FE 24-50mm F2.8 G はニッチなレンズだが限りある予算で素晴らしい選択肢

PetaPixelが「FE 24-50mm F2.8 G」のレビューを公開。小型軽量で良好な光学性能を評価しつつ、狭いズームレンジやフォーカスブリージングなどを指摘しています。

PetaPixel：Sony FE 24-50mm f/2.8 G Review: A Solution in Search of a Problem

外観：67mmフィルターに対応。

構造：防塵防滴。

携帯性：F2.8ズームながら小型軽量。α7CRを補完するようなデザイン。収納性が良好。

操作性：AFLボタンや（クリック解除対応の）絞りリングを搭載。

AF：XDタイプではないが2基のリニアモーターを使用。使用目的を考慮すると許容範囲内。近距離から遠距離までキビキビと正確に動作する。

MF：フォーカスブリージングがあるので補正が必要。補正後は画角が狭くなる。

マクロ：きちんとした接写性能を備えているので汎用性が高い。

手ぶれ補正：非搭載。

解像性能：
・24mm：中央・端ともに優れている。F5.6まで絞ると高い均質性。隅は歪曲収差の補正が影響するのかソフトな画質だがF5.6まで絞ると良好。
・50mm：F2.8から隅々まで使いやすい性能。F5.6で全体的に良好。

像面湾曲：

ボケ：後ボケは柔らかいが騒がしくなる時もある。玉ボケは玉ねぎ状のムラは見られないものの口径食が目に付く。絞ると11枚羽根ながら角ばる。

軸上色収差：ピントの前後にはっきりと色付があるが、悪くは無い。ただし修正は難しい。

倍率色収差：記載なし。

球面収差：記載なし。

歪曲収差：記載なし。

周辺減光：記載なし。

コマ収差：記載なし。

逆光耐性：絞ってもコントラストが低下しにくい。

光条：記載なし。

作例集：-

総評：ニッチなレンズであり、潜在的な購買層は薄いかもしれない。小型軽量で良好な逆光耐性は風景写真に適していると思う。ただし、この場合はF2.8である意味があまり無い。低照度や室内でF2.8を活かした撮影もできるので、結婚式や報道、ストリートフォトなどと相性が良い。

競合について：20-70mm F4やシグマ・タムロンのF2.8ズームも要検討。

備考：

とのこと。
非常にコンパクトながらF2.8の開放F値を実現している標準ズームレンズ。Gシリーズとしては初の大口径ズームレンズで、外装には最近の「G」らしく絞りリングやAFLボタンを搭載。フォーカス駆動にはリニアモーターを採用して電光石火のAFを実現しています。販売価格がタムロンやシグマと比べて倍近いのが悩ましいところですが、純正品らしく高速連写対応など互換性の高さが魅力的となりそう。フォーカスブリージング補正も利用可能。

気になるのは光学性能ですが、PetaPixelによるとズーム全域で優れた解像性能を実現しているとのこと。色収差もよく補正されているよに見えます。ただし、場合によって色づきが目立つ場合もある模様。

ボケは全体的に見ると滑らかですが、よくみると縁取りが硬めで、状況によっては騒がしく見えるかもしれません。色収差の影響もゼロではないので、硬いボケに色づきが目立つ可能性もあるのかなと。

動画内ではサンプル付きでフォーカスブリージングについて言及。24mm・50mmどちらでもフォーカス操作に伴い画角が大きく変化するようです。カメラ側のブリージング補正に対応していますが、修正時に画角が狭くなってしまうのが悩ましいところ。

ソニー FE 24-50mm F2.8 G 最新情報まとめ

発売日：2024年5月17日
予約開始日：2024年2月29日(木)10時
希望小売価格：オープン
市場推定価格：税込18万円前後

FE 24-50mm F2.8 G
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