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シグマ「fp L」必要な人には価値があるニッチなカメラ

ePHOTOzineがシグマ「fp L」のレビューを公開。個性的でニッチなカメラですが、小型軽量で手ごろな価格の6100万画素センサー搭載が魅力的と感じるかもしれないと言及しています。

ePHOTOzine:Sigma fp L Review

カメラの紹介

  • Sigma fpの6100万画素バージョンだ。従来通り、世界最小のフルサイズミラーレスである。グリップやファインダーを装着できるモジュールタイプのデザインである。
  • Lマウントのシグマレンズを始め、パナソニック、ライカのレンズを使用可能だ。
  • EVF-11とフラッシュモジュールを同時に利用することは出来ない。

ビルド・外観

  • デザインはfpとほぼ同じだ。左右のストラップ金具を外すと三脚ネジ穴として利用できる。
  • ボディは金属製だ。モジュールカメラのため、本体にグリップやホットシューを搭載していない。
  • 電源を入れてカメラが起動するまで2~3秒かかる。
  • バッテリーライフは240枚だ。予備バッテリーの購入をおススメする。モバイルバッテリーで給電することも可能だ。

携帯性

  • モジュールカメラとなっているので、本体は世界最小のフルサイズミラーレスだ。ただし、Lマウントレンズを装着するとサイズは少し大きくなる。

グリップ

  • サムレストにはラバーグリップがあるものの、前面にはグリップが無い。ただし、別売りオプションでグリップを追加することが可能だ。
  • グリップを装着しないと背面のボタンやホイール操作が難しい。
  • 大きなレンズを使用する際は追加グリップの装着をおススメする。
  • 追加グリップを装着すると良好なハンドリングを実現できる。

操作性

  • トリミングズーム機能を搭載している。これにより画質を損なうことなく、FullHDで最大5倍ズームを利用可能だ。
  • モードダイヤルが無いので「MODE」ボタンで機能を呼び出して変更する。
  • カメラのコントロールは明瞭なデザインで、大きな電源スイッチと撮影モード切替スイッチ、上部・背面のホイール操作に対応している。QSボタンで共通の設定に素早くアクセス可能だ。

手ぶれ補正

  • ボディ内手ぶれ補正は搭載していないものの、電子手ぶれ補正を利用可能だ。
  • 電子式手ぶれ補正は良好に機能する。手持ち動画撮影時に役立つが、光学式補正ほどではない。

ファインダー

  • 本体には非搭載だが、EVF-11を装着することが可能だ。これはカメラ左側面に接続して使用する。
  • EVF-11にアイセンサーが無いので、手動で表示を切り替える必要がある。
  • EVFは90度上方へチルトする。
  • EVF-11にはUSBとヘッドホンに対応しているものの、HDMI出力は見当たらない。

モニター

  • 残念ながら固定式のため、チルト・バリアングルは非対応だ。
  • モニタは210万ドットで見栄えが良い。

メニューシステム

  • メニューは明瞭にレイアウトされている。静止画と動画モードで利用できる機能は異なる。
  • P/A/S/Mに加えて6つのカスタムモードを搭載している。オートモードは搭載していないが、Pモードが最も近い役割で動作する。

オートフォーカス

  • 像面位相差AFシステムを搭載している。それにも関わらず、フォーカス速度は速いと言えない。
  • fpより速いかもしれないが、他社のシステムと比べると遅い。
  • 49点のAFポイントはタッチ操作やボタン操作で移動可能だ。広い範囲をカバーしているが、フレーム全域ではない。
  • 高精度なAFが必要な場合は、31×51の1581ポイントから選ぶことも出来る。
  • -5EVの低照度AFに対応しているが、ピントを合わせるのに苦労する場合があり、ミスショットもある。
  • 動画撮影中のAFは良好だ。顔と瞳認識も良好に見えるが、顔が横に向くと検出が途切れてしまう。

連写性能

  • メカニカルシャッターを搭載しておらず、電子シャッターのみで動作する。
  • シャッターショックは無いが、電子シャッターの幕速が遅く、バンディングする可能性がある。
  • 連写速度は10fpsだが、連続撮影枚数は12枚までだ。連写速度を3fpsまで落とすと連続24枚まで撮影できる。

高感度ISOノイズ

  • ISO3200まで良好なディテールを維持している。
  • ISO6400でディテールが低下し、輝度ノイズが発生し始める。
  • ISO12800でノイズが増えるものの、カラーノイズが目立たないので、フィルムライクな描写となる。
  • ISO25600もISO12800と似たような傾向が見られる。

ダイナミックレンジ

  • 記載なし。

仕上がり機能

  • Foveonカメラの見栄えや色を再現するFOV BlueやFov Yellowのほか、新しいパウダーブルーやデュオトーンを実装している。
  • ホワイトバランスは混合照明で暖色傾向が見られるが、自然環境では良好だ。

