LAOWA FFII 10mm F2.8 は同クラスで最も汎用性が高い

Phillipreeveが「LAOWA FFII 10mm F2.8」のレビューを公開。競合製品よりも色被りが少なく、実用的なAFを備えたフルサイズ10mm F2.8レンズと評価。欠点は周辺減光のみとのこと。

Phillipreeve：REVIEW: LAOWA 10MM 2.8 AF – THE BEGINNING OF A NEW ERA

外観：
・LAOWAでは初となるメタリックなダークグレーの仕上がり。従来のブラックカラーと比べてカメラとの相性が悪い。
・77mmの円形フィルターに対応。1枚ではケラレないが、2枚重ねると影響がある。
・フードは取り外し可能。

構造：
・後玉が大きく、色被りの問題が少ない。修正の必要はないと感じた。
・外装はポリカーボネート製。マウント部にはゴム製ガスケット。

携帯性：見た目よりも軽い。

操作性：AF/MFスイッチを搭載。絞りリング無し。

AF：動体は撮らないので評価できないが、日常的な使用では完全に使用できる。ほぼ無音。

MF：フォーカスリングは十分なトルク。全体のストロークは180度。

手ぶれ補正：

解像性能：F2.8から素晴らしいが、中間に落ち込みが見られる。F5.6で解消。隅はF8で最も良くなる。隅で回折の影響を受けるのが早い。全体的に見るとF2.8から実用的な画質。

像面湾曲：記載なし。

ボケ：記載なし。

軸上色収差：非常に厳しい条件でもパープルフリンジは見つからない。

倍率色収差：隅で中程度の色収差。簡単に修正可能。

球面収差：記載なし。

歪曲収差：無補正でもかなり抑えられている。

周辺減光：F2.8で4EV近い。F5.6でも3EV。

コマ収差：F2.8でわずかな影響。SAMYANG XP 10mm F3.5より少し劣る。

逆光耐性：絞るとかなり良好。光源をフレーム中間部に配置すると影響が強い。

光条：F4以降で明瞭な光条が得られる。

作例集：

総評：全体的に優れた光学性能のレンズ。欠点は周辺減光だが、77mmフィルター対応の代償。9~11mmのレンズでは本製品が最も汎用性が高い。LAOWA新時代の始まり。

競合について：周辺減光を避けたい場合はXP10mm F3.5がおススメ。ただし、色被りや重量、MF限定、逆光耐性などのリスクがある。

備考：

とのこと。
LAOWA初のAFレンズであり、フルサイズミラーレスでは貴重な10mm AF単焦点レンズ。ソニーEマウントとニコンZマウントでAFに対応するほか、キヤノンRFやライカLマウント用のMF用レンズもラインアップされています。販売価格は799ドルで、焦点距離とF値を考慮すると手ごろな価格設定。あとは小型軽量な10mm F2.8で十分な画質が得られるのかどうか気になるところですね。

Phillipreeveのレビューでは、全体的に良好な結果が得られるようです。フレーム隅もF5.6からF8くらいまで絞ると十分良好な結果。レビュワーは「F5.6で撮ることが多かった」と述べていますが、サンプルを見る限りでは確かにF5.6のバランスが良さそう。

逆光時のフレア耐性は完璧と言えないものの、従来のLAOWAレンズと比べると健闘しているようにも見えます。

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