キヤノン RF28mm F2.8 STM はコンパクトさと画質を両立させることに成功している

Phototrendが「RF28mm F2.8 STM」のレビューを公開。小型軽量で低価格ながら優れた光学性能を実現していると評価。ボケを得にくく、AFはノイジーとしつつも、長所は欠点を凌駕すると言及。

Phototrend：Test Canon RF 28 mm f/2.8 STM : le plus séduisant des objectifs pancake

外観：レンズフードは別売り。

構造：防塵防滴には非対応。外装はプラスチック。

携帯性：ボディキャップのような形状。フォーカシングで内筒が伸びる。

操作性：コントロールリングのみ。AF/MFスイッチでフォーカス/コントロールスイッチも兼用。シンプルで効果的なデザイン。

AF：高速かつ正確。静かではない。

MF：記載なし。

マクロ：最短撮影距離や撮影倍率はF1.8 Macroほどではない。

手ぶれ補正：記載なし。

解像性能：F2.8から全体的にシャープで均質性が高い。隅は僅かに低下するが端は非常に良好。予想を上回る。F4で全体的に向上、F5.6まで絞ると均質性が高くなる。

像面湾曲：記載なし。

ボケ：この焦点距離のレンズとしてはまずまず良好だが、それ以上ではない。

軸上色収差：きちんとした補正状態。

倍率色収差：きちんとした補正状態。

球面収差：記載なし。

歪曲収差：RAWで樽型。

周辺減光：F8まで絞っても解消はしない。

コマ収差：記載なし。

逆光耐性：絞り開放では良好だが絞ると悪化する。

光条：記載なし。

作例集：やや解像度が高い。

総評：焦点距離28mmは必ずしも市場で最も人気のあるレンズではない。しかし、これほど性能が良く、手頃な価格であれば、非常に魅力的な提案となる。従来の40mm F2.8パンケーキよりも広い焦点距離を提供しながら、コンパクトさと画質を両立させることに成功した。

競合について：直接の競合製品はない。

備考：

とのこと。
2023年7月に発売のRFマウント用のフルサイズ対応レンズ。全長24.7mm、重量120gとフルサイズ対応の広角28mmレンズとしては驚くほど小型軽量。APS-Cに装着しても換算45mm相当の画角で利用することが可能となっており、公式ウェブサイトでもAPS-Cでの使用を推しているように見えます。売り出し価格は4万円台で、EFマウントのパンケーキレンズと比べると高め。しかし、PMo非球面レンズを3枚も使った光学設計は（MTFを見る限り）フレーム隅まで良好な性能を維持しているようです。

Phototrendのレビューによると、解像性能や諸収差の補正状態で優れた光学性能を実現している模様。F2.8から良好な解像性能を発揮し、色収差の補正状態も良好。歪曲収差はミラーレスらしく残存していますが、ボディ側の処理できちんと修正されるみたいですね。AF駆動音など一部の欠点を指摘しているものの、長所がそれらを上回るとしています。

私も発売日に入手しました。印象としてはPhototrendとほぼ同じで、小型軽量、低価格のレンズとしては良好な光学性能を備えています。像面湾曲が隅に少し残っているので絞り開放を使った遠景の撮影では注意が必要ですが、絞れば特に問題ありません。ボケはPhototrendが言及しているよりも滑らかと感じ、非球面レンズ3枚を使った安価なレンズとしては驚くほど綺麗と言った印象。

キヤノン RF28mm F2.8 STM 最新情報まとめ

RF28mm F2.8 STM
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レンズの仕様

レンズの仕様
発売日	2023年7月上旬	初値	48,400円
マウント	RF	最短撮影距離	0.23m
フォーマット	フルサイズ	最大撮影倍率	0.17倍
焦点距離	28mm	フィルター径	55mm
レンズ構成	6群8枚	手ぶれ補正	-
開放絞り	F2.8	テレコン	-
最小絞り	F22	コーティング	SIC
絞り羽根
サイズ・重量など
サイズ	φ69.2mm×24.7mm	防塵防滴	-
重量	約120g	AF	STM
その他	AF/MF/Control スイッチ
付属品
キャップ