Lensrentalsがマイクロフォーサーズ用中望遠レンズの比較レビューを掲載しています。
Lensrentals
以下の単焦点レンズを比較しています。
- M.ZUIKO DIGITAL ED 45mm F1.2 PRO
- M.ZUIKO DIGITAL 45mm F1.8
- LUMIX G 42.5mm/F1.7 ASPH./POWER O.I.S.
- LEICA DG NOCTICRON 42.5mm/F1.2 ASPH./POWER O.I.S.
- LEICA DG MACRO-ELMARIT 45mm/F2.8 ASPH./MEGA O.I.S.
- VoightLander NOKTON 42.5mm F0.95
LEICA DG MACRO-ELMARIT 45mm/F2.8 ASPH./MEGA O.I.S.
- マクロレンズであり、他のレンズと比較にはならないかもしれない。800ドルと高価で中程度のサイズ、そして古いデザインのため素晴らしいレンズとは感じていない。
- MTF:あまり良好なパフォーマンスとは言えない。MTFのサジタル-タンジェンシャルの分離は中程度だが数値が低い。開放F値がF2.8であることを考慮すると高周波の数値が良像からかなり低い数値だ。
- 使用した個体ではとても典型的な偏心が見られる。理論的に言えばとてもフラットなマクロレンズのはずだが、実際には傾いている。
- 品質に許容できない大きなバラつきがあるものの、良い個体はかなり良好だ。
- 400ドルと安価なレンズでは無いが、他のレンズと比べてとても安い。F1.8は最も明るいレンズでは無く、絞り羽根は7枚構成だが小さくて素敵なレンズだ。
- MTF:F1.8でとても見事なパフォーマンスである。実際に45mm F2.8マクロよりも遥かに優れている。サジタル-タンジェンシャルの分離は僅かにあり、周辺に向かってパフォーマンが低下するもののかなり良好だ。
- MTF F2.8:像面湾曲が大きく、中央はよりシャープとなるが周辺は絞り開放よりもソフトである。
- 像面曲率は大きくU字型を描いている。前述したように像面湾曲が大きいため、ピントを左右にずらすことですぐに気が付くはずだ。また非点収差が常に発生している。
- 個体ごとに明らかな違いはあるものの、被写体を中央において撮影する分には違いを感じないはずだ。おそらく写真にあまり影響を与えない。
- 最も明るいレンズを必要としなければ価格の安いこのレンズを私は選ぶだろう。被写体を浮き立たせるのに像面湾曲が役に立つはずだ。一方で建築物や風景には25mm F1.7のフラットな曲率が有利である。
LUMIX G 42.5mm/F1.7 ASPH./POWER O.I.S.
- このレンズはカテゴリで最安値となるレンズだ。
- MTF:とても良好だ。フレーム隅でサジタル-タンジェンシャルの分離があるものの、それ以外はオリンパスの45mm F1.8とほぼ同じである。
- MTF F2.8:中央が主に改善し、(45mm F1.8と比べて)像面湾曲が無いためフレーム隅の結果は予想通りだ。
- 非点収差は僅かで素晴らしい結果だ。
- 良い個体と悪い個体の違いはハッキリと判る。
M.ZUIKO DIGITAL ED 45mm F1.2 PRO
- 45mm F1.8が3本買える価格で、重量も3倍だ。
- MTF F1.2:明るいレンズなので上記レンズと比較してMTFの低下が予想される。このPROレンズは超大口径レンズとしては良好な性能だ。フレーム全域で良好な分解能でサジタル-タンジェンシャルの分離は軽度だ。
- MTF F2.8:本当に見事な性能だ。安価なレンズよりも優れている。
- 像面湾曲はとてもフラットで非点収差は穏やかだ。
- 個体差はF1.2としてはとても見事な結果だ。どの個体でも中央のシャープな領域は中央に位置している。一部の個体は他の個体よりシャープネスが低下しているものの、大口径レンズならこんなものだろう。
LEICA DG NOCTICRON 42.5mm/F1.2 ASPH./POWER O.I.S.
- このカテゴリとしては最も高価で重いレンズである。個人的に名前の長いレンズは好きでない。
- MTF F1.2:オリンパスの45mm F1.2 PROと非常によく似ている。中央は僅かに有利で隅は低下するが、違いに気が付くほどでは無いだろう。
- MTF F2.8:見事な結果だがオリンパス45mm F1.2 PROほどでは無い。周辺部はやや良好だが、隅は急落する。
- 個体の問題でやや傾いているがレンズの本質的にはフラットだ。
- 8つ個体のうち2つはオリンパス45mm F1.2 PROよりも優れている。3つの個体は悪い結果となった。個体差が大きいのでレビュワーによって結果が異なるはずだ。
- F1.2・手振れ補正搭載、バラつきは大きいが優れた個体はPROレンズよりも良好だ。
VoightLander NOKTON 42.5mm F0.95
- 私の地域ではこのレンズを修理することが出来ず、部品も手に入れることは出来ない。使い捨てレンズだ。しかし、25mm F0.95のパフォーマンスにはとても感銘を受けている。
- MTF F0.95:予想通り、絞り開放は解像度が落ちている。しかし、F0.95のレンズとしてはとても良好なパフォーマンスだ。
- MTF F2.8:絞ると2本のF1.2レンズに匹敵するシャープなレンズだが、像高5割以降はそれほど良くもない。
- このような大口径レンズとしては予想外で驚異的な像面曲率だ。
- 個体差:このような大口径レンズとしてはとても適正なものだ。
- 私がフォクトレンダーをどれだけ嫌ったとしても称賛すべきレンズであることは違いない。マニュアルフォーカスレンズだが考慮すべき一本だ。
とのこと。
マイクロフォーサーズ用の中望遠レンズはどれも個性的な性能・仕様のレンズですので何を買おうか迷ってしまいますね。Lensrentalsのレビューを見ると解像性能の点で言えば高価なレンズほど期待できるパフォーマンスを持っているようです。しかし、LEICA DG 42.5mmの個体差が大きい点は気になるところですが…。
小型な2本のレンズはやはり周辺部の解像性能が伸び悩むようですが、中望遠レンズの使い方を考慮すると気にならない欠点と言えるかもしれません。
以前に45mm F1.2 PROと45mm F1.8を撮り比べた際にF1.8の周辺解像が伸び悩んだのは像面湾曲のせいだったのかと納得。なるほど、四隅のフォーカスポイントを使ってピント合わせるとしっかり結像するっぽいですね。
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