Digital Camera WorldがVenus Optics「LAOWA FF II 12-24mm F5.6 C-Dreamer」のレビューを公開。広い画角をカバーするレンズとしては低価格ながら、性能は期待に及ばないと言及しています。
Digital Camera World：Laowa 12-24mm f/5.6 review
（基本的なスペックなどの紹介は割愛しています）
外観・構造：
- 金属構造の昔ながらの感触で高級感がある。
- 77mmフィルターを取り付け可能なアダプターが付属する。
携帯性：
- 開放F値をF5.6に抑えて小さな口径を実現している。
- FE 16-35mm F4 ZAよりもコンパクトでより扱いやすい。
- 500g弱と決して軽いレンズでは無い。
操作性：
- 絞りリングはF5.6からF22まで狭い範囲を操作可能だ。
- ズームリングは2mmごとにマーキングされているが、情報過多に見える。
フォーカス：
- 15cmまで寄ることができるが、開放F値がF5.6のためボケは大きくない。
- このようなレンズはカメラのピーキングが役に立たない。
- 電子接点が無いので自動アシストを利用できない。
手ぶれ補正：
- 光学手ぶれ補正は非搭載だ。
解像性能：
- 控えめに言っても光学性能は残念だ。
- 中央は特に広角側が優れているが、20mm以上では顕著に低下する。
- 中央のシャープネスに端の性能が追い付くことは無いが、定型チャートテストと広角レンズの相性は悪い。
- 24mmの性能はきちんとしたものではない。
像面湾曲：
- 記載なし。
ボケ：
- 絞り羽根が5枚のため、ボケは綺麗とは言えない。
色収差：
- 12mmではかなり目立つが、ズームインで目立たなくなる。
- 16-24mmは隅ではなく周辺部で色ずれが目立つ。
球面収差：
- 記載なし。
歪曲収差：
- 12mmの歪曲収差は良く抑えられている。
周辺減光：
- 記載なし。
コマ収差：
- 記載なし。
逆光耐性：
- 記載なし。
総評
廉価な超広角ズームとして12-24mm F5.6を検討する価値は間違いなくある。しかし、肝心の光学性能はいまいちだ。ライバルに比べれば安いが、心からおすすめするのは難しい。F5.6という開放F値を考慮するとレンズサイズのメリットはそれほどない。スペックと性能は、我々がLAOWAに期待するものと比べて、少しがっかりするものだった。
- 長所：
・広い画角
・良好な作り
・コストパフォーマンス- 短所：
・F5.6
・欠点も多い光学性能
・特に小さくない
とのこと。
日本のレンズメーカー以外では珍しいズーム対応のサードパーティ製レンズですね。LAOWAらしい小型軽量な超広角レンズに仕上がっていますが、暗い開放F値を考慮するとコンパクトさに欠け、肝心の光学性能もあまりパッとしないみたいですね。とは言え、DCWの解像性能テストは近距離での定型チャートテストとなっているので、実写でどのような結果となるのか他のレビューも参考にしたいところ。DPReviewのサンプルを見る限りではなかなか良さそうでしたが、近距離は苦手なのかもしれません。
LAOWA FF II 12-24mm F5.6 C-Dreamer 最新情報まとめ
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レンズの仕様
| レンズの仕様 | |||
|---|---|---|---|
| 発売日 | 2022-07-08 | 初値 | |
| マウント | M/RF/E/Z | 最短撮影距離 | 15cm |
| フォーマット | 35mm | 最大撮影倍率 | 0.4倍 |
| 焦点距離 | 12-24mm | フィルター径 | 77mm |
| レンズ構成 | 11群15枚 | 手ぶれ補正 | - |
| 開放絞り | F5.6 | テレコン | - |
| 最小絞り | F22 | コーティング | FEC |
| 絞り羽根 | 5枚 | ||
| サイズ・重量など | |||
| サイズ | φ69.4×93.6mm | 防塵防滴 | - |
| 重量 | 497g | AF | MF限定 |
| その他 | |||
関連レンズ
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