PhotographyBlogがニコン「NIKKOR Z DX 50-250mm f/4.5-6.3 VR」のレビューを公開。小型軽量ながら良好な光学性能で「価格からは想像できないほど優れている」と高く評価しています。
PhotographyBlog:Nikon Z DX 50-250mm F4.5-6.3 VR Review
外観・構造:
- 外装はプラスチック製だ。
- ビルドクオリティは良好である。
- レンズマウントはプラスチック製だ。
- 高価なレンズと同等の防塵防滴仕様ではない。
- 付属品は前後のキャップのみである。
携帯性:
- 重量わずか405gだ。超望遠ズームとしては非常に軽量である。
- Z 50のようなカメラと組み合わせてバランスは良好だ。
- φ74×110mmと小さなズームレンズである。
- 250mmまでズームすると全長が8cm伸びる。
- フィルターサイズは62mmだ。
操作性:
- 沈胴構造だがズームリングを操作するだけでレンズを展開できる。沈胴時はロックがかかるので、予期せずに内筒が伸びることはない。
- 十分なサイズのズームリングとカスタマイズ可能なコントロールリングを搭載している。
- コントロールリングにはフォーカスや絞り、ISO感度などを割り当てることができる。
- コントロールリングはきちんとしたトルクで回転する。
フォーカス:
- ステッピングモーター駆動のAFはほとんど静かで滑らか、そして高速に動作する。
- Z 50と組み合わせると非常に高速だ。
- 非常に接写性能が高いレンズだ。
手ぶれ補正:
- 光学式手ぶれ補正を搭載している。
解像性能:
- 50mm:中央はF4.5からF11まで優れた結果となり、F16とF22で回折の影響を受ける。端は中央ほどシャープではなく、F5.6からF11で最もシャープだ。
- 100mm:中央はF5からF11まで優れた結果となり、F16とF25で回折の影響を受ける。端は中央ほどシャープではなく、F8からF11で最もシャープだ。
- 150mm:中央はF5.3からF11まで優れた結果となり、F16とF29で回折の影響を受ける。端は中央ほどシャープではなく、F8からF11で最もシャープだ。
- 200mm:中央はF6からF11まで優れた結果となり、F16とF32で回折の影響を受ける。端は中央ほどシャープではなく、F8からF11で最もシャープだ。
- 250mm:中央はF6.3からF11まで優れた結果となり、F16とF32で回折の影響を受ける。端は中央ほどシャープではなく、F8からF11で最もシャープだ。
像面湾曲:
- 記載なし。
ボケ:
- 非常に魅力的な描写である。
色収差:
- 非常にコントラストの高い領域でのみ発生する。
球面収差:
- 記載なし。
歪曲収差:
- 歪曲収差はRAWでも目立たない。
周辺減光:
- 絞り開放で明らかに光量落ちが発生する。
- 予防するには少なくとも3段は絞る必要がある。
コマ収差:
- 記載なし。
逆光耐性:
- F22まで絞ると非常に良好な光条が発生する。
- 太陽をフレームに入れてもフレアは良く抑えられている。
総評
コンパクトで非常に軽量な望遠ズームレンズで、その価格からは想像できないほど優れている。
最大のセールスポイントは、小型軽量であることと、効果的な手ぶれ補正機能を備えていること、そして被写体にしっかりとズームインできることだ。
光学的には、ズーム全域で非常に優れた性能を持っており、開放で撮影しても中央部は満足のいくシャープさである。周辺部の性能は中央部ほどではないが、控えめな価格と多用途性を考えれば、それも仕方がない。色収差や歪曲収差は、JPEG、RAWともに良好に補正されており、7枚羽根の絞りによるボケ味は非常に美しく、F22のサンスターは非常によく描写され、太陽に向かって直接撮影してもフレアはそれほど目立たない。開放では周辺光量がやや多めだが、それが唯一の不満点である。
本レンズは、低価格であるがゆえに、プラスチック製のレンズマウントやフィルターネジに至るまで、すべてプラスチック製である。これが長期的に問題になるかどうかは不明だが、金属製の作りにこだわりたい方は他の製品を探す必要がある。また、前後のレンズキャップ以外の付属品はなく、フードやケースも同梱されていない。
他の同種のキットレンズよりも明らかに優れた望遠ズームだ。もし、ニコンやミラーレスを初めて使うのであれば、このレンズは経済的にも性能的にも非常に理にかなっていると思う。
とのこと。
キットレンズとして入手する場合は非常に手ごろな価格の望遠ズームレンズですが、キットレンズとは思えないほど優れた光学性能を備えている模様。競合他社を含めて、最新設計の望遠ズームであり、自信を持っておススメできるレンズに仕上がっているみたいですね。
実際にサンプルギャラリーを確認してみると、確かに中央部は広角端から望遠端まで甘さの無いシャープな画質を実現しているように見えます。望遠ズームレンズで周辺部までピントを合わせるのは難しく、描写の甘さは気にならないかもしれません。さらに接写性能も高く、様々な被写体に使いやすい仕様となっているようです。初めての望遠レンズにはちょうどいい選択肢と言えそうです。
ニコンNIKKOR Z DX 50-250mm f/4.5-6.3 VR 最新情報まとめ
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