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ニコン NIKKOR Z 26mm f/2.8 レンズレビューVol.6 周辺減光・逆光編

ニコン「NIKKOR Z 26mm f/2.8」のレビュー第六弾を公開。今回はピント位置による周辺減光の影響や光源の配置で逆光耐性がどのように変化するのかチェックしています。

NIKKOR Z 26mm f/2.8のレビュー一覧

周辺減光

周辺減光とは?

フレーム周辺部で発生する不自然な光量落ち。
中央領域と比べて光量が少なく、フレーム四隅で露出不足となります。主に大口径レンズや広角レンズで強めの減光が発生。

ソフトウェアで簡単に補正できる現象ですが、露出不足を後処理の補正(増感)でカバーするため、ノイズ発生の原因となる点には注意が必要。特に夜景や星空の撮影などで高感度を使う場合はノイズが強く現れる可能性あり。

最短撮影距離

小型軽量な広角レンズらしく、F2.8の絞り開放で周辺減光が目立ちます。フラットな被写体や背景がある場合は日ネッティング補正を利用したほうが良いでしょう。F4まで絞ると大きく改善しますが、さらに絞っても完全には解消しません。

無限遠

最短撮影距離と比べて周辺減光がさらに目立ちます。フラットな被写体以外でも強めの減光を感じるので、減光を好まない場合は常時ヴィネッティング補正が必須となります。絞ると改善しますが、絞り値全域でやや目立つ減光が残ります。

逆光耐性・光条

中央

強めの光源を正面から受けると光源周辺にフレアが発生。絞るとフレアは低減しますが、収束して目立つゴーストとなります。状況によっては目立つ可能性あり。レンズ構成枚数が少ないためかゴーストの発生数は少ない。状況と絞り値によっては厄介となるかもしれません。

光源を中央から受けるよりもフレアやゴーストの影響が少なく、絞ってもゴーストの影響はごく僅か。

光条

F11付近より光条がシャープとなり始めますが、F16まで絞っても先細りする光条にはなりません。光条目当てて絞るくらいなら、クロスフィルターなどで対応したほうが良いでしょう。

まとめ

Z 28mm F2.8と同じく、小型軽量な広角単焦点レンズらしい強めの周辺減光が発生します。接写時でもやや目立ち、近距離から遠景は「減光が味付け」と考えない限り補正必須。絞っても減光は解消せず、標準のヴィネッティング補正では追いつきません。完全に補正したいのであれば、ヴィネッティング補正 強の使用がおススメ。もちろん、増感によるノイズ像は避けられないので、特に高ISO感度とヴィネッティング補正の相性が悪いの注意が必要です。

逆光耐性は完璧と言えないものの、まずまず良好。レンズ構成枚数が少ないのでレンズ間の反射が少なく、悪目立ちしないのがGood。数少ないゴーストが目立つ場合もありますが、極端な逆光時には「味」と感じる場面も少なく無いはず。フレーム周辺部・隅に逆光を配置する場合もフレアはよく抑えられています。

注意すべき点があるとしたら保護フィルター。このレンズは本体にフィルターを装着することができず、フード前面に装着する必要があります。表面が汚れていたり、コーティングの効果が弱めのフィルターを使うと悪影響があるかもしれません。保護フィルターを装着したままで逆光耐性の低下を最小限に抑えたいのであればニコンのARCRESTがおススメ(やや高価ですが…)。

購入早見表

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作例

オリジナルデータはFlickrにて公開

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