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手頃な価格で実現する究極のボケ|RF45mm F1.2 STM

PCmagが「RF45mm F1.2 STM」のレビューを公開。F1.2の大口径レンズとしては小型軽量で低価格、弱点はあるものの価格を考慮すると妥協できる範囲とのこと。

PCmag:Canon RF 45mm F1.2 STM: Extreme Bokeh at an Affordable Price

  • 外観:ポリカーボネート製の鏡筒はマットブラック仕上げで、装飾は最小限。銀色のエンボス加工されたキヤノンロゴと、その下に白で「45」の表記。フロントキャップとリアキャップは付属するが、フードは付属しない。純正フードES-73Bは別売。
  • 構造:コスト削減のため、防塵防滴構造は不採用。小雨程度なら使用可能だが、本格的な悪天候下での使用は推奨されない。前玉には防汚フッ素コーティングも施されておらず、指紋や水滴跡が残りやすい。ただし前玉は小型で鏡筒内に埋め込まれており、汚れが付着しにくい設計。
  • 携帯性:フルサイズ対応のAF大口径単焦点レンズとしては、最小・最軽量クラス。サイズは約78×75mm、重量は約346g、67mmフィルターに対応。RF 50mm F1.2 L USMと比べると、著しく軽量かつコンパクト。
  • 操作性:マニュアルフォーカスリングと、絞り・露出補正・ISO感度を割り当て可能なコントロールリングの2リング構成。コントロールリングはクリック付きで、1クリックごとに1/3段調整が可能。AFMF切替スイッチも備え、操作は直感的。
  • AF:AF速度は遅め。遠距離から近距離への合焦には約0.7秒を要する。駆動音は比較的大きく、静かな環境では明確に聞こえ、動画撮影時には内蔵マイクが拾う可能性がある。ギア式STMのため、VCMやUSM搭載レンズと比べ、速度・静粛性ともに劣る。
  • MF:リニアレスポンスを採用し、回転速度に依存せず、回転角に応じてフォーカスが移動する。フォーカスリングの回転量は最短撮影距離から無限遠まで約200度と十分に広い。
    訳注:カメラ側で設定を切替可能)
  • 手ぶれ補正:記載なし。
  • 解像性能:開放では中央解像は良好で、絞ることでさらに向上する。F4〜5.6でピークに達し、フレーム全体で高いシャープネスを示す。周辺部は常に中央より甘いが、F4〜11では風景撮影にも十分な水準。絞ると均質な解像を得られる。
  • 像面湾曲:記載なし。
  • ボケ:最大の特徴は大口径による強いボケ。開放では被写界深度は極めて浅い。ボケはやや複雑で、滑らかさよりも質感を重視した描写傾向。軸上色収差由来の紫・緑の偽色や猫目型の玉ボケが見られる。一方、非球面レンズ由来の玉ねぎボケは抑えられている。F2〜4では玉ボケは円形に近づき、色収差も軽減される。
  • 軸上色収差:開放では紫や緑の偽色が見られるが、絞ることで軽減される。
  • 倍率色収差:記載なし。
  • 球面収差:記載なし。
  • 歪曲収差:デジタル補正前提の設計。補正を適用しないRAWでは、樽型歪曲が顕著に現れる。
  • 周辺減光:デジタル補正により抑制される設計であり、補正なしでは四隅の減光が目立つ。
  • コマ収差:記載なし。
  • 逆光耐性:フレア耐性は非常に良好。太陽を直接画面に入れてもコントラスト低下は限定的。特定の角度では影響が出るが、わずかな構図調整で抑制できる。
  • 光条:絞ることで光条は得られるが、その代償としてゴーストが増加する。
  • 作例集:リサイズのみ。
  • 総評:大口径による強いボケと軽量性を両立した、EOS Rユーザーにとって魅力的なレンズ。ボケは滑らかさ重視ではなく個性が強く、好みは分かれる。AFは遅く動作音も大きいという明確な弱点がある。しかし価格を考慮すれば妥協点として成立しており、ポートレートや被写体分離を重視する撮影において高いコストパフォーマンスを示す。
  • 競合について:RF50mm F1.2クラスは大型・高価な単焦点レンズ。対してRF 50mm F1.8 STMは口径が小さいものの、さらに小型軽量で携帯性を重視する場合に有力な選択肢。
  • 備考

2025年11月に登場したキヤノンRFマウント用のレンズ。
無印の製品では珍しい「F1.2」の大口径を採用。大口径ながら全長は75mm、重量は400g未満と小型軽量なレンズに仕上がっています。おまけに売出価格が6万円台と低価格。光学性能には妥協点があるものの、キヤノンRFでは珍しい「味の強いレンズ」となるかもしれませんね。

PCmagのレビューでは、手頃な価格のF1.2 AFレンズながら、中央はシャープで絞れば周辺まで均質性の高い結果が得られるようです。ボケは滑らかではないとしつつもF1.2の大口径を評価。色収差やボケ質、四隅の甘さを考慮すると、RFレンズの中では癖の強い製品ですが、個性的で面白いレンズのようです。

色収差の影響によるボケの色付きが気になるものの、F2.8でほぼ解消しているように見えます。ボケが騒がしいと感じた場合は少し絞れば十分に使えそう。四隅がソフトと言及していますが、F8まで絞れば全体的にシャープで高解像を求めなければ十分な画質。

キヤノン RF45mm F1.2 STM 最新情報まとめ

  • 発売日:2025年11月下旬
  • 予約開始日:2025年11月11日(火)AM10:00
  • 直販価格:6万6,000円
RF45mm F1.2 STM
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レンズの仕様

レンズマウント RF
対応センサー フルサイズ
焦点距離 45mm
レンズ構成 7群9枚
開放絞り F1.2
最小絞り F16
絞り羽根 9枚
最短撮影距離 0.45m
最大撮影倍率 0.13倍
フィルター径 Φ67mm
手振れ補正 -
テレコン -
コーティング SSC
サイズ Φ約78×75mm
重量 約346g
防塵防滴 -
AF STM
絞りリング -
その他のコントロール コントロールリング
付属品 -

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