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FE 28-70mm F2 GM 逆光耐性が欠点となるが驚くほど高性能

Dustin Abbottが「FE 28-70mm F2 GM」のレビューを公開。逆光時のフレアが欠点としつつ、携帯性・操作性・光学性能がとても良好と評価。イベントやポートレート、ウェディングの撮影に付けっぱなしになるだろうとのこと。

Dustin Abbott:Sony FE 28-70mm F2 GM Review

  • 外観:86mmと大きなフィルターに対応。ナイロン製ポーチやフードが付属する。フードはフィルター操作窓付き。
  • 構造:防塵防滴・フッ素コーティング。外装は金属とプラスチックで構成。GMらしい典型的な質感。
  • 携帯性:キヤノンよりも小さい。ズーム時に内筒がわずかに伸びる。918gと重いが、24-35mm F2 DG HSMが941gだったことを考えると非常に良好。
  • 操作性:1/3段刻みの絞りリングを搭載。クリック解除に対応。2か所のAFLボタンを搭載。ズームリングな滑らかで引っ掛かることなく操作可能。標準ズームでは珍しいトルクスイッチを搭載。ズームリングの抵抗感を2系統で使い分けることが出来る。
  • AF:4つのXDリニアモーターで高速AFが必要な状況にも対応できる。
  • MF:リニアレスポンス。リングの抵抗感は少し軽すぎる。パーフォーカルではないが、それに近い。フォーカスブリージングは最小限。
  • 手ぶれ補正:記載なし。
  • 解像性能
    ・28mm:F2から隅まで一貫した素晴らしい性能。絞っても改善の余地がほとんど無い。
    ・35mm:隅が少し改善する意外は28mmと同じ。この性能に匹敵する単焦点レンズはほとんど無い。
    ・50mm:さらに安定している。
    ・70mm:F2でも性能を維持している。
    ・これまでテストした中で最もシャープなズームレンズ。F2でも問題なく使用できる。
  • 像面湾曲:記載なし。
  • ボケ:ピント面の前後が少し硬い。玉ボケは綺麗に見える。
  • 軸上色収差:きちんと補正されている。
  • 倍率色収差:きちんと補正されている。
  • 球面収差:記載なし。
  • 歪曲収差:28mmで中程度の樽型。70mmで若干の糸巻き型。
  • 周辺減光:28mmでとても少ない。70mmも非常に少ない。キヤノンよりも数段良好。
  • コマ収差:ほとんど目立たない。
  • 逆光耐性:フレアが発生しやすい。開放付近では驚くほどゴーストが多い。本レンズにおける唯一の弱点。
  • 光条:絞った際の光条はとても良好。
  • 作例集
  • 総評:高価で大きく重いレンズだが、多くの人にとって「これ一本」で済むかもしれない。AFは優れており、機能は豊富で画質は驚くほど良好。お金に余裕があるのなら、イベントやポートレート、ウェディングに最適なレンズ。
  • 競合について
  • 備考

2024年末に登場したソニー初の開放F2固定の大口径ズームレンズ。カバーしている焦点距離は28-70mmと狭いものの、F2の大口径で1kgを下回る携帯性を実現。競合するキヤノン「RF28-70mm F2 L USM」よりも遥かに軽量で携帯性の良いレンズを実現。小型軽量化を実現しつつ、絞りリングやズームトルクスイッチなどコントロールが豊富。様々な状況に合わせてレンズを使うことが出来ます。

Dustin Abbottのレビューでは、F2ズームとしては携帯性が良く、良好なAFと充実したコントロールを評価。さらにズーム全域で良好な解像性能と言及しています。ボケや諸収差に関する欠点も少なく、デジタル補正への依存度も少なめのように見えます。逆光時のフレアがやや問題となるらしく、複雑でレンズ構成枚数の多い設計では避けにくい問題だったようです。

ソニー FE 28-70mm F2 GM 最新情報まとめ

レンズの仕様

発売日 2024年12月13日
初値 50万円前後
レンズマウント E
対応センサー フルサイズ
焦点距離 28-70mm
レンズ構成 14群20枚
開放絞り F2
最小絞り F22
絞り羽根 11枚
最短撮影距離 38cm
最大撮影倍率 0.23倍
フィルター径 86mm
手振れ補正 -
テレコン -
コーティング ナノAR II
フッ素
サイズ φ92.9×139.8mm
重量 918g
防塵防滴 対応
AF XDリニア×4
絞りリング あり
その他のコントロール ズームトルクコントロール
絞りリング ロック
絞りリング クリック解除
付属品 レンズフード
ソフトケース
キャップ

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