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LAOWA FF II Argus 28mm F1.2は手ごろな価格だが大きな欠点がある

Dustin Abbottが「LAOWA FF II Argus 28mm F1.2」のレビューを公開。手ごろな価格で競合製品のない28mm F1.2と評価しつつ、最短撮影距離が長すぎたり、強い周辺減光やフレア・ゴーストについて指摘しています。

Dustin Abbott:Laowa 28mm F1.2 Argus Review

  • 外観:フードはアナモルフィックな四角いデザイン。フィルター使用時は取り外す必要あり。キャップも独自のかぶせ式が必要で、好みが分かれる。
  • 構造:レンズフードを含めて総金属製。防塵防滴には非対応。
  • 携帯性:35mm F0.95よりも小さい。適度な重量。
  • 操作性:デクリック対応の絞りリング。電子接点のないフルマニュアル操作。
  • フォーカス:最短撮影距離が長く、撮影倍率が小さい。
  • MF:125度のストロークで滑らかかつ正確に操作可能。
  • 手ぶれ補正
  • 解像性能:F1.2から中央は良好。周辺部がソフトで、隅は非常にソフト。F2まで絞ると周辺部までのコントラストが跳ね上がる。F5.6-8まで絞ると全体的にシャープ。
  • 像面湾曲:記載なし。
  • ボケ:13枚の絞りで円形を維持。
  • 軸上色収差:とても良好に補正されている。
  • 倍率色収差:わずかな色ずれ。
  • 球面収差:絞り開放付近でコントラストの低下。近距離で特に低下する。
  • 歪曲収差:よく抑えられている。
  • 周辺減光:極めて強い減光。
  • コマ収差:かなり目立つ。天体写真に向いているとは思わない。
  • 逆光耐性:フレアとゴーストが発生しやすい。
  • 光条:記載なし。
  • 作例集
  • 総評:万人向けではなく、光学的にも不完全。最短撮影距離が長く、周辺減光が強く、逆光時にフレアやゴーストが発生しやすい。とは言え、価格はリーズナブルで、このレンズに競合する製品は今のところ存在しない。
  • 競合について:記載なし。
  • 備考

とのこと。
フルサイズ対応の28mm単焦点としては珍しい「F1.2」の開放F値を実現した大口径レンズ。F1.2としてはリーズナブルですが、フルマニュアルレンズとしてはやや高め。Dustin Abbott氏のレビューによると、良いとこもあるけど、クリエイティブに使うには最短撮影距離や周辺減光、逆光耐性が厄介と指摘。個性的で刺さる人には刺さりそうな描写ですが、意図せずに強い影響が発生するのは悩ましいところ。特に国内では10万円を超えているため、28mmの大口径レンズが必要な場合は「28mm F1.4 DG HSM」が無難な選択肢かもしれません。

LAOWA FF II Argus 28mm F1.2 最新情報まとめ

レンズの仕様

レンズの仕様
発売日 2023.3.27 初値 102,960円
マウント E / RF / Z / L 最短撮影距離 0.5m
フォーマット フルサイズ 最大撮影倍率 0.073倍
焦点距離 28mm フィルター径 62mm
レンズ構成 7群13枚 手ぶれ補正 -
開放絞り F1.2 テレコン -
最小絞り F16 コーティング 不明
絞り羽根 13枚
サイズ・重量など
サイズ φ68.5×106.31mm 防塵防滴 -
重量 562g AF MF
その他 デクリック/クリック切替・絞りリング

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