NIKKOR Z 26mm f/2.8は良好な光学性能とビルドクオリティのパンケーキレンズ

PCmagが「NIKKOR Z 26mm f/2.8」のレビューを公開。驚くほどコンパクトなレンズにきちんと設計された光学系と防塵防滴が詰め込まれたパンケーキレンズと評価しています。

2023年3月に発売。フルサイズ対応のミラーレス用AFレンズとしては驚くほど軽量でコンパクトな26mmレンズ。同社のZ 28mm F2.8よりもさらにコンパクトで、広い画角をカバーしています。ただし、フォーカス方式は繰り出し式のため、鏡筒の保護が必要と感じる場合あり。このような場合は専用のフードを装着することで問題を回避可能。パンケーキレンズとしては若干高めの価格設定ですが、どのような光学性能に仕上がっているのか気になるところ。PCmagのレビューは以下の通り。

PCmag：Nikon Nikkor Z 26mm F2.8 Review

外観：Z 28mmと似ているが質感が異なる。かぶせ式キャップが付属。

構造：金属パーツ・マウントを使用。防塵防滴。フード装着時に52mmフィルター使用可能。

携帯性：NIKKOR Zで最小・最軽量。

操作性：フォーカスリングが唯一のコントロール。滑らかに回転。

AF：比較的遅めでノイズが多い。フォーカスブリージングが目立つ。

MF：やや緩めだが、一部のカメラはフォーカスリングの応答性を調整できる。

手ぶれ補正：非搭載。

解像性能：F2.8から4300本の優れた結果。絞ると僅かに向上、F8で4600本のピーク。端は中央よりも低コントラストだが、F2.8でシャープ。風景などではある程度絞る必要がある。

像面湾曲：記載なし。

ボケ：大部分が円形の玉ボケだが縁取りがある。

軸上色収差：最小限だがいくらか色づきが見られる。

倍率色収差：最小限。

球面収差：記載なし。

歪曲収差：強制的にソフト補正が適用される。

周辺減光：F2.8で周辺減光が発生する。

コマ収差：記載なし。

逆光耐性：小絞りを使うとゴーストが発生しやすい。

光条：F11-16で光条が発生するが、描写は甘い。

作例集：リサイズのみ。

総評：驚くほどコンパクトなレンズにきちんと設計された光学系と防塵防滴が詰め込まれたパンケーキレンズ。

競合について：28mmは同様のパフォーマンスで低価格。

備考：

とのこと。
26mmの単焦点レンズとしては驚くほど小型軽量ながら、良好な光学性能やビルドクオリティ、耐候性を備えているようです。予想よりも高価だった、というのが大方の印象だと思いますが、フォーカスリングやレンズマウントは金属製で質感は良好。マウント部の防塵防滴もしっかりとシーリングが施されているようです。価格を考慮するとAF駆動音やAF速度がより良好だと良かったですねえ。

コンパクトサイズながら高い解像性能を備えているのは嬉しいですね。中央はF2.8から非常に良好のようです。フレーム隅はパフォーマンスが低下するものの、絞ればきちんとした結果が得られる模様。

私はZ 28mm SE → Z 26mmへと乗り換えました。PCmagのレビュー通り、小型軽量ながら優れた解像性能のレンズと感じています。隅のコマ収差が目立つため、遠景や点光源がフレームに入る際はF4~F5.6まで絞るのがおススメ。繰り出し式フォーカスが功を奏しているのか、近距離での安定した結果が得られる点で28mm F2.8よりも良好。

AFやフォーカスブリージングはZ 28mmのほうが快適で、動画撮影や快速スナップであれば28mmを推奨します。手ごろな価格もあって、使いつぶす勢いでラフに使うことも可能。比較してZ 26mmは静止画向けで、ピント全域で一貫性のある描写が特徴的。特に接写時にパンチのあるシャープネスが必要であればZ 26mmを選ぶ必要があります。このあたりは全群繰り出し式のフォーカス構造が有利なのかなと。

ニコン NIKKOR Z 26mm f/2.8 最新情報まとめ

NIKKOR Z 26mm f/2.8
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レンズの仕様

レンズの仕様
発売日	2023年3月3日	初値	65,340円
マウント	Z	最短撮影距離	0.2m
フォーマット	フルサイズ	最大撮影倍率	0.19倍
焦点距離	26mm	フィルター径	52mm
レンズ構成	6群8枚	手ぶれ補正	-
開放絞り	F2.8	テレコン	-
最小絞り	F16	コーティング	SIC
絞り羽根	7枚
サイズ・重量など
サイズ	φ70.0×23.5mm	防塵防滴	配慮設計
重量	125g	AF	STM
その他	繰り出し式フォーカス
付属品
レンズフード・キャップ