動画

  • fpはCineモードに重点を置いているが、DCI 4Kの内部記録は利用できない。4K UHDのみだ。DCI 4Kを利用する場合はHDMI出力が対応している。
  • 4K UHD 8bitで24/25/30pの撮影が可能だ。これらはH,264 ALL-I/LGOPとして記録できる。
  • CinemaDNG UHD動画を12bit 30fpsで撮影するには、ポータブルSSDを接続する必要がある。
  • CinemaDNG 8bit 25fpsは内部記録が可能だ。
  • 100/120fps時は1.67倍のクロップが発生する。
  • ProRes RAWやBRAWにも対応している。

総評

fp Lは、fpと同様にユニークなカメラであり、かなりニッチな市場にしか訴求できないものだと思う。プロの映像映画制作者にとって、ディレクターズビューファインダー機能があれば十分であり、彼らがすでに所有している3万ポンド以上のARRIカメラに比べれば、2000ポンドは「何でもない」ことになるだろう(ARRIカメラ用のARRIモニターは付加価値税抜きで2600ポンドだ)。

ビデオグラファーにとって、このカメラは良い選択かもしれないが、Cine 4Kが内蔵されていないことや、高いフレームレートが得られないことから、他のカメラの方が良い選択となるだろう。

高解像度のミラーレスカメラを求めている写真家にとって、Sigma fp Lは最も安価な6100万画素のフルサイズカメラである。写真家にとってこれだけで購入に足る十分な理由となるかもしれない。
しかし、我々はfp L購入あたりグリップを追加することをお勧めする。グリップがないと、カメラが小さすぎて使いづらいと感じることがある、ただし、これは個人の好みにより、ニーズや使用するレンズにもよる。

AFは改善しているが最速ではない。これがミスショットの原因になることもあるだろう。素早く何枚も撮影したい場合、高速連写モードを使わない限り、エントリークラスのミラーレスカメラよりも明らかに遅い(それでも撮影枚数には制限がある)。また、最近のカメラとしては起動時間も比較的遅い。

何が適しているのか?
静止画の撮影では、スピード感のある写真よりも、風景や建築などのゆっくりとした撮影に向いている。AFが遅いので、被写体によっては撮影が制限されるだろう。他の最新カメラシステムに慣れている人は、AFや撮影時間の速さを期待しているとがっかりするかもしれない。

静止画撮影者にとって、特にオプションのグリップを付けずに使用した場合は操作性に少し違和感があると思う。Lマウントのレンズは大型のものが多く、小型レンズを使用しない限り、小さなボディとのバランスが悪く感じられる。その点は、オプションの大型グリップがあれば安心できる。

SIGMA fp Lは、6100万画素センサーを搭載したミラーレスカメラの中で、最も小さく、最も安価なカメラだ。フォーカス性能は向上しているが、他のカメラに比べて相対的に遅いのが難点だ。ビデオグラファーや映像制作者にとっては理想的なカメラかもしれないし、価格的にも十分な価値があると思う。解像度を重視する人にとって、必要に応じて良い選択肢になると思う。

  • 長所:
    ・6100万画素
    ・モジュラーデザインの小型軽量ボディ
    ・DNG RAW
    ・世界最小のフルサイズミラーレス
    ・CADデータをオープンソースとして公開
    ・豊富な動画機能
    ・電子シャッター
  • 短所:
    ・AFが遅い
    ・EVF無しではヘッドホン端子が無い
    ・無線リモートが無い
    ・電子シャッターのみ
    ・ボディ内手ぶれ補正がない
    ・Cine 4Kは外部出力のみ
    ・4K 60p非対応

とのこと。
フルサイズセンサーとしては非常に高解像なイメージセンサーを搭載したカメラですね。今のところ競合モデルはソニー「α7R IV」だけですが、こちらはローパスフィルターを搭載していないので、解像性能とモアレ・偽色の観点から「同等の画質」とはならないはず。個人的にはローパスフィルターは高画素でも搭載して欲しいと思っているので、fp Lの画質は非常に気になるところ。(現α7R IVユーザーでもありますが…)

とは言え、AF速度は改善しているとは言え他社と比べるものではなく、カメラの操作性や機能は非常に個性的なものとなっています。fp Lのセンサーはローリングシャッターの幕速が遅く、人工灯や動体撮影で悪影響が出やすい点に注意が必要。
手ぶれ補正を搭載していないので、6100万画素を活かすにはカメラを三脚に固定するか、シャッタースピードを上げる必要があります。一般的なカメラよりも”お作法”が必要となるのは間違いない。

それでもライカLマウントシステムで6100万画素は他に選択肢が存在しない魅力的なスペックです。手持ちのLマウントレンズの解像性能を最大限活用したいのであれば、面白い選択肢となるかもしれません。ePHOTOzineも指摘しているように、カメラとレンズのバランスを許容する必要がありますが…。

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