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Optical Limitsがの富士フイルムXマウント用交換レンズ「VILTROX AF 23mm F1.4 STM」のレビューを公開。口径食の影響が強いものの、絞るとシャープでボケも滑らか(条件あり)とコストパフォーマンス抜群のレンズと評価しています。
- 手ごろな価格だが、ビルドクオリティに妥協は見られない。防塵防滴仕様では無いものの、ビルドクオリティはとても優れている。
- 大きなフォーカスリングを含めて金属製パーツで組み立てられている。
- 無段階のプラスチック製絞りリングは静止画ユーザーにとって理想的とは言えないが、大きな問題では無いだろう。Aポジションでカメラ側での操作も可能だ。
- ステッピングモーター駆動のオートフォーカスは高速でノイズレスだ。EXIFにレンズ情報は記録されるものの、レンズプロファイルが格納されていないので、JPEG出力でも未補正のRAWが出力される。ただし、ViltroxはAdobe製品に対応するプロファイルを公開している。
- USB端子経由でレンズのファームウェアアップデートも可能だ。
- 歪曲収差は0.2%の小さな樽型のためレンズプロファイルは必要無い。
- 周辺減光は他の大口径レンズとほぼ同じだ。F1.4で1.3EVの非常に強い減光が発生する。F2まで絞ると改善するが、無視できる減光量するためF2.8まで絞ると良いだろう。
- 解像性能には2つの面がある。中央の広い領域はF1.4からきちんとした性能を発揮し、F2まで絞るとさらに改善する。しかし、端や四隅は弱く、コントラストも僅かに低下する。
F2.8まで絞ると状況が変わり、中央は優れた水準まで向上し、周辺画質も大きく改善する。
F4-F5.6の絞り値でピークとなり、フレーム端や四隅も非常に良好な画質だ。- F5.6以降は回折による影響が強くなるが、F8でも非常に使い勝手が良く、F11で解像感が低下する。
- テストした個体の偏心状態は良好だ。像面湾曲も僅かである。
- 色収差は絞り開放付近でかなり高いが、F2.8以降は大きく改善する。
- 非球面レンズを使っていないので玉ボケはとても滑らかだ。9枚円形絞りだが、F2まで絞ると絞り羽根の形状が現れ始める。口径食の影響があり、これを避けるには絞る必要がある。
- 前後のボケはとても滑らかだが、フレーム隅はボケ質が急激に悪化する。
- 軸上色収差はF1.4でハッキリと現れ、F2まで絞ると減少、F2.8で僅かに残る程度となる。完璧では無いが、極限まで補正するには非常に高価なAPO設計が必要となる。
「XF23mmF1.4 R」ほど良く無いかもしれないが、大口径レンズとしては衝撃的な価格設定だ。この値付けであれば2つの弱点は許容できるだろう。(絞り開放における四隅の解像性能・コントラストの低下)被写体を中央に配置することで問題を回避できるが、絞り開放から四隅まで高いシャープネスを必要とする場合には注意が必要だ(例えば星景など)。また、玉ボケや中央付近における前後ボケはとても滑らかだが、四隅のコントラストが高い領域では騒がしくなる可能性がある。
ビルドクオリティはとても良好だ。しっかりと組み立てられ、オートフォーカスは非常に高速かつノイズレスである。さらにファームウェアアップデートにも対応している。
完璧では無いかもしれないが、コストパフォーマンスの高いレンズである。
Optical Limits:Viltrox AF 23mm f/1.4 XF (Fujifilm) - Review / Test Report
とのこと。
以前から各所で公開されている作例通り、口径食の影響は強いみたいですね。特に四隅のボケが荒れやすいので気を付けたほうが良さそう。XF23mm F1.4の四隅も完璧とは言えませんでしたが、このレンズはもう少し影響が強いように見えます。とは言え、価格は純正レンズの半値以下と非常に安く、他に選択肢はありません。四隅の描写が妥協できるのであれば、確かにコストパフォーマンスの高いレンズと言えそうです。登場したばかりのレンズで作例は少ないですが、WeiboのVILTROX公式アカウントが同レンズの作品を共有しまくっているので参考にしてみると良いでしょう。
VILTROX AF 23mm F1.4 STM 交換レンズデータベース
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