FE 100mm F2.8 STF GM OSSは優れた解像性能と素敵なボケが両立している

Digital Camera Worldが「FE 100mm F2.8 STF GM OSS」のレビューを公開。APD光学系により透過率は低下するとしつつ、優れた解像性能とボケが両立していると評価。

Digital Camera World：Sony FE 100mm F2.8 STF G Master OSS review

（基本的なスペックなどの紹介は割愛しています）

外観・構造：

100mm F2.8のレンズだが、切替可能なクローズアップモードとボケ質向上のためのアポダイゼーション光学フィルターを採用しているのが特徴となる。

アポダイゼーション光学フィルターはボケ質向上に役立つが、フィルターによる透過率の低下が発生する。

G Masterシリーズらしく、防塵防滴仕様の頑丈なレンズだ。

携帯性：

記載なし。

操作性：

絞りリングは「F2.8-F8」の間のみT値で表示されている。
（訳注：アポダイゼーション光学フィルターは絞ると効果が低減するので、F8以降で大きな影響がないものと思われます。）

絞りリングは1/3段刻みでクリックが発生するが、これを解除することができる。

側面にはAF/MF・OSSスイッチとAFLボタンを搭載している。

レンズにはピント範囲と「0.57-1.0m」に移行するマクロモードを備えている。通常時は「0.85m-∞」だ。

フォーカス：

DDSSMで駆動する。

高速で、駆動音は静かだ。

手ぶれ補正：

手持ち撮影を用意にする光学手振れ補正を搭載している。

解像性能：

絞り開放から優れたシャープネスとコントラストだ。

像面湾曲：

記載なし。

ボケ：

絞り開放付近で夢のように柔らかいボケが得られる。

色収差：

軸上色収差・倍率色収差どちらも最小限に抑えられている。

球面収差：

記載なし。

歪曲収差：

歪曲収差はほとんど目立たない。

僅かな糸巻き型歪曲だ。

周辺減光：

記載なし。

コマ収差：

記載なし。

逆光耐性：

記載なし。

総評

ボケの質を向上させるアポダイゼーションフィルターを搭載。シャープだが滑らかなボケを実現している。絞り開放から中間絞りにかけて光透過率が低下するものの、非常に効果的だ。ハンドリングは非常に洗練され、マクロモードも用意されている。ポートレートや静物撮影とても適したレンズだ。

長所：
・ボケが美しい
・切れ味抜群
・ハイエンドな操作性

短所：
・透過率がT5.6
・高価

とのこと。
キヤノンや富士フイルムも同様のアプローチを採用したレンズを投入していますが、この100mm F2.8は最も焦点距離が長く、クローズアップ性能にも優れたレンズに仕上がっています。DCWが指摘しているように安いレンズではありませんが、他社の値付けを考慮すると手ごろな価格に抑えられていると感じるかもしれません。

DCWのテストでは、綺麗なボケを実現しつつ、優れた解像性能も両立しているとのこと。実写作例を見る限り、アウトラインが目立たたず、芯が溶けるようなボケは魅力的。「100mm F2.8」という数値以上のボケと感じるかもしれません。（個人的に絞り開放のボケ質はやり過ぎ感があるので、少し絞りたくなりそう）

透過率が低下するので低照度ではISO感度が上昇しやすいものの、スローシャッターが有効であれば、手振れ補正が強化された最新モデル（α7R V）との相性が良さそうです。

ソニー FE 100mm F2.8 STF GM OSS 最新情報まとめ

FE 100mm F2.8 STF GM OSS
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レンズの仕様

レンズの仕様
発売日	2017年 3月24日	初値	?167,669
マウント	E	最短撮影距離	0.57m
フォーマット	フルサイズ	最大撮影倍率	0.25倍
焦点距離	100mm	フィルター径	72mm
レンズ構成	10群13枚	手ぶれ補正	搭載
開放絞り	F2.8	テレコン	-
最小絞り	F22	コーティング	Nano AR
絞り羽根	11枚
サイズ・重量など
サイズ	φ85.2×118.1mm	防塵防滴	対応
重量	700g	AF	DDSSM
その他	マクロ切替・T5.6-T22
付属品
レンズフード・ケース