DPREVIEWがニコンのミラーレス「Z 7」のレビューを掲載しています。
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良いところと悪いところが混在している
好きなところ
- 4570万画素裏面照射型センサーによる優れた解像性能の画質
- 動画撮影や低照度での静止画で有用なボディ内手振れ補正
- 高解像な電子ビューファインダー
- ニコン初の実用的なサイレント撮影モード
- タッチAFとAFジョイスティック
- AFポイントが見やすい
- レンズの微調整要らず
- チルトモニタ
- フルサイズ画角とAPS-C枠での全画素読み出しの4K対応
- HDMI出力で10bit Log撮影対応
- プロファイル「フラット」で情報量の多い内部記録の動画撮影が可能
- ボディは小型で堅牢
- 防塵防滴
- 使いやすいWiFiとBluetooth
- ヘッドホン・マイク端子
- USB充電
- ニコン一眼レフと似たメニューシステム
好きではないところ
- 低照度でAFが迷う
- 顔検出が競合カメラより信頼性が無い
- 追従AFが競合カメラより信頼性が無い
- 追従AFの作動・解除が厄介
- タッチパッドAF非対応
- 9fps連写はライブビューではない
- 5.5fps連写はリフレッシュレートの大きな低下に苦しんでいる
- 連写時にバッファが非常に限られている
- 像面位相差AF素子のバンディングによりダイナミックレンジに制限がある
- 高感度ISO時の攻撃的なノイズリダクション
- シャッターショック低減のため電子先幕シャッターの使用が必要
- ツーボタンリセット機能が無い
- シングルメディアスロット
- 動画で便利なバリアングルモニタではない
総評
101年続く老舗ニコン初のフルサイズミラーレスだ。しかし、第一世代であるZ 7は完璧ではない。
ボタン配置やメニューレイアウト、堅牢なビルドクオリティ、グリップの快適さはニコン一眼レフと同様だが、AFシステムが若干異なっている。しかし、本当に有用なボディ内手振れ補正とサイレント撮影機能を備えたニコン初のカメラでもある。
D850と同じダイナミックレンジを持つが、像面位相差AF素子によりバンディングが発生するためダイナミックレンジが実質制限されている。オートフォーカスは明るい場面で信頼できるが、低照度となるにつれて想像以上にAFが迷う。そして追従AFは信頼性と使いやすさの面でニコン一眼レフのみならず、競合ミラーレスの後塵を拝している。
動画機能、手振れ補正、Zマウントの点でニコンは大きな飛躍を遂げた。そして第一世代としてはとても感心するカメラだ。
- D850と比べて:我々がテストした中では最高の一眼レフだ。Z 7はこれと競合するのは難しいが、小型サイズやサイレントシャッターが必要となる場合はZ 7のほうが良いだろう。動画撮影では手振れ補正や10bitLog出力が役に立つはずだ。
- α7R IIIと比べて:直接競合する、我々が高く評価しているミラーレスだ。類似点は多いが、多くのユーザーにとってより優れた選択肢となるだろう。
- EOS Rと比べて:まだレビューは終わっていないが、Z 7はより優れたエルゴノミクスと画質を備えている。
とのこと。
私もZ 7ユーザーとして同じような印象です。ネックはオートフォーカスと連写性能ですが、風景撮影など静物相手で使うぶんにはメリットのほうが大きく感じるカメラです。D850と比べて使い易くなったライブビュー撮影や新実装のボディ内手振れ補正を搭載しているだけで購入対象となるニコンユーザーの人も多いのではないかなと感じています。
ただし、(撮れないことは無いですが)動体撮影の場合は他の有力なカメラを選択肢したほうが良いかもしれませんね。ニコンミラーレスに期待したい人はもう1世代待った方が良いかもしれません。
以前からこき下ろしていたWiFi/Bluetooth機能・SnapBridgeは指摘されていない上に「使いやすいWiFiとBluetooth」と評価しているようです。個人的に2MのBluetooth自動転送機能がツボ。これは他社も実装してほしい機能ですねえ。
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