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Irix 150mm f/2.8 MACRO 1:1はパーフェクトに近い描写の望遠マクロレンズ【海外の評価】

Dustin AbbottがIrixの交換レンズ「Irix 150mm f/2.8 MACRO 1:1」のレビューを掲載しています。

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並外れた光学性能

  • これまでレビューしてきたIrixのレンズはどれも素晴らしく、感銘を与えてくれた。
  • このレンズに付属するレンズケースはこれまで見てきた中で最もスタイリッシュなデザインだ。レンズの形状に合わせて成型されており、おどろくほどコンパクトにレンズを収めることが出来る。中には緩衝材が備えてあり、ジッパーはとてもハイクオリティだ。
  • 150mmの望遠マクロレンズながら手ぶれ補正を備えていない。マクロ領域における手持ち撮影は問題外だ。同じく手ぶれ補正を搭載していないシグマ70mm F2.8 Artですら難しかったのだから、焦点距離が2倍の本レンズを使った手持ちマクロは想像を絶する。幸いにも(比較的)明るいレンズのため手ぶれを抑えるシャッタースピードは維持しやすい。
  • 150mm F2.8は100mm F2.8のレンズと比べて被写界深度を浅くすることが出来る。似たような構図で撮影した場合、キヤノンEF100mm F2.8よりも玉ボケは遥かに大きく柔らかい描写だ。その一方で画角が狭いため汎用性は低下する。
  • ビルドクオリティは「Firefly」と似ている。既に優れたビルドクオリティだが「Blackstone」並みのレンズが登場してもおかしくない。
  • 外装の多くに金属パーツが使われており、内部は全て金属製だ。仕上がりはツアイスMilvusシリーズのようなアルマイト仕上げとなっている。
  • フォーカスリングはとても幅広く、良好なグリップと肌触りだ。一般的なゴム製リングと比べてゴミが付きにくくなっている。個人的にはファインダーを覗きながらフォーカスリング操作を助けてくれる隆起した形状が好きだ。
  • フォーカスリングは滑らかに動作し、引っ掛かりは無い。(ただし、ツアイスほど滑らかでは無い)回転角はマクロレンズらしい大きな角度だが、特に大きな回転角と言う訳では無い。
  • インナーフォーカス式のためレンズ全長が伸びることは無い。
  • 価格を考慮すると三脚座が付属しているのは驚きだ。この価格帯のマクロレンズに三脚座が付属しているレンズは私の知る限り存在しなかった。軽量金属でコンパクトなデザインの三脚座はアルカスイス互換となっている。三脚を外した時の見た目も良好だ。
  • 個性的なフォーカステンションリングを備えており、誤操作の予防や微調整をすることができる。
  • 絞り羽根は電磁絞りとなっており、カメラ側で制御される。もちろんEXIF情報にも記録される。
  • この価格帯のキヤノン製マクロレンズにはレンズフードが付属しないものだが、このマクロレンズには深いレンズフードが付属する。
  • 9群12枚とシンプルな光学設計だが、確かに良好な画質だ。中央はキヤノンEF100mm F2.8L IS マクロとほぼ同じシャープネスとコントラストを持っている。隅でソフトになるキヤノンと比べ、Irixはシャープさを維持している。まさに公開されているMTF通りだ。F4まで絞ると、さらにシャープな描写となる。
  • ピント面のシャープさとコントラストは素晴らしく、さらに柔らかいボケ描写を併せ持っている。個人的な見解としては完璧に近い描写だ。
  • 手ぶれ補正が搭載されていないので、手ぶれによってシャープさが失われる可能性がある。できるだけ高速シャッターを維持することをおススメする。レンズアダプターでソニーα7シリーズに装着するのが最適解となるはずだ。奇妙なことに、MC-11経由でこのレンズを装着することが出来なかった。レンズかアダプターの個体問題かもしれない。
  • 歪曲収差はとても小さく、周辺減光はキヤノンレンズよりも少ない。
  • 逆光ではいくらかゴーストの影響を受けている。

美しい造形、並外れた光学性能、そして手頃な価格設定の本レンズには素直に感動させられる。望遠マクロレンズは万人向けでは無く、マニュアルフォーカス限定や手ぶれ補正非搭載と言う点でさらに人を選らぶレンズとなるはずだ。しかし、素晴らしいシャープネスとボケ味は素晴らしいポートレートレンズとなってくれる。これがソニーFE用として登場するのを見てみたいものだ。

長所:本当に革新的な感触と美しい造形・優れたコストパフォーマンス・三脚座とケースとフードが付属する・絞り開放から隅までシャープ・美しく柔らかいボケ・優れたコントラスト・とても良く補正された色収差・歪曲収差と周辺減光の補正

短所:手ぶれ補正非搭載・逆光耐性・中距離でのマニュアルフォーカス

とのこと。

とても高評価となっていますね。Lenstipも「この価格帯では」と枕詞を置いていますが高く評価しており、やはり逆光耐性については指摘しています。

150mmマクロレンズとしては癖が強い使い勝手ですが、この価格帯で高い光学性能の150mmマクロを手に入れることが出来るのは魅力的ですね。ペンタックスKマウントやアダプター経由でソニーα7、ニコンZシリーズで使うと手ぶれ補正の問題を緩和できそうです。

Irix 150mm f/2.8 MACRO 1:1のレビュー・作例を集めるページはコチラ

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