PCmagがOM SYSTEM「M.ZUIKO DIGITAL ED 9-18mm F4.0-5.6 II」のレビューを公開。従来通りの良好な光学性能と評価しつつ、価格を考慮すると防塵防滴や操作性を改善して欲しかったと指摘。
PCmag:OM System M.Zuiko Digitial ED 9-18mm F4.0-5.6 II Review
- 外観:II型だが外装の変更のみ。花形レンズフードが付属。
- 構造:防塵防滴には非対応。52mmフィルターに対応。金属マウント・プラスチック外装。
- 携帯性:小型軽量。沈胴構造のため、使用するにはレンズを展開する必要あり。
- 操作性:ズーム・フォーカスリング以外には何もない。
- AF:高速かつ静かに動作。フォーカスブリージングは僅か。
- MF:ストロークが短くて好みではない。
- 手ぶれ補正:記載なし。
- 解像性能:撮像センサーが1200万画素時代のレンズだが、2000万画素の時代でも非常に良好。9mmで2700-2800本の優れた性能、13mmで2500-2700本、18mmで2500本になる。8-25mm F4 PROと同程度。
- 像面湾曲:記載なし。
- ボケ:記載なし。
- 軸上色収差:ごく僅か。
- 倍率色収差:特定のシーンで問題になる。
- 球面収差:記載なし。
- 歪曲収差:RAWで若干の樽型。望遠側では問題なし。
- 周辺減光:目立たない。
- コマ収差:記載なし。
- 逆光耐性:良好。
- 光条:記載なし。
- 作例集:リサイズのみ。
- 総評:外装とブランドが更新されているが、それ以外はほぼ変化なし。光学系やAFに問題は無いが、防塵防滴や操作性は改善していると良かった。
- 競合について:我々が推奨する8-25mm F4 PROを脅かすレンズではない。
- 備考:
とのこと。
現行レンズとしては最古参の「M.ZUIKO DIGITAL ED 9-18mm F4.0-5.6(2010年 発売)」をOM SYSTEMにリブランドした「II」型。外装は一新されましたが、光学系や沈胴構造などの操作性に大きな変化はありません。構造的に前期型よりも堅牢となったのかは不明ですが、少なくとも防塵防滴には対応していません。外装のデザインに抵抗がなければ、手ごろな価格の前期型を手に入れるのも一つの選択肢。
PCmagのレビューによると、10年以上前の光学設計ながら2000万画素のイメージセンサーでも十分に通用する解像性能とのこと。色収差は状況によって目立つものの、現像ソフトで簡単に修正できるようです。とは言え、リブランド後の価格設定を考慮すると防塵防滴や操作性の改善はあっても良かったかもしれませんね。
私は手ごろな価格となったタイミングで前期型を入手しました。オリンパスのかなり古いデザインですが、まずまず良好な解像性能を発揮しているように見えます(PROレンズと比べるとF値が高く、隅の結果は絞る必要あり)。
フォーカスブリージングはPCmagが評価しているよりも少し目立つように感じられ、コントラスト検出のカメラとは相性が悪いかもしれません。3.3万円の実勢価格を考慮すると妥協できる範囲内。6万円近い「II型」は指摘されているように防塵防滴やフッ素コーティングの処理が欲しかったところ。
OM SYSTEM M.ZUIKO DIGITAL ED 9-18mm F4.0-5.6 II 最新情報まとめ
M.ZUIKO DIGITAL ED 9-18mm F4.0-5.6 II | |||
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レンズの仕様
- フォーマット:4/3型
- マウント:マイクロフォーサーズ
- 焦点距離:9-18mm
- 絞り値:F4.0-5.6
- 絞り羽根:7枚(円形絞り)
- レンズ構成:8群12枚
- 最短撮影距離:0.25m
- 最大撮影倍率:0.1倍
- フィルター径:Ø52mm
- サイズ:φ56.2×49.3mm
- 重量:154g
- 防塵防滴:-
- AF:STM
- 手ぶれ補正:-
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