NIKKOR Z 70-180mm f/2.8はS-Lineよりも滑らかなボケ

Digital Camera Worldが「NIKKOR Z 70-180mm f/2.8」のレビューを公開。F2.8の絞り開放で性能が若干低下すると指摘しつつ、良好な光学性能やS-Lineよりも滑らかなボケを評価しています。

Digital Camera World：Nikon Z 70-180mm f/2.8 review

外観：テレコンバージョンレンズ対応。

構造：67mmフィルター対応。頑丈な作り。防塵防滴。

携帯性：比較的コンパクトで軽量。ズームで伸びるが過度ではない。

操作性：スイッチやボタンはない。ズームリングは正確で滑らかに回転。

AF：ステッピングモーター駆動。高速で静か。フォーカスブリージングが良く抑えられている。

MF：滑らかなフォーカスリングは正確に動作。

マクロ：最大0.48倍の撮影倍率。テレコンでほぼ等倍。マクロレンズほどではない。

手ぶれ補正：光学手振れ補正は非搭載。

解像性能：非常にシャープだが中央はS-Lineほどではない。隅や端はS-Lineよりも良好（望遠端）。均質性が高い。F2.8で少し低下。接写では40mm F2と同じ傾向。

像面湾曲：記載なし。

ボケ：滑らかな描写で、S-Lineよりも少し滑らか。

軸上色収差：記載なし。

倍率色収差：全体的にわずかな色滲み。

球面収差：記載なし。

歪曲収差：ボディ側の補正で全体的にほぼゼロ。

周辺減光：記載なし。

コマ収差：記載なし。

逆光耐性：良好が抜群ではない。

光条：記載なし。

作例集：リサイズのみ。

総評：S-Lineと比べて小型軽量で安価な選択肢。良好なビルドクオリティで、素晴らしい画質のレンズ。手振れ補正がないのは残念で、DXフォーマットのカメラとは相性が悪い。

競合について：

備考：タムロン「70-180mm F/2.8 Di III VC VXD G2」が登場。

とのこと。
NIKKOR Zでは2本目となる大口径の望遠ズームレンズ。NIKKOR Zレンズの中でも高水準な「S-Line」ではありませんが、手ごろな価格と小型軽量なレンズサイズを実現。タムロンのソニーEマウント用レンズ「70-180mm F/2.8 Di III VXD」とは共通点が多いものの、AF対応の最短撮影距離や純正テレコンバージョンレンズ対応、ステッピングモーター駆動など、部分的に仕様が異なっています。

Digital Camera WorldのレビューではS-Lineの「NIKKOR Z 70-200mm f/2.8 VR S」ほどの中央解像ではないものの、フレーム全体的で一貫性の高い優れたパフォーマンスを発揮するようです。接写も可能ですが、その際の性能はマクロレンズほどではない模様。ボケはS-Lineよりも滑らかと高く評価しており、全体的に見てコストパフォーマンスの高いレンズと言えそうです。

私もZ 8と組み合わせて使用。このレンズは撮影距離によって収差が変動しやすく、特に解像チャートなど近距離での撮影時はF2.8がソフトな画質となったり、像面湾曲によって周辺部のピントが合わなくなったりします。遠景では近距離ほどソフトな画質ではないので、遠景を撮影した解像テストのレビューも参考にすることをおススメします。逆に残存する収差がボケに良く作用し、滑らかな描写を実現しているように見えます。特にF2.8での撮影が「スピード」ではなく「ボケ」重視であればおススメの一本。

ニコン NIKKOR Z 70-180mm f/2.8 最新情報まとめ

NIKKOR Z 70-180mm f/2.8
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