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性能面ではほぼ欠点がない|M.ZUIKO DIGITAL ED 50-200mm F2.8 IS PRO

PCmagがOM SYSTEM「M.ZUIKO DIGITAL ED 50-200mm F2.8 IS PRO」のレビューを公開。高価なマイクロフォーサーズ用レンズですが、同システムでトップクラスの解像性能と評価。予算が許すのであれば最良の選択肢とのこと。

PCmag:OM System M.Zuiko Digital ED 50-200mm F2.8 IS Pro Review: This Phenomenal Telezoom Justifies Its Astronomical Price

  • 外観:温度上昇を防ぐための白色外装を採用。
  • フード:フードにはプッシュボタンロックとフィルター操作窓。
  • 三脚座:Arca-Swiss互換の三脚座と回転式取り付け脚を装備。90度ごとにマーク付きで水平出しが容易。つまみネジで固定・取り外し可能。
  • 構造:鏡筒サイズは約22.6×9.1cmと長いが、インナーズーム構造でバランスが良く、IP53の防塵防滴性能を備える。前玉には撥水性フッ素コーティングを採用し、汚れや水滴を簡単に拭き取れる。
  • テレコン:テレコン装着は一度カメラから外す必要があるが、1.4倍で70-280mm F4、2倍で100-400mm F5.6相当となる。2倍テレコン装着時も解像力とコントラストの低下は見られず、光量のみが減少。
  • 携帯性:重量は約1.27kgで、OM-1 Mark IIとの組み合わせでも約1.86kgと軽量な部類。フルサイズ機+100-400mmの構成より軽く、F2.8の明るさにより浅い被写界深度を再現できる点も魅力。
  • 操作性:フォーカスリングとズームリングはラバー仕上げで、手袋着用時でも操作性が高い。触感で識別できるよう質感を変えている。鏡筒にはL-Fnボタンが4つあり、どの向きでも同じ位置に配置。AF/MF、手ブレ補正(ON/OFF)、距離リミッター(0.78~3m/3m~∞/フル)などのスイッチも搭載。プリセットフォーカス機能を備え、SETボタンで距離を記録し、ボタンひとつで即座に復帰できる。
  • AF:OM-1 Mark IIとの組み合わせでは、高速かつ正確なAF性能を発揮。被写体の距離変化に素早く対応し、飛行機や鳥などの動体追従も問題ない。フォーカスリミッターにより前景への誤検出を防げるため、動物やスポーツ撮影で安定したトラッキングを実現。
  • MF:マニュアルフォーカスはリニアレスポンスで遅延がなく、映像撮影でも同一フォーカス動作を再現できる。フォーカスブリージングも最小限で、画角変化を抑制。
  • マクロ:最短撮影距離76cmを維持しながら、1:4の撮影倍率を実現。1.4倍テレコンで1:2.9、2倍テレコンで1:2(ハーフマクロ)撮影が可能で、マクロ用途にも優れる。
  • 手ぶれ補正:光学式手ブレ補正を内蔵し、ボディ内補正(IBIS)と協調して最大7段分の効果を発揮。ファインダー像も安定し、長焦点でも被写体追従が容易。2倍テレコン装着時でも安定して鳥や動物を追うことができ、動画撮影でも滑らかな映像を得られた。
  • 解像性能:OM-1 Mark IIで測定した結果、50mm・120mm・200mmの全域で優れたシャープネスを示す。開放F2.8から高解像で、F11まで安定。F16以降は回折でやや低下する。マイクロフォーサーズ用レンズの中でもトップクラスの解像性能。
  • 像面湾曲:記載なし。
  • ボケ:望遠域とF2.8により、美しく滑らかなボケを得られる。玉ボケはエッジが柔らかく、玉ねぎボケのような不自然な模様は見られない。
  • 軸上色収差:極めて良好に抑えられている。
  • 倍率色収差:記載なし。
  • 球面収差:記載なし。
  • 歪曲収差:RAW撮影時はわずかに樽型歪みがあるが、Lightroomなどの補正プロファイルで完全に修正可能。JPGと動画ではカメラ内処理で自動補正される。
  • 周辺減光:RAW画像でも周辺減光はほとんど確認されず、補正の必要はない。
  • コマ収差:記載なし。
  • 逆光耐性:逆光時もフレアやゴーストの発生は極めて少なく、開放でもコントラストが高い。F8以下では軽微な偽色が出ることがあるが、実用上問題ない。
  • 光条:記載なし。
  • 作例集
  • 総評:性能面ではほぼ欠点がない。価格(約3,700ドル)は高いが、同社の最高峰レンズとしてエディターズチョイス。より低価格な代替として40-150mm F2.8や100-400mm F5-6.3 IS IIも挙げられるが、予算が許すなら本レンズが最良の選択である。
  • 競合について:40-150mm F2.8やF4、または100-400mm F5-6.3ユーザーにとって、本レンズは確実なアップグレードとなる。F2.8の明るさと手ブレ補正、さらにテレコン対応による超望遠性能が加わり、野鳥・野生動物撮影の万能レンズとして優れている。
  • 備考

2025年9月発売の大口径望遠ズームレンズ。フルサイズ換算で100-400mmの画角をカバーしています。
M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO」より長焦点をF2.8でカバーしつつ、VCM駆動による高速AFや0.25倍の高いマクロ性能を実現。M.ZUIKOらしいIP53の耐候性や強力な手振れ補正を兼ね備えています。

販売価格は40万円台と非常に高価ですが、「200mm F2.8」をカバーするマイクロフォーサーズ用ズームレンズは唯一無二。

PCmagのレビューでは、OM-1 IIと組み合わせて満足のいく結果が得られたようです。ズーム全域で一貫性のある解像性能を発揮し、望遠端で画質低下は目立たない模様。テレコン使用時はシャープネスが低下すると指摘するレビューもありますが、PCmagでは問題無かった模様。

同システムではトップクラスの解像性能と高く評価し、光学性能にこれと言った欠点は無さそうですね。あとは価格を許容できるかどうか。

M.ZUIKO DIGITAL ED 50-200mm F2.8 IS PRO 最新情報まとめ

  • 発売日:2025年9月27日(土)
  • 予約開始日:2025年9月10日15時
  • 希望小売価格:オープン価格
  • OM SYSTEM ストア459,800円 → 413,820円(会員割引)
  • カメラのキタムラ413,820円
M.ZUIKO DIGITAL ED 50-200mm F2.8 IS PRO
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レンズの仕様

レンズマウント マイクロフォーサーズ
対応センサー 4/3
焦点距離 50-200mm
焦点距離(35mm換算) 100-400mm
レンズ構成 13群21枚
開放絞り F2.8
最小絞り F22
絞り羽根 9枚
最短撮影距離 0.78m(ズーム全域)
最大撮影倍率 0.08倍(50mm時)
0.25倍(200mm時)
フィルター径 77mm
手振れ補正 あり(VCM機構)
5.5段補正
5軸シンクロIS時 7.0
テレコン 対応
コーティング ZERO II
フッ素
サイズ Ø91.4×225.8mm
重量  1075g
1,250g 三脚座含
防塵防滴 IP53
AF VCM
絞りリング -
その他のコントロール フォーカスリミット
L-Fn
AF/MFスイッチ
SETボタン
ISスイッチ

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