PhotographyBlogがパナソニック「LUMIX S PRO 70-200mm F2.8 O.I.S.」のレビューを掲載。優れた光学性能とビルドクオリティの大口径望遠ズームレンズとして文句ナシの5点満点の高評価となった模様。
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- 2019年11月に発表されたLマウント用フルサイズ対応レンズだ。既に「LUMIX S PRO 70-200mm F4 O.I.S.」が存在するが、このレンズはF2.8とより大きな口径を備えている。このため、非常に大きく重いレンズだ。
- 他の選択肢と言えば「APO-VARIO-ELMARIT-SL 90-280mm f/2.8-4」くらいである。
- 1,570gと非常に重いレンズであり、既に大きく重いLUMIX S1と組み合わせることで腕の負担は大きい。直径は94.4mmとわずかに太い。
- 全長は208.6mmだがインナーズームのため全長に変化は無い。全体的に見て、同クラスとしては約5%ほど大きく重い。
- 金属製鏡筒は防塵防滴仕様、そして-10度まで使用可能だ。
- 「LUMIX S PRO 24-70mm F2.8」と同じく82mmフィルター径を採用している。2つのレンズを同時に使うことを考えるとフィルターの統一は高く評価できるポイントだ。
- 光学手ぶれ補正を搭載しており、ボディ側の手ぶれ補正と連携することで最大7段の補正効果を得ることが出来る。これはフルサイズカメラとしては驚異的なパフォーマンスだ。
- フォーカスリミッターを備えた最初のパナソニック製レンズだ。無限遠?0.95m、0.95m?5m・5m?無限遠に設定が可能である。
- カスタマイズ可能な3つのFnボタンを搭載し、90度ごとに配置されている。大きく重いレンズにとって素早くカメラを操作できる重要なボタンだ。
- F4と同様、取外し可能な三脚座を備えている。頑丈でアルカスイス互換のプレートを採用している。
- フォーカスリングに組み込んだクラッチ式モード切替はカメラ側で操作するより遥かに簡単だ。
- ズームレンジ全域で0.95mの最短撮影距離となり、望遠側で0.21倍の最大撮影倍率だ・他の70-200mm F2.8と比べて競争力のあるポイントだ。
- ズームリングには70mm・100mm・135mm・200mmが印字されている。回転量は90度で滑らかに動作する。
- オートフォーカスは驚くほど高速、そして静かである。動画撮影時は高速性より滑らかさを重視した動作となる。
- 歪曲収差はとても良好に補正されている。全域で極僅かな糸巻き型歪曲だ。
- 色種さはほとんどのカットで皆無だ。ハイコントラストな領域でも影響は軽微で簡単に補正可能だ。見事なパフォーマンスである。
- 周辺減光はとても良好に抑えている。F4でほぼ完全に、F5.6で完全に解消する。
- 玉ボケはF2.8とF4で維持され、F5.6で最初に変形の兆候が見られる。24-70mmと比べると角ばるのが早い。口径食はフレーム四隅の端のみ影響を受け、F4まで絞ると解消する。
- シャープネスはズームレンジ全域でとても似ている。
- シャープネス70mm:
・F4~F11で端から端までとてもシャープだ。
・F2.8でソフトな部分があるが、使用に躊躇することは無い。
・F2.8とF16のシャープさは似ている。
・F22で回折の影響を最も受ける。- シャープネス100mm:
・F4~F11で端から端までとてもシャープだ。
・F2.8でソフトな部分があるが、使用に躊躇することは無い。
・F2.8とF16のシャープさは似ている。
・F22で回折の影響を最も受ける。- シャープネス135mm:
・F4~F11で端から端までとてもシャープだ。
・F2.8でソフトな部分があるが、使用に躊躇することは無い。
・F2.8とF16のシャープさは似ている。
・F22で回折の影響を最も受ける。- シャープネス200mm:
・F4~F11で端から端までとてもシャープだ。
・F2.8でソフトな部分があるが、使用に躊躇することは無い。
・F2.8とF16のシャープさは似ている。
・F22で回折の影響を最も受ける。あらゆるカテゴリで優れた結果となる、5つ星に値する完璧なレンズだ。頑丈で信頼できる外装にはこのクラスに期待する全ての機能性を備えている。そして静かで高速そして信頼性の高いAF、臨床的なテストでもシャープな画質特性、など4本の単焦点が一つになったようなズームレンズだ。
2500ポンドと高価だが、ライカ90-280mmの価格設定を考えると遥かに手頃な値付けである。このレンズで生計を立てているのなら歓迎すべきパフォーマンスだ。ブラボー!
PhotographyBlog:Panasonic Lumix S PRO 70-200mm F2.8 O.I.S. Review
とのこと。
シャープネスの一貫性を指摘する声もありますが、PhotographyBlogはとても高い評価となったみたいですね。非常に高価なズームレンズだけのことはあるようです。広角や標準のF2.8ズームレンズは既にシグマのより手頃な選択肢が存在するものの、望遠ズームは今のところパナソニックとライカのみ。ライカの値付けを考えると妥当な選択肢と言えるかもしれません。
実際に作例を確認してみると、確かにシャープで口径食の影響が少ないレンズに見えます。特にボケが滑らかで良いですね。ハイエンド単焦点ほどでは無いですが、前後とも滑らかで悪目立ちしない綺麗な描写に見えます。
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