Richard Wongが中一光学の交換レンズ「SPEEDMASTER 50mm F0.95 III」のレビューを掲載しています。
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改善点もあるがお気に入りのレンズ
- このレンズは電子接点を持たないフルマニュアルレンズだ。ソニーEマウントおよびニコンZ、キヤノンRFマウントで初めて利用可能となる中一光学のレンズである。
- 本体は金属製で密度が高くしっかりとした質感だ。F0.95と言う口径を考慮するとサイズが大きいとは思わない。これより大きなF1.4レンズはいくらでもある。
- ニコンZ 6に装着するとバランス良好だ。
- フィルター径は67mmとこのような大口径レンズとしては非常に小さい。
- レンズフードは試作品らしく評価は避ける。
- 絞りリングは無段階機構で非常に滑らかだ。回転角は約90度である。
- マニュアルフォーカスリングも非常に滑らかで回転角はほぼ360度と非常に大きい。超大口径レンズの浅い被写界深度を操作するには必須と言えるだろう。
- Nikon Z 6のファインダーやピーキング・拡大を使うことでF0.95でもピント合わせは簡単だ。とは言え、被写体は止まっていないと難しい。
- 全体的なビルドクオリティはツアイスレンズを彷彿とさせる。このバターのようなマニュアルフォーカスリングが大好きだ。非難すべきポイントがあるとすれば、絞りリングのクリック感をオン・オフできると良かった。
- 1000ドル以下の超大口径レンズで絞り開放のシャープネスを期待するのは良く無いかもしれない。しかし、実際には中央領域はF0.95から良好で四隅のシャープネスもまともな結果となった。ポートレートでは満足いくはずだ。
- ボケはとても丸みがあり滑らかだ。ニコンのAIS 50mm F1.2よりもはるかに滑らかである。夜景では点光源に尾を引いたような描写となるが、F1.4まで絞ると解消する。好みは分かれるだろうが個性的な写りである。
- 周辺減光はかなり目立つがF0.95のレンズとしては予想通りの結果だ。F2-F2.8まで絞ると大きく改善する。
色収差とレンズフレアはまだ期待に達していないが、手ごろな価格設定と全体的な画質、そしてビルドクオリティを考慮するとまだまだ良好だ。II型が気になっていた人でまだ購入していないのだれば、III型をおススメする。F1.4のレンズでは到達できない写りだ。
ニコンZマウント・キヤノンRFマウントにとって最初のサードパーティ製超大口径レンズでもある。写真を撮る気が無くてもNikon Z 6と組み合わせて持ち歩きたくなる一本だ。
とのこと。
構成レンズを見ると従来通りにも見えますが、キヤノンRFやニコンZで利用できるようになったのは大きいですね。
実際に作例を確認してみると、以前から指摘されているレンズフレアや色収差はまだ改善の余地があるようです。
F0.95の大口径レンズを日中で使うにはZもαもRもシャッタースピードがきつそう。67mmと小さなフィルターで済むためND8あたりの減光フィルターを用意しておくと良いかもしれません。
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