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岩石星 AstrHori 12mm F2.8 Fisheye レンズレビューVol.1 外観・操作編

岩石星「AstrHori 12mm F2.8 Fisheye」のレビュー第一弾を公開。今回はカメラの外観や操作性、携帯性、MFの使い勝手などをチェックしています。

おことわり

今回は2ndFocusより無償貸与の「AstrHori 12mm F2.8 Fisheye」を使用してレビューしています。提供にあたりレビュー内容の指示や報酬の受け取りはありません。従来通りのレビューを心がけますが、無意識にバイアスがかかることは否定できません。そのあたりをご理解のうえで以下を読み進めてください。

AstrHori 12mm F2.8 Fisheyeのレビュー一覧

AstrHori 12mm F2.8 Fisheyeのおさらい

「Rockstar・岩石星」ブランドとしても知られているAstrHoriのフルサイズ対応魚眼レンズ。フルサイズミラーレス用の魚眼レンズはカメラメーカーからリリースされておらず、いくつかの中国レンズメーカーが電子接点のないマニュアルレンズとして販売しているのみ。このAstrHori 12mm F2.8はその中の一つで、他に「TTArtisan 11mm f/2.8 Fisheye」「7Artisans 10mm F2.8 Fisheye」などが存在します。

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  • 発売日:2022年12月10日
  • 販売価格:¥41,199
  • フォーマット:フルサイズ
  • マウント:Z / E / L / RF / GFX
  • 焦点距離:12mm
  • 絞り値:F2.8-F16
  • 絞り羽根:5枚
  • レンズ構成:8群11枚
  • 最短撮影距離:0.2m
  • 最大撮影倍率:不明
  • フィルター径:
  • サイズ:φ90×100mm
  • 重量:757.5g
  • 防塵防滴:-
  • 手ぶれ補正:-
  • その他特徴
    ・絞りリング
    ・電子接点なし

TTArtisanや7Artisansの競合レンズが400g台であるのに対し、AstrHoriは757gと重め。前玉が非常に大きくなっているので、そのぶん画質など光学性能に期待したいところ。レンズ構成の詳細は不明ですが、MTF曲線を見る限りではフレーム端まで良好な画質を期待できそう。

価格のチェック

販売価格には振れ幅があるものの、およそ4~5万円。競合レンズと比べると少し高めの設定となっています。サイズや重量、価格を考慮すると、それだけの画質差を期待したいところですね。そのあたりは今後のテストで確認していきたいと思います。

外観・操作性

箱・付属品

外箱は黒を基調としたシンプルなデザイン。ブランドである岩石星・AstrHoriが大きくプリントされていますが、どのようなレンズの箱なのか確認することはできません。箱を開けると、本体は発泡素材を型取りしたクッションに包まれています。同梱品はレンズキャップと説明と少なく、レンズポーチなどは確認できません。日本国内のレンズメーカーと比べると箱の魅せ方は上手いように見えます。

外観

総金属製の頑丈な作り。リアキャップ以外は全て金属とガラスで構成された塊感のあるレンズです。外装にはブランド名の「AstrHori」やピント位置、絞り値などを表示。表示はプリントではなく、エッチング加工された上で色塗りしている模様。同時にレビューしているAstrHori 50mm F1.4よりもリッチな細工が施されています。

フォーカスリングや絞りリングも金属製で、表面は同じローレット加工。見栄えは良いものの、グリップすると少し滑りやすいと感じます。

ハンズオン

700g超と言うこともあり、見た目よりも重いと感じます。苦痛と感じるほどではなく、「金属とレンズの塊」感が得られる適度な重量と言えるでしょう。

前玉・後玉

魚眼レンズらしく、前面には突出した大きなレンズを配置。出目金レンズのため、ねじ込み式の円形フィルターには対応していません。フッ素コーティングに対応しているわけでもないので、水滴や汚れが付着した際のメンテナンス性は低いと思われます。とは言え、前玉を拭きやすい形状となっているので、大きな問題とは感じないはず。

前玉の周辺にはレンズ保護とわずかな遮光性が得られるレンズフードを搭載。本体に固定されているので取り外すことは出来ません。インナーフォーカスではなく全群繰り出し式のため、最短撮影距離では前玉が僅かに前方へ移動します(フード内)。レンズマウントは3本のビスで固定。フォーカス操作により後玉が前後に移動します。周囲は不要な光の反射を防ぐために適切なマットブラックの塗装。

フォーカスリング

金属製のフォーカスリングを搭載。表面はローレット加工が施されていますが、グリップが良いとは言えません。最短撮影距離0.2mから無限遠まで90度ほどのストロークで操作可能。フォーカスリングは適度な抵抗感で非常に滑らかな操作が可能。

絞りリング

F2.8からF16まで操作できる金属製の絞りリングを搭載。F8までは1/2段刻みのクリック感があり、F8からF16までは1段刻みのクリック感あり。適度な抵抗感と滑らかさで動作します。

不具合あり

初期のサンプルは内部の固定が緩んでいるらしく、絞リング周辺の外装にがたつきがあり。この結果、絞りリングのクリック感がなくなるほか、光軸が少し傾いてしまっています。この不具合は既に報告済みであり、代替品を用意できないか交渉中です。

装着例

α7R Vに装着。重たいレンズですが、カメラと組み合わせた際のバランスは取れています。最大径が大きいため、ボディ下部よりレンズが突出する点に注意。絞りリングはマウント付近に配置されているため、少し操作し辛いと感じました。

MF

フォーカススピード

フォーカスリングのストロークは90度と短めですが、粘性の高いグリスが塗布されているのか回転操作が重め。正確な操作に適している反面、ピント位置を大きく移動する際にリングが重すぎると感じる可能性あり。

ブリージング

ブリージングとはピント位置によって画角が変化することを指します。画角の変化が大きいと、フォーカシングで画角が広がったり狭くなったりするので気が散ったり、AFが不安定化する原因となります。出来ればフォーカシングブリージングは無い方が良い。今回はブリージングの影響を確認するために、レンズを最小絞りまで絞り、最短撮影距離・無限遠で撮影した結果が以下の通り。

スライドショーには JavaScript が必要です。

全群繰り出し式ということもあり、ピント位置によって画角が変化します。

まとめ

このクラスの魚眼レンズとしてはTTArtisanや7Artisansよりもやや高めですが、レンズの作りやフォーカスリング・絞りリングの操作性は悪くありません。前玉が大きいぶん、光学性能にも期待したいところ。残念ながら、手元に届いたサンプルは絞りリング付近の鏡筒が緩んでしまう初期不良品でした。絞りリングが緩々となるほか、光軸が傾いてしまうので実写で使える状態ではありません。幸いにも2ndFocusが代替品を早期に送ってくれるということなので、近いうちにテストの再開を予定しています。問題が発生する前に試写した限りで言うと、光学性能はまずまず良好。中央から広い範囲はF2.8からシャープですが、フレーム端や隅で少し低コントラストとなります。2種類の色収差について補正状態は良好。逆光耐性も良好で、太陽をフレームに入れても目立つフレアやゴーストが発生し辛いのはGood。

購入早見表

作例

オリジナルデータはFlickrにて公開

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