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DXOMARKがソニー「α1」のセンサースコアとレビューを公開

DXOMARKがソニー「α1」のセンサースコアとレビューを公開。総合評価「98点」と高画素機・高速読み出しながら優れたダイナミックレンジや色深度、高感度性能を備えたカメラに仕上がっている模様。(修正:1DX3の数値を修正しました)

DXOMARK:Sony A1 Sensor review: Speed and quality in one

総合 色深度 DR 低照度ISO
α1 98 25.9 14.5 3163
α9 II 93 25.0 14.0 3434
1D X Mark III 91 24.2 14.5 3248
1D X Mark II 88 24.1 13.5 3207
D5 88 25.1 12.3 2434
LUMIX S1R 100 26.4 14.1 3525
Nikon D850 100 26.4 14.8 2660
α7R III 100 26.0 14.7 3523
α7R IV 99 26.0 14.8 3344
Z6II 94 25.0 14.4 3303
α7 III 96 25.0 14.7 3730
S1 95 25.2 14.5 3333
EOS R5 95 25.3 14.6 3042
Z 6 95 25.3 14.3 3299
α7C 95 25.0 14.7 3407
α9 II 93 25.0 14.0 3434
α9 92 24.9 13.3 3517
α7 90 24.8 14.2 2248
EOS R6 90 24.2 14.3 3394

 

α1は、センサーの総合スコアが98で、総合感度ランキング(中判を含む)で9位、35mmフルサイズでは7位となった。α1は、α7R IVの99点、Z 7IIの100点にわずかに及ばず、キヤノンEOS R5の95点に0.2EV弱の差をつけて総合感度でわずかに上回っている。見た目に両者の間に大きな差は無いが、個々の指標を見て、センサーが感度範囲全体でどのような性能を発揮するかを常に検討する価値がある。

α1センサーの最大色深度は25.9bit、ダイナミックレンジは14.5EVと、基本的に優れている。しかし、このセンサーは非常に優れているものの、低照度のISO(スポーツ)カテゴリではそうならず、ISO3163を測定している。画素数を考慮すると(ピクセルサイズが小さい)、それでも素晴らしい結果だ。

α1・EOS-1D X Mark III・SL2-Sとの比較

色深度

  • SL2-Sの最大25.2bitに対し、α1はISO200までの低ISO感度で非常に強いレスポンスを示した。ISO50/ISO100でのピークは25.9biに達する。
  • また、ISO12,800とISO25,600の間では約0.5bitのわずかな差があるが、それ以外は画素数の差を感じさせないほど良好だ。
  • EOS-1DX Mark IIIは、従来型の表面照射型CMOSセンサーとしては、高ISO感度で非常に優れた性能を発揮し、ISO3200以上ではα1とほぼ同等の性能を発揮する。
  • しかし、ISO200までの低ISO感度やISO800?ISO1600ではα1ほどではない。しかし、公平に見て、その差はわずかだ。
  • α1のイメージは、ISO1600(実効ISO 1175)で高画質の範囲内に収まっており、さらにデュアルゲインのおかげでISO25600(実効ISO 17859)では14bitのしきい値(実測値15bit)を快適に上回っている。しかし、ライカとキヤノンも同様だ。キヤノンはISO25,600(実効ISO 18,482)で14bitを記録している。

ダイナミックレンジ

  • ベースISOでは、α1の積層型センサーのダイナミックレンジのピークは約14.5EVだ・これはフルサイズでの最高の結果である約14.7EVと同等に近いものである。
  • SL2-Sの見事な裏面照射型CMOSと比較しても、α1はベースISOで約+0.5EV上回っている。わずかな差でだが、薄暗い室内や明るい窓際など、コントラストの高いシーンでハイライトとシャドウを調整する際には、α1の方がわずかに有利かもしれない。
  • α1はSL2-Sに勝っているが、EOS-1D X Mark IIIに搭載されている従来型の表面照射型CMOSのダイナミックレンジはベースISOで同じ14.5EVであり、ISO800まではキヤノンが両機種に勝っている。しかし、それ以降はソニーとライカのレスポンスが向上する。
  • よく見ると、SL2-Sの裏面照射型CMOSは、表面照射型のキヤノンや積層型のソニーよりもわずかに性能が良好だ。
  • ISO3200からライカとキヤノンのダイナミックレンジはソニーよりもわずかに広く、約+0.3?0.5EVとなる。
  • 興味深いことに、ISO12,800から25,600の間で、α1のダイナミックレンジはキヤノンやライカと同じレベルまで上昇するが、ISO102,400では同じ量だけ後退する。

低照度ISO

  • α1の方がはるかに高画素であることを考えれば、α1の低照度ISOスコアがわずかにノイズの多い画像となっていることは驚くべきことではない。
  • しかし、驚くべきことに、低ISO感度ではソニーがキヤノンよりもきれいで、ライカよりもわずかにノイズが少ない。
  • 高ISO感度では、ISO感度が上がるにつれて両者の差は縮まり、30dBの品質基準値では、α1が両者よりもわずかにノイズが多いだけだ。
  • SL2-Sとの+0.15EV差はほとんど気にならず、EOS-1D X Mark IIIと比較しても無視できるレベルだ。
  • 少なくとも、800万画素(300dpiで12×8インチのプリントに相当)にノーマライズして出力した場合はそうなるが、画面上で見ると、ノイズレベルの違いがより明確になる。

総評

α9の登場により、ソニーはフラッグシップシリーズを確立したかのように見えたが、α1の登場により、それは明らかに間違っていた。実際、α1は、α9、α7R、α7Sシリーズの長所を1つのパッケージにまとめたもので、当然ながら安価では無い。

α1に搭載されている高解像度の5000万画素センサーは、ライカSL2-Sやキヤノンのフラッグシップ機であるEOS-1D X Mark IIIのような低画素数のハイエンドセンサーとほぼ同等の性能を持つ。α1のセンサーは、豊富なネイティブマウントレンズと相まって、幅広いジャンルや市場で活躍するプロにとって非常に魅力的な選択肢となっており、多くの愛好家やアマチュアの方々の購買予定となっていることだろう。

とのこと。
5000万画素と高解像ながら30コマ秒連写や8K動画撮影にも対応する万能ハイエンドモデルですね。従来のαシリーズよりも遥かに高価なカメラですが、これ1台で様々な状況に対応できるカメラに仕上がっています。
センサー性能は高速読み出しに対応したモデルとしては優れており、従来のα9と比べて遥かに良好なダイナミックレンジを備えています。これで1/200秒の電子シャッターによるフラッシュ同調に対応しているのは凄いですね。高感度ISOのノイズ耐性は低画素機ほど良好ではないようですが、驚くほどの差は無さそう。

似たような特性を持つキヤノン「EOS R5」(4500万画素・20コマ秒連写)は表面照射型CMOSセンサーとしては優れた性能を備えています。ただし、電子シャッター使用時はダイナミックレンジが制限されるので、実質的にα1と同等とは言えません。キヤノンが開発発表している「EOS R3」でどのような積層型CMOSセンサーを搭載してくるのか気になるところですねえ。(ニコン「Z 9」も同様に積層型CMOSセンサーを搭載予定)

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