DPReviewがキヤノン「RF600mm F11 IS STM」のレビュー動画とサンプルギャラリーを公開。
- コントロールリングと減衰したフォーカスリングを搭載。さらに側面にはフォーカスリミッターとフォーカスモード切替、手ぶれ補正用スイッチを搭載している。
- 沈胴構造なので収納時はかなりコンパクトになる。
- 沈胴構造にはロック機能が付いている。
- レンズを使える状態まで伸ばしても、まだ非常に軽量であり、僅かなフロントヘビーで済んでいる。
- このレンズで問題となるのは開放F値「F11」で十分な光量を得られるかどうかだ。
- AFエリアはフレームの中央しか使用することができない。比較的小さな被写体を小さなフレームに納めなければならない。
- 最短撮影距離が4.5mと長い。
- フォーカス速度は「超」が付くほど速いわけでは無い。近距離から無限遠にピントを合わせる時は少し時間がかかる。AFリミッターで最短撮影距離を12mに制限すると改善する可能性がある。
- 光学手ぶれ補正はEOS R5のボディ内手ぶれ補正と協調して本当に安定している。
- 中央のシャープネスはとても良好だ。フレーム隅はそもそもピントを合わせることができない。しかし、MFでピントを合わせるとフレーム端もシャープな結果となった。
- F11ながら600mmと長焦点のため背景をぼかすことが出来る。
- 強い光源がフレームの近くにあるとフレアが発生する。コントラストが大きく低下する深刻なフレアだ。手ごろな価格なので仕方がないが、別売りのレンズフードは必須と考えている。
- レンズの底部には三脚用のネジ穴がある。
手ごろな価格で野生動物のエントリー向けレンズとなるが、仕様上の制限は理解しておく必要がある。より柔軟性を求めるのであれば、EFマウントのシグマやタムロンの超望遠ズームレンズをアダプタ経由で使うべきだ。
DPReview:Canon RF 600mm F11 IS STM sample gallery (DPReview TV)
クリスとジョーダンは、美しいカルガリー動物園で過ごしながら、Canon RF 600mm F11 IS STMのビデオレビューを撮影した。上のギャラリーでは、このレンズが実際の世界でどのように機能したかをご覧いただける。
とのこと。
「RF800mm F11 IS STM」と共に登場した非常に個性的な超望遠単焦点レンズですね。600mmをカバーする単焦点ながら手ごろな価格とサイズを実現しています。これを実現するため、沈胴機構・回折レンズ・絞り固定など、様々な制限が発生する点は理解しておく必要がありそう。レンズの特性を理解して使えばコストパフォーマンスの高い超望遠レンズとなりそうですねえ。
DPReviewが公開している作例を見ると、4500万画素のEOS R5でも十分に解像しているように見えます。ただし、ISO感度が上がりやすいのでノイズが発生しないように気を付ける必要あり。
RF600mm F11 IS STM | |||
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