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DXOMARKが「Z 6II」センサースコアとレビューを公開

DXOMARKがニコン「Z 6II」のレビューを公開。2400万画素の裏面照射型CMOSセンサーに変わりなく、センサー性能のテスト結果はZ 6や競合他社と比べて差の無い結果となった模様。

DXOMARK:Nikon Z 6II Sensor review: Familiar sensor performance

解像度
MP
総合 色深度
Bit
DR
EV
低照度
ISO
Z6II 24.5 94 25.0 14.4 3303
α7 III 24.2 96 25.0 14.7 3730
S1 24.2 95 25.2 14.5 3333
EOS R5 45.0 95 25.3 14.6 3042
Z 6 24.5 95 25.3 14.3 3299
α7C 24.2 95 25.0 14.7 3407
α9 II 24.2 93 25.0 14.0 3434
α9 24.2 92 24.9 13.3 3517
α7 24.0 90 24.8 14.2 2248
EOS R6 20.1 90 24.2 14.3 3394
EOS R 30.3 89 24.5 13.5 2742
  • ニコンZ 6IIは、DXOMARKスコアで「94」を達成しており、従来モデルと実質的に同だ。
  • 先代と同様、ニコンZ 6IIは、パナソニック「LUMIX DC-S1」、ライカ「SL2-S」、ソニー「α7C」、ソニー「α7 III」などのミラーレスと肩を並べ、当社のデータベースの中でも最高レベルの性能を持つ2400万画素センサーを搭載している。
  • Z 6IIのセンサーは、最大色深度が25bitと非常に良好で、初代Z 6よりも0.3bitだけ低く、スコアが94とわずかに低い理由となっている。
  • ベースISOで14.4EVという優れたダイナミックレンジを備え、低照度のISOでは、ISO3303という優れた測定値を示している。
  • Z 6IIに搭載されている裏面照射型センサーは、高感度を含むすべてのISOで優れた性能を発揮し、広いダイナミックレンジと深い色深度を備えている。

今回の比較では、古いα7 IIIではなく、最近発売された「α7C」を使用する。また、2000万画素の表面照射型センサーを搭載する「EOS R6」も比較対象だ。

色深度

  • 裏面照射型 CMOSセンサーはすべてのISO設定で良好な性能を発揮し、Z 6IIのベース感度(ISO 100)で25bitを達成している。ISO50でも同じ値だが、これは拡張ISO設定であり、Z 7IIのように純粋に低いベースISO感度(ISO64)ではない。
  • ソニー α7Cも同様、拡張ISO50の設定とISO100で色深度が25bitとなる。
  • α7Cは、ISO1600までZ 6IIと互角の性能を発揮するが、その後はニコンが最大0.2bitのわずかなアドバンテージを持ち、拡張高ISO設定ではソニーが優位となる。
  • キヤノン EOS R6は非常に優れた色再現性だが、ニコンやソニーの裏面照射型センサーほど高性能ではない。低感度時に特に顕著で、例えば、最大色深度は24.1bitで、ニコンやソニーと比べて0.9bitほど低い。

ダイナミックレンジ

  • 14.43EVのダイナミックレンジを持つZ 6IIのセンサーは、ベースISOでは優れたダイナミックレンジだ。
  • α7Cはさらに+0.3EV近くまで性能を引き出すことに成功しているが、有意な差ではない。ISO全域でZ 6IIと同じレスポンスとなる。
  • キヤノンEOS R6との比較では、基本的にニコンZ 6IIの方が優れており、裏面照射型センサーが得意とする高感度でのDRが広い。それでも、ISO400ではZ 6IIが負けている。
  • ISO200とISO400の間でゲインをかけると、キヤノンEOS R6のダイナミックレンジが+0.9EVとかなり有利になる。

低照度ISO

  • Z 6IIは、ISO感度の全域でノイズレベルが低く、低照度下での撮影に適している。しかし、ソニーα7Cにはわずかに及ばない。
  • SNR18%グラフの傾きはニコンとソニーでほぼ同じだが、α7Cの実効ISO感度が低いため、ソニーのレスポンスがより良好だ。
  • 一方、キヤノンEOS R6は高ISO域でニコン・ソニーに匹敵し、表面照射型センサーとしては良好な結果だ。しかし、ISO100-200の範囲でノイズレベルがやや高く、2つの裏面照射型タイプの出力に遅れをとっている。

ニコンが第2世代のモデルを開発するのは良いことだが、センサー性能は初代から大きくは変わっていない。とは言え、最新の2400万画素 裏面照射型 CMOSセンサーであり、すでに優れた性能を発揮している。ニコンとソニーは同じようなセンサーを搭載しており、パフォーマンスに差が無い。その一方で、自社製センサーを搭載しているキヤノンはいくつかの点で優れた性能を備えている。

オールラウンドなセンサー性能を持つニコンZ 6IIは、フォトジャーナリズムや結婚式、ポートレート写真家にとって価値のある選択肢であることに変わりない。時には動画プロジェクトにも適していると思う。

とのこと。
Z 6と同じ2400万画素 裏面照射型CMOSセンサーを搭載しており、各種性能はほぼ同じ結果となっていますね。競合他社のα7CやLUMIX S1などと比べても同様のパフォーマンスを発揮する模様。センサーは同じですが、Z 6IIはプロセッサを2基に増やしており、処理性能の向上でZ 6など競合モデルと差別化することが出来そうです。

代わり映えしないのは残念ですが、このクラスとしては非常に良好なセンサー性能であり、大きな問題は無いはず。敢えて言えばローリングシャッター歪みが強く、電子シャッターを使った高速連写に対応していない点が今後の課題でしょうか。今後はこのクラスにも積層型CMOSセンサーを採用するのかどうか気になるところですね。

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