Mobile01がキヤノン「EOS R6 Mark II」のレビューを公開。解像性能が向上しているにも関わらず、高ISO性能やローリングシャッター性能が改善していると評価しています。
Mobile01:Canon EOS R6 Mark II 評測報告|向 EOS R3 看齊,強化對焦與連拍性能!
ビルド・外観:
- 一見すると、ネームプレートを見ないとEOS R6と見分けるのが難しいが、よく見るとコントロールやデザインの変更が見られる。
- ボディは軽量なマグネシウム合金製だ。
(訳注:シャーシはマグネシウム合金ですが、外装にはポリカーボネートを使用しています)- 電源オフ時にシャッター幕でセンサーを保護する機能を搭載している。
- カメラは日本製だ。
バッテリー:
- EOS R6よりもバッテリーライフが改善している。
インターフェース:
- 従来通りSD UHS-IIのデュアルカードスロットだ。
- USB-CはPD急速充電に対応している。
- HDMIは破損しやすいD端子である。
携帯性:
- R6とほぼ同じサイズ・重量だ。
グリップ:
- 小指が余ることなく、しっかりと握ることができる。
操作性:
- 背面のコントロールレイアウトはR6と似ている。最も顕著な変更はジョイスティックの形状が変化してフィーリングが全く異なる。
- 左肩にあった電源スイッチは右肩に移動した。その代わりに静止画と動画を切り替えるスイッチを搭載している。
- 電源スイッチにはロック機能もある。
手ぶれ補正:
- 記載なし。
ファインダー:
- 記載なし。
モニター:
- 3.0型 162万ドットの液晶モニターは従来通りだ。
- タッチパネルのレスポンスがさらに向上している。
メニューシステム:
- 記載なし。
フォーカスシステム:
- 600mm F11との組み合わせで、近距離の野鳥撮影で8~9割の成功率が得られた。
- 人物の瞳検出における成功率は9割以上だ。
- マスク着用の完全な逆光シーンでの成功率は控えめに見積もっても8割だ。
- スケートボードでの追従撮影で成功率は9割以上だった。
連写性能:
- メカニカルシャッターと電子先幕の最高速度は1/8000秒だ。
- 電子シャッターでは1/16000秒まで使用することができる。
- ローリングシャッターの影響はゼロではないが緩和している。
解像性能:
- 新開発の2400万画素センサーを搭載している。
(原文では裏面照射・積層型と記載されていますが、誤記と思われるので修正)高感度ISOノイズ:
- R6よりも高解像となっているが、予想以上に良好だ。
- 同じ条件でもEOS R6より1段良好に見える。
- ISO 6400でも実用的で、ISO 12800も利用できる。
- ISO 25600ではディテールの低下が見られる。
ダイナミックレンジ:
- 作例のみ。
±3EVの露出補正から復元して-3EVのシャドウはほぼ回復、ハイライトは+3EVで白飛びしています。画質・仕上がり機能:
- ホワイトバランスの作例あり。
- デジタルズーム機能を使うと2400万画素を維持しながら拡大することができる。ただし、画質は満足のいくものではない。
動画:
- 4K 60pやFHD 180fpsでの撮影が可能だ。4K 60p時にクロップは発生しない。
- Atomos Ninjaと組み合わせて6K 10bitやRAW動画の撮影が可能となる。
- Canon log 3やゼブラ、ブリージング補正などを実装している。
総評
- 長所:
・マグネシウム合金ボディ
・防塵防滴
・操作性
・5軸ボディ内手ぶれ補正
・前モデルよりも良好な高ISO性能
・AF性能
・40fps連写
・4K 60p
・30分制限なし
・RAW動画に対応
・SD UHS-IIカードスロット- 短所:
・バリアングルモニタとケーブルが干渉する
・HDMI Dポート
とのこと。
EOS R6 Mark IIは一見するとマイナーチェンジにも見えますが、コントロールレイアウトを変更し、イメージセンサーを一新、動画機能や連写性能が強化されているなど、全体的に強化された後継モデルですね。新開発の2400万画素センサーはR3のような積層型CMOSではないものの、良好な高ISO性能やローリングシャッターを備えている模様。高ISOの比較はJPEGのノイズリダクションが改善していることが影響していると思われますが、それでもR6比で1段分の改善が見られるのは凄いですね。ローリングシャッターも改善しているように見えます。
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