Dustin Abbottが富士フイルム「GF55mmF1.7 R WR」のレビューを公開。AFには改善の余地があるとしつつ、1億画素でもF1.7から非常にシャープで、諸収差も良く抑えられていると評価。過去最高のGFXレンズとのこと。
Dustin Abbott:Fujinon GF 55mm F1.7 R WR Review
- 外観:77mm径のフィルターに対応。プラスチック製花形フードが付属。
- 構造:防塵防滴・フッ素コーティング。
- 携帯性:80mmF1.7と重量。サイズはほぼ同じ。
- 操作性:A/Cに対応する絞りリングを搭載。クリック解除できると良かった。スイッチ類が無い。
- AF:DCモーター駆動。静止した被写体では良好な結果が得られるが静かではない。追従AFはフルサイズのトップクラスほどではないが、このクラスでは素晴らしい結果。
- MF:フォーカスリングは幅広く抵抗と精度は良好。ストロークが長すぎる。
- 手ぶれ補正:非搭載。
- 解像性能:全体的にシャープで本当に素晴らしい結果。アンビリバボー。80mmよりもシャープ。F2まで絞るとコントラストが少し向上する。
- 像面湾曲:記載なし。
- ボケ:絞り羽根が多く円形を維持しやすい。とても良好な描写。前後ともに滑らか。
- 軸上色収差:ほとんど目に見えない。
- 倍率色収差:問題なし。
- 球面収差:記載なし。
- 歪曲収差:80mmよりも少し目立つ。軽度の糸巻き型。
- 周辺減光:80mmよりも少し目立つ。
- コマ収差:フレーム隅で影響あり。
- 逆光耐性:ほぼ良好。ところどころにゴーストの兆候が見られるが、コントラストは維持している。
- 光条:記載なし。
- 作例集:
- 総評:これまでで最も優れたGFXレンズ。安くはないが高くもない。高解像センサーに適したレンズで、GFXユーザーの多くが気に入るレンズとなるだろう。
- 競合について:AFは80mm F1.7よりも改善している。
- 備考:
とのこと。
2023年9月に登場したGFX用の大口径標準レンズ。「GF80mmF1.7 R WR」と並んでGFレンズラインナップの中では最も明るく、比較して画角が広く、汎用性の高いレンズとなっています。「GF63mmF2.8 R WR」や「GF50mm F3.5 R LM WR」と比べると高価ですが、44×33mmセンサーで大きなボケを使ってみたい場合は面白い選択肢と言えるでしょう。
Digital Camera Worldによると、1億画素の高解像センサーと組み合わせてもF1.7からシャープな結果を得ることができるようです。さらにF4まで絞ったテスト結果は隅まで非常にシャープな結果となる模様。ボケ質は高解像レンズらしく滲みを伴う描写ではないものの、色収差などの悪影響が目立たず綺麗なボケに見えます。
富士フイルム GF55mmF1.7 R WR 最新情報まとめ
レンズの仕様
レンズの仕様 | |||
---|---|---|---|
発売日 | 2023年9月28日 | 初値 | 325,710円 |
マウント | GF | 最短撮影距離 | 0.5m |
フォーマット | 44×33 | 最大撮影倍率 | 0.17倍 |
焦点距離 | 55mm | フィルター径 | 77mm |
レンズ構成 | 10群14枚 | 手ぶれ補正 | - |
開放絞り | F1.7 | テレコン | - |
最小絞り | F22 | コーティング | |
絞り羽根 | 11枚 | ||
サイズ・重量など | |||
サイズ | Ø94.7mm x 99.3mm | 防塵防滴 | 対応 |
重量 | 780g | AF | DCモーター |
その他 | 絞りリング | ||
付属品 | |||
キャップ・フード・ポーチ |
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