LUMIX S 100mm F2.8 Macro は常識を覆すサイズの中望遠マクロ

Amateur Photographerがパナソニック「LUMIX S 100mm F2.8 Macro」のレビューを公開。ワーキングディスタンスが短い点に注意が必要なものの、小型軽量で満足のいく画質のマクロレンズと評価。中望遠マクロのかたちを完全に塗り替えたと言及。

Amateur Photographer：Panasonic Lumix S 100mm F2.8 Macro review

外観：67mmフィルター。プラ外装だが安っぽさは無い。デザインは他のLUMIX Sレンズと似ている。

構造：構成枚数は少ないが特殊レンズを数多く使用。防塵防滴。プラスチック外装。

携帯性：F1.8シリーズと同じサイズ・重量でマクロレンズとしては最小・最軽量。他のマクロレンズよりもバランスが良好。

操作性：絞りリング無し。AF/MFとリミッターのみ。

AF：デュアルフェーズリニアモーターによるダブルフォーカスを実現。驚くほど高速で一貫して正確なピント合わせが可能。AF-Cによる撮影も問題ない。

MF：フォーカスリングはリニア/ノンリニア応答で切替可能。フォーカスブリージングは良く抑えられているが、マクロ域で画角がかなり狭くなる。

マクロ：コンパクトながら等倍撮影が可能。最短撮影距離はわずか20.4cm。ワーキングディスタンスは10cmとかなり短い。注意が必要だが大問題とまではいかない。

手ぶれ補正：記載なし。

解像性能：F2.8の絞り開放で隅から隅まで驚くほど解像する。F4-5.6で少しシャープになるが、大きな差は無い。

像面湾曲：記載なし。

ボケ：見事な描写。滑らかで自然。ポートレートでもいい仕事をしてくれる。

軸上色収差：ほとんどない。

倍率色収差：ほとんどない。

球面収差：記載なし。

歪曲収差：目に見える糸巻き型の歪曲。

周辺減光：F2.8で隅が少し暗くなる。F4で解消。

コマ収差：記載なし。

逆光耐性：フレアやゴーストによるコントラスト低下の心配はない。

光条：記載なし。

作例集：高解像データあり

総評：小型軽量ながら等倍マクロや満足のいく画質が得られる。中望遠マクロがどのようなものか完全に塗り替えた素晴らしいレンズ。

競合について：ワーキングディスタンスが短いので、撮影距離が重要な場合はシグマのほうが良いかもしれない。

備考：

とのこと。
従来のフルサイズ用100mmマクロレンズと言えば、全長が長く、重量は軽くても600gを超える製品が多かったです。収納性や携帯性が良いとは言えず、カメラに装着した際のバランスはコンパクトなレンズほど良好ではありません。しかし、このレンズは他のLUMIX S F1.8レンズ群とほぼ同じサイズ・重量を実現。前例のない小型軽量な100mmマクロレンズとなっています。（下部参照）

Amateur Photographerのレビューでは、小型軽量化を実現しつつ、良好なAF性能や光学性能を両立していると評価。最終的に5点満点「GOLD」とかなり高い評価となっていますね。高解像の実写サンプルを確認すると、接写から一般的な撮影まで良好な光学性能を維持しているように見えます。ボケもなかなか綺麗ですね。ワーキングディスタンスが短いことや、光学手振れ補正が非搭載である点には注意が必要ですが、手持ち撮影で携帯性の良いマクロレンズを探しているのであれば面白い選択肢となりそうです。

LUMIX S 100mm F2.8 Macro 最新情報まとめ

LUMIX S 100mm F2.8 Macro
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