Phillipreeveが「VILTROX AF 28mm F4.5」のレビューを公開。F4.5の絞り固定、目立つ周辺減光、MFリングなしなど妥協点があるものの、ストリートフォトたドキュメンタリーに最適な小型軽量レンズと評価。
phillipreeve:Review: Viltrox 28mm 4.5 AF Pancake
- 外観:前面に保護キャップ開閉レバーあり。
- 構造:絞りはF4.5固定。更新用USB-Cポートあり。
- 携帯性:小型軽量。
- 操作性:フォーカスリングがない。
- AF:全体的に良好。高速だが、MFオーバーライドが出来るとよかった。
- MF:AF対応だがMFリングがないのでMF非対応。
- 手ぶれ補正:
- 描写:一部の広角レンズと同じく、四隅に色被りが見られる。
- 解像性能:ソニーのコンパクトなGシリーズほど高解像でも高コントラストでもない。しかし、ストリートフォトやドキュメンタリーには十分な性能。他のパンケーキレンズよりも優れている。近距離でも良好だが、コントラストがより良好だとよかった。
- 像面湾曲:記載なし。
- ボケ:F4.5だが最短撮影距離が短いので驚くほど美しい写真が撮れる。
- 軸上色収差:大きな問題はない。
- 倍率色収差:少量。補正可能。
- 球面収差:記載なし。
- 歪曲収差:驚くほど良好。
- 周辺減光:絞り開放で2.9EVと顕著。
- コマ収差:絞りがないので軽減できないが、F4.5でもきちんと補正。
- 逆光耐性:フレーム外の光源で目立つフレアが発生する可能性がある。ゴーストは全くない。
- 光条:八角形の固定絞りによる巨大な光条はあまり好みではない。問題は絞り固定のため制御できないこと。常に光条フィルターを装着しているようなもの。
- 作例集:
- 総評:低価には何らかの妥協がある。F4.5固定、MFリングなし、フィルター非対応、周辺減光など。しかし、F4.5はそれほど問題とならず、楽しい写真撮影ができた。
- 競合について:
- 備考:このレンズのクラウドファンディングキャンペーンは9月29日にIndiegogoで開始。
フルサイズ対応の非常にコンパクトで軽量な広角レンズ。ソニーEマウント用のパンケーキレンズとしては珍しく電子接点やAFに対応しており、手頃な価格もあって使い勝手の良いレンズに仕上がっています。絞りはF4.5固定ですが、焦点距離が短いので汎用性のある被写界深度で撮影することができそう。
Phillipreeveのレビューによると、低価格で小型軽量ながらAFはきちんと動作するようです。光学性能はFE 24mm F2.8Gほどではないものの、このようなレンズが必要な状況では十分な結果が得られる模様。ただし、8本線の光条が発生し、これを回避できない点について苦言を呈しています。
全体的にみて、小型軽量で低価格で、許容範囲内の妥協点がある薄型レンズ。このような薄型レンズでAFに対応している貴重なレンズとして評価しています。今のところIndiegogoのクラウドファンディングのみですが、そのうち国内代理店でも取り扱いが始まるかもしれませんね。
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