Dustin AbbottがVILTROX「AF 28mm F1.8 STM」のレビューを公開。最新のProシリーズと比べると見劣りするものの、顕著な欠点のない良くできたレンズと評価。
Dustin Abbott:Viltrox AF 28mm F1.8 STM Review
- 外観:55mm径のフィルターは同シリーズで共通。フードがプラスチック製で少し安っぽい。更新用USB-Cポートあり。
- 構造:パーツの質感は非常に良好。低価格を感じさせるものは何もない。
- 携帯性:同シリーズらしいサイズと重量。品質とのバランスが取れている。
- 操作性:スイッチ類は無いが絞りリングを搭載。絞りリングの回転はやや硬め。
- AF:STM駆動は静かで高速。速度と信頼性は概ね感心できる。GMほどではない。アクション撮影で最適ではないが十分な性能。
- MF:金属製フォーカスリングは良好なトルクで正確に動作。リニアレスポンスで再現性がある。フォーカスブリージングは最小限。
- マクロ:従来通り撮影距離が長めで倍率は低い。接写時でもコントラストやディテールは良好。
- 手ぶれ補正:ボディ側の補正が焦点距離を正しく認識していないかのようにぎこちない動作になる。手動で焦点距離を設定すると安定した。
- 解像性能:F1.8では十分だが平凡で、フレーム全体の均質性は高い。ヌケが良いとは言えない。F2まで絞るとコントラストが向上するが、顕著に改善するのはF2.8。この時点で全体的に見事な性能。
- 像面湾曲:記載なし。
- ボケ:多くの状況で非常に良好だがボケに色づきが発生する。状況によっては背景が騒がしい。28mm F1.8のレンズとしては非常に良好。
- 軸上色収差:F1.8で顕著な色づき。
- 倍率色収差:問題なし。
- 球面収差:記載なし。
- 歪曲収差:複雑な歪みで手動補正では完璧に修正できない。
- 周辺減光:F1.8でかなり重め。レンズプロファイルが欲しい。
- コマ収差:F1.8で明らかな影響。F2で改善するが、完全には修正されない。
- 逆光耐性:概ね満足のいく結果。Proシリーズほどではない。
- 光条:記載なし。
- 作例集:
- 総評:発売が遅れたせいで、最新のVILTROXと比べると見劣りする。とは言え、悪いレンズでは全くない。目立った欠点はなく、価格を考えると良くできたレンズ。
- 競合について:記載なし。
- 備考:
とのこと。
ソニーEマウント数あれど、28mm AFレンズの貴重な選択肢。他の選択肢はソニー純正「FE 28mm F2」くらいで、あとはシグマの一眼レフ用レンズ「28mm F1.4 DG HSM」があるのみ。24mmや35mmと比べると人気のない焦点距離ですが、28mmが好きな人には面白い選択肢となるかもしれません。
Dustin Abbottのレビューによると、完璧な光学性能ではないものの、F1.8から隅まで安定した結果を得ることができる模様。Proシリーズや16mm F1.8 FEが登場した後としては見劣りしてしまうものの、目立った欠点もなく悪くないレンズのようです。国内での販売価格は5万円前後と手ごろな価格になっています。
VILTROX AF 28mm F1.8 STM 最新情報まとめ
レンズの仕様
レンズの仕様 | |||
---|---|---|---|
発売日 | 2023-05-09 | 初値 | ¥51,199 |
マウント | E | 最短撮影距離 | 0.37m |
フォーマット | フルサイズ | 最大撮影倍率 | 0.10倍 |
焦点距離 | 28mm | フィルター径 | 55mm |
レンズ構成 | 9群11枚 | 手ぶれ補正 | - |
開放絞り | F1.8 | テレコン | - |
最小絞り | F16 | コーティング | RBM |
絞り羽根 | 9枚 | ||
サイズ・重量など | |||
サイズ | φ70×88.2mm | 防塵防滴 | - |
重量 | 367g | AF | STM |
その他 | USB-Cポート・絞りリング | ||
付属品 | |||
レンズフード・キャップ |
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