Tamronの情報 Tamronレンズ カメラ レンズ 機材の噂情報・速報 機材レビュー 管理人レビュー

タムロン 70-180mm F/2.8 Di III VXDの偏心を確認する

タムロンのミラーレス用交換レンズ「70-180mm F/2.8 Di III VXD」を発売日にゲット。1週間ほど使い込んでいるうちに「片ボケかな?」と感じるカットがあったので実際にチェックしてみました。

撮影環境

メモ

  • α7 III
  • ボディ内手ぶれ補正オフ
    (イメージサークルの使用領域を固定するため)
  • Leofoto LS-365C
  • Leofoto G4
  • 電子シャッターで反動低減
  • カットごとに最適なピント位置に固定
  • 焦点距離70mm-100mm-135mm-180mm
  • 焦点距離ごとのクロップはすべて同じサイズ
  • 絞り値はF2.8で固定

70mm

特に大きな問題はありませんが、よく見ると右側が少し甘くなっているように見えます。

100mm

70mmと比べて左右のパフォーマンス差が目立ちます。左側が中央と同じくらい良好であるのに対し、右側は少し非点収差のような像の流れが強い。

135mm

100mmと同じく左半分・中央が良好な解像性能であるのに対し、右側半分は像が甘くなっています。許容できない画質ではありませんが、

180mm

やはり右側が少し甘い。2400万画素のα7 IIIで大きくクロップして分かる程度の差ですが、4200万画素や6100万画素のRシリーズだともう少し目立つかもしれません。

解像チャートテスト

180mm

いつもの解像力チャートを使って数値化してみました。

やはり右側が左側や中央と比べて70-80%程度の解像性能となっています。極端に酷い片ボケではありませんが、少し気になる性能差。

手ぶれ補正オンによるイメージサークルのずれ

このレンズは光学手ぶれ補正を搭載しておらず、センサーシフト式のボディ内手ぶれ補正に依存しています。このため、レンズのイメージサークル内でセンサー使用領域が変動していると思われます。
(OSS搭載モデルはOSS優先で動作するのでセンサーシフト量は減っているはず)

実際に手ぶれ補正をオンにして数十枚撮影してみましたが、四隅の画質に大きな変動は見られません。よって、四隅の画質が甘くなるのはイメージサークルの問題ではないはず。

遠景解像

180mm

正直に言うと、問題は見当たりません。う????ん、不思議だ…。
ピント距離が無限遠側だと大きな問題とならないのか?

今回のおさらい

良く分からなかった!

明らかに描写が甘い時もあれば、甘くない時もある。フォーカスレンズの位置によって影響度合いが違うような気もする。少なくとも近距離解像チャートや100mくらいのピント位置では微妙に差が出ているのは確か。実写では、そこにボディ内手ぶれ補正によるシフトが発生して片ボケが顕著となったり、目立たなくなったりするのかもしれません。

海外のウェブサイトなどに掲載されている作例を見て「テレ端で片ボケ」というコメントを散見。確かに描写が荒れているようにも見えますが、フルサイズの180mmは被写界深度が浅いので注意が必要。50-100m離れていたとしても少し絞る程度では被写界深度が足りていない場合があります。片ボケかどうかを判断するには本当にフラットな被写体を十分な被写界深度で撮影するか、ピントを調整しながら撮影するしかありません。

私自身、まだテスト数が少ないと感じているので、より多くのシーンでテスト予定。

タムロンが公開しているMTFを見る限り、180mm F2.8で高周波の非点収差が大きいのは事実。テレ端で四隅まで高解像はあまり追求しないほうが良いかもしれません。高周波成分が無ければ割とイケると思うのですけども…。

(追記:購入店舗にテストした内容を添えて返品交換をお願いしたら承諾してくれました。交換後に再チェック予定です)

70-180mm F/2.8 Di III VXD
楽天市場 Amazon キタムラ Yahoo
ソフマップ icon e-BEST ノジマ PayPay
ビックカメラ icon PREMOA icon

関連レンズ

関連記事

サイト案内情報

タムロンレンズ関連記事

Facebook

Facebookで最新情報やカメラ・レンズのレビューを発信しています。

「いいね!」を押すとFacebookの最新情報が届きます。

-Tamronの情報, Tamronレンズ, カメラ, レンズ, 機材の噂情報・速報, 機材レビュー, 管理人レビュー
-,