PhotographyBlogがオリンパス「OM-D E-M10 Mark IV」のレビューを公開。画期的なカメラではないものの、いくつか大きな改善点があり、使いやすく楽しいカメラと評価しています。
いくつか大きな改善点がある
PhotographyBlog:Olympus OM-D E-M10 Mark IV?Review
- カメラの紹介:
・2017年に登場したMark IIIからいくつか大きな改善点がある。
・E-M5 Mark IIIのような2000万画素センサーを搭載している。
・高速連写15コマ秒に対応
・自撮りモニタに対応
・改良されたハンドグリップ
・4.5段分のボディ内手ぶれ補正
・USB充電
・4K 30pや121点のコントラストAF、フラッシュやファインダー、電子シャッター速度、WiFiやBluetoothの機能はMark IIIを継承している。- ビルド・外観:
・手ごろな価格設定にも関わらず、マグネシウム合金ボディでとても頑丈で安心感のある作りだ。(訳注:たしかマグネシウム合金では無かったはず…)
・上位機種と比べて防塵防滴仕様が省略されている。
・内蔵フラッシュはワイヤレスフラッシュのコマンダーとしても機能する。
・E-M10シリーズとしては初めてUSB充電に対応した。- 携帯性:
・サイズは121.7×84.6×49mmだ。Mark IIIとほぼ同じサイズだが、重量は383gと少し軽くなっている。- グリップ:
・従来機よりも改善したグリップを備えており、人差し指が自然と置ける形状になっている。
・モニタと方向ボタンの間にも滑り止めが加わり、カメラ自撮り時のグリップ性にも配慮されている。- 操作性:
・電源スイッチはさらに回転させることでポップアップフラッシュを展開することが可能だ。
・2つのコマンドダイヤルで絞り操作や露出補正の操作として使うことが出来る。多くのライバルカメラよりも優れた操作性だ。
・ショルダーストラップを装着してもカメラ操作の邪魔にならない。- 手ぶれ補正:
・5軸の手ぶれに対応している。
・自動でパン動作を検出する。
・僅かに補正効果が改善され、4.5段分の効果を期待できる。- ファインダー:
・Mark IIIと全く同じ仕様だ。
・ライブビューと記録用にプロセッサーが分かれており、非常に素早く切替が可能だ。
・カメラ設定を反映しないファインダー像も利用可能である。- モニター:
・タッチ操作に対応しているが、豊富なコントロールがあるので使う頻度は少ないと思う。
・タッチ機能そのものはシンプルだ。
・3.0型 104万ドットのパネルはMark IIIと全く同じ仕様だ。色鮮やかで、再現性も良好だ。
・自撮りに対応しており、その際は専用のインターフェースを利用可能だ。
・タッチパッドAFに対応している。- メニューシステム:
・ライブガイド機能を利用することが可能だ。
・通信機能は良好だ。NFCは無いが、QRコードで素早く接続が可能である。
・タイムラプスで最大999フレームの撮影が可能だ。
・フォーカスブラケット機能は最大99フレームの撮影が可能だ。残念ながら結合には専用のソフトが必要である。オリンパスのソフトウェアは非対応だ。
・メニューシステムはE-M1と似ている。複雑で初心者は迷うかもしれない。幸いにも、一度設定してしまえばメニュー画面を呼び出す機会は少ない。- オートフォーカス:
・フォーカス速度は高速だ。シャッターボタンを押すと、ほぼ瞬時に被写体をロックする。
・S-AF時のミスショットはほとんど無い。
・選択エリアは121点で分割されている。
・低照度AFは引き続き優れている。
・E-M1XのAFアルゴリズムを継承しており、C-AFの追従性能が改善している。
・とは言え、コントラストAF特有のハンチングは避けられない。- 連写性能・ドライブ:
・電子シャッターで1/16000秒のシャッター速度を利用可能だ。
・電子先幕シャッターも1/60秒?1/12000秒の間で利用できる。
・バッファクリアはそれほど長く待つ必要が無い。
・15コマ秒の連写速度に対応しているが、これはS-AF時のみだ。
・C-AFの場合は6.5コマ秒と控えめな連写速度となる。- 高感度ISOノイズ:
・常用ISO感度は200-25600だ。
・拡張感度でISO100を利用可能である。
・ISO100からISO1600までノイズフリーだ。
・ISO3200からノイズの影響を受け始める。
・ISO6400は目に見えるノイズでディテールが欠ける。
・ISO12800や25600はノイズが多いものの、ウェブサイズで使うことは出来るだろう。
・手ぶれ補正を利用することで使用するISO感度を低く抑えることが可能だ。- ダイナミックレンジ:
・記載なし- 仕上がり機能:
・強みとあるArtフィルター群を実装しており、新しく「ネオノスタルジー」を追加している。これらは静止画のみならず、動画でも利用可能だ。
・Artフィルターを適用すると、連写速度が低下する。
・アドバンスト撮影モードはそれほどエキサイティングではない。既存モードのショートカット用として機能するだけだ。とは言え、メニューシステムに埋もれてしまっている機能を使うには便利である。- 動画:
・4K 24-30pに対応している。
・ボディ内手ぶれ補正を搭載しているので、望遠レンズ使用時でも非常に滑らかなな手持ち映像を撮影可能だ。
・動画のマニュアル露出を利用するには、モードダイヤルを動画に設定する必要がある。それ以外では自動露出となり、さらにFull HD出力となってしまう。
・タイムコードや非圧縮HDMI出力にも対応しているが、残念なことにマイク入力ポートが無い。- 作例集
総評
2020年で競争力のあるカメラに仕上がっている。従来機からの乗り換えを正当化するほどのアップグレードではないが、自撮りモニタやAFの信頼性、USB充電などに対応した。そして、エントリーモデルとしては初の2000万画素センサー搭載だ。ノイズ耐性も改善している。
革新的なカメラではないが、使って楽しいカメラである。
とのこと。
個人的にマイナーチェンジ感の強いカメラでしたが、イメージセンサーが2000万画素にグレードアップし、オートフォーカスも改善している模様。さらに連写速度が向上し、バッファもかなり改善されていますね。
インターフェースはBluetoothを新しく搭載、背面モニタはチルト方式を維持しつつ、下方向の自撮りに対応しています。見た目はMark IIIと似ているものの、中身は大きく変化しているように感じます。
海外の評価は全体的に良好で、PhotographyBlogも比較的肯定的な結論に至った模様。同価格帯にX-T30やEOS Kiss M2、α6100など、APS-Cミラーレスがひしめき合っているのが悩ましいところですね。
比較して、ボディ内手ぶれ補正や、使いやすい物理コントロールなどを強みと感じるかがE-M10 Mark IV購入のポイントとなりそうです。
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