Admiringlightがソニー「FE 50mm F1.8」のレビューを掲載しています。
Admiringlight
- 低価格のカテゴリに属するレンズであり、レンズ外装は多くのFEレンズと比べて高級感が無い。
- FE28-70mm F3.5-5.6とよく似ているが、とても良好な造りである。プラスチック製でGMレンズほどしっかりとしていないが、価格と考慮するときちんと組み立てられている。
- 非常に軽く、ボディに装着するとレンズの重みを全く感じない。
- グリップからレンズまでのクリアランスは十分で良好な使い勝手となる。とても小型なレンズでは無いものの、焦点距離と明るさを考慮するとサイズは程よい。55mm F1.8と直径は同程度だが長さは1センチほど短い。
- マニュアルフォーカスリングはゴム製のリブ付きだ。とても軽い回転動作であるが値段を考慮すると仕方のないことだろう。
- 低コストで最も犠牲となっているのはオートフォーカスだ。一般的なDCモーターを使用しておりとてもゆっくりとした動作で駆動音が大きい。フォーカシングによってレンズ内筒が前後するため、不意の接触を避ける意味でもレンズフードは装着しておくべきだろう。オートフォーカス速度は本当に厄介だ。F11など小絞りを使うと速度がかなり低下する。
- 低価格帯のレンズに画質は期待していなかったが、結果はとても良好だ。絞り開放はある程度ソフトだが全体的に見ると悪く無い。F2.2まで絞るとシャープネスは大幅に改善し、F2.8で四隅までとてもシャープな画質となる。F5.6まで絞れば隅から隅までとてもシャープである。これはとても見事なパフォーマンスだ。
- 安いレンズはボケを重視していないものが多い。しかし、このレンズのボケは美しく柔らかい描写だ。玉ボケは完璧なニュートラルでは無いが、ボケの縁取りはほとんど無い。玉ボケはF5.6まで比較的丸く保たれている。ボケはとても満足だ。
- 発色やコントラストもがっかりしないパフォーマンスだ。ニュートラルで豊かな色と絞り開放から優れたコントラストを発揮する。このレンズにおける最も大きなサプライズである。高価なレンズのような描写の安レンズだ。
- 倍率色収差はうまく補正されているが、軸上色収差はそうもいかない。場合によってパープルフリンジが発生し、適切に後処理する必要がある。
- 歪曲や周辺減光は無くとても良好な光学性能だ。僅かな樽型で補正が必要なのは建築写真など直線を撮る場合のみだろう。周辺減光はF1.8で少し減光があり、F2.8で緩和、F4で実質的になくなる。
- コーティングは最高のものでは無いかもしれないが、逆光耐性は思っていた程悪く無い。フレーム内に強い光があったとしてもコントラストの低下やゴーストの発生は僅かだ。
長所:絞り開放から程よいシャープネス・絞ると優れたシャープネス・非常に気に入ったボケ・小型軽量・価格の割に良好な造り・優れた発色とコントラスト・倍率色収差の補正・歪曲が小さい・リーズナブルな価格
短所:オートフォーカスは騒々しく遅い・F1.8で少しソフト(特に接写)・場合によって軸上色収差が問題となる・まずまずの逆光耐性
FE50mm F1.8は評価が難しいレンズだ。光学的にみると本当に良好なレンズだ。ほとんどの絞り値でとてもシャープ、美しい発色とコントラスト、非常に気に入るボケを持っている。そして低歪曲、まずまずの逆光耐性である。
唯一にして最大の問題はオートフォーカスだ。光学性能が優れているだけにとても残念である。
55mm F1.8と比べると、ボケが少し小さくなり絞り開放がソフトだ。それ以外は光学的に見て遜色ない。しかし、オートフォーカス性能は全く異なり、55mm F1.8はどのような状況でも高速かつ正確だ。
高速AFが必要無く、マニュアルフォーカスでピントを合わせるような使い方なら非常に優れたレンズとなるだろう。高速AFが必要であればこのレンズは回避したほうが良い。
とのこと。
「Planar T* FE 50mm F1.4 ZA」や「Sonnar T* FE 55mm F1.8 ZA」の使用経験がある方ですが、描写性能は高く評価しているみたいですね。他のサイトでも指摘されているオートフォーカスは酷評していますが、その他は満足しているようです。
ボケに関する評価はSony Alpha Blogと正反対となっていますね。クローズアップの作例が多いAdmiringlightと異なり中距離で小ボケ領域の広い作例が多いSony Alpha Blogとでは評価がことなるのかもしれません。
FE 50mm F1.8のレビュー作例を集めるページはこちら
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