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タムロン「20-50mm F2.8」「20-40mm F2.8」「26-50mm F2.8」光学系の特許出願

2024年5月9日付けでタムロンの気になる特許出願が公開。「20-50mm F2.8」「20-40mm F2.8」「26-50mm F2.8」ズームレンズを想定していると思われる光学系の実施例を含んでいます。

概要

  • 【公開番号】P2024062224
  • 【公開日】2024-05-09
  • 【発明の名称】ズームレンズ及び撮像装置
  • 【出願日】2022-10-24
  • 【出願人】
    【識別番号】000133227
    【氏名又は名称】株式会社タムロン
  • 【課題】 広画角で明るく、かつ小型ながらも高い結像性能を有するズームレンズ及び撮影装置を提供する。
  • 【背景技術】
    【0002】
    近年、デジタルスチルカメラの等の固体撮像素子を用いた撮影装置が普及している。それに伴い、光学系の高性能化、小型化が進み、小型の撮像装置システムが急速に普及してきている。従来のレンズにおいて、特に全長が短く小型な光学系が望まれる監視用レンズ、ビデオカメラ用レンズ、デジタルスチルカメラ用レンズ、一眼レフレックスカメラ用レンズ、ミラーレス一眼カメラ用レンズ等では高い光学性能を保ったまま、光学系を小型化する事が困難であった。本発明は上述の問題に鑑みなされたものであり、小型なズームレンズ及び当該ズームレンズを備える撮像装置を提供するものである。
  • 【発明の効果】
    【0010】
    本件発明によれば、広画角で明るく、かつ小型ながらも高い結像性能を有するズームレンズ及び当該ズームレンズを有する撮像装置を提供することが出来る。

実施例1

  • 焦点距離:20.5972-48.5030
  • F値:2.8840
  • 半画角:47.9625-22.7164

実施例4

  • 焦点距離:20.5984-38.7967
  • F値:2.8840
  • 半画角:47.9553-28.1785

実施例6

  • 焦点距離:25.7547-48.4964
  • F値:2.8840
  • 半画角:41.5116-24.2739

小型軽量な大口径ズームレンズ用と思われる光学系の特許となっています。数年前にリリースされた「20-40mm F/2.8 Di III VXD」が同様のコンセプトのレンズと思われますが、今回の実施例における光学系と一致はしません。また、この特許の出願日は「2022-10-24」と記載されているので、「20-40mm F/2.8 Di III VXD」の正式発表よりも若干おそい時期。となると、別のレンズ用だったのかもしれません。

よく見るとソニー「FE 24-50mm F2.8 G」の光学系と似ています。タムロンの20-40mm F2.8 VXDよりも近似しているようにも見えます。ただし、広角側の焦点距離が少し長く、必ずしも一致するわけではありません。これを持ってソニーGがタムロン設計と断言するのは時期尚早。ひょっとしたらタムロンが独自に「26-50mm F2.8」を検討していたのかもしれません。

ソニー FE 24-50mm F2.8 G 最新情報まとめ

  • 発売日:2024年5月17日
  • 予約開始日:2024年2月29日(木)10時
  • 希望小売価格:オープン
  • 市場推定価格:税込18万円前後

レンズの仕様

  • フォーマット:フルサイズ
  • マウント:E
  • 焦点距離:24-50mm
  • 絞り値:F2.8-
  • 絞り羽根:11枚
  • レンズ構成:13群16枚
  • 最短撮影距離:
    0.19(W)-0.30(T) (AF)
    0.18(W)-0.29(T) (MF)
  • 最大撮影倍率:
    0.30 (AF)
    0.33 (MF)
  • フィルター径:67mm
  • サイズ:φ74.8×92.3mm
  • 重量:440g
  • 防塵防滴:対応
  • AF:リニアモーター×2
  • 手ぶれ補正:-
  • その他機能:
    ・クリック解除付き絞りリング
    ・フッ素コーティング

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