Dustin Abbottが「VILTROX AF 35mm F1.4 Pro」のレビューを公開。良好な光学性能と後ボケの滑らかな描写を評価しつつ、レンズサイズや重量、逆光耐性が欠点になるとのこと。価格差を考慮するとシグマII型も要検討とのこと。
Dustin Abbott:Viltrox Pro AF 35mm F1.4 FE Review
- 外観:航空機グレードのマグネシウム・アルミニウム合金を使用した金属鏡筒。ブラックのアルマイト仕上げで、落ち着いた外観。PROシリーズらしい高いビルドクオリティを備える。
- 構造:16枚12群のレンズ構成。11枚の絞り羽根を備える。VCM機構を採用しているため、電源オフ時にレンズを傾けると音や感触が生じる。防塵防滴に配慮したシーリングを施し、前玉にはHD Nanoコーティングを採用。マウント部にUSB-C端子を備え、PCアプリなどからファームウェアを更新できる。
- フード:レンズフードが付属。固定は可能だが、ロックの保持力はもう少し強い方がよい。
- 携帯性:最大径84.5mm、全長111mm、重量760g。競合するFE 35mm F1.4 GM(524g)、35mm F1.4 DG DN II(525g)、Aurora 35mm F1.4(490g)と比較して大幅に重い。携帯性は明確な弱点である。フィルター径は77mm。
- 操作性:絞りリングは1/3段ごとの目盛りとクリックを備える。クリックの有無を切り替えられ、クリック解除時はF1.4からF16まで滑らかに操作できる。F16とAの間には明確なクリックがある。AF/MFスイッチとカスタマイズ可能なFnボタンを搭載。ただし、絞りリングをロックする機構は備えていない。
- AF:静止画では高速かつ静粛で、F1.4でも動体追従や人物撮影で高い精度を発揮する。大きなピント移動では一瞬の遅れがあるものの、合焦速度と精度は良好。AF使用時の連写速度は、サードパーティ製レンズの制限により15fpsとなる。
- MF:幅広のフォーカスリングは適度なトルクがあり、操作感は良好。ピント位置の精度が高く、フォーカスバイワイヤ方式で生じることがある操作遅延も感じられない。回転角も十分に確保されている。フォーカスブリージングもF1.4から非常によく抑えられており、Sony GMより優位な点。
- マクロ:最短撮影距離は30cm、最大撮影倍率は0.18倍。フローティングフォーカス機構により近接撮影時の性能を高めている。最大撮影倍率はシグマと同等で、Siruiを上回るが、ソニーには及ばない。
- 手ぶれ補正:レンズ内手ぶれ補正は非搭載。対応するカメラではボディ内手ぶれ補正を利用する必要がある。
- 解像性能:61MPのα7R Vでテストを実施。F1.4から画面全域で安定した解像性能を発揮し、中央から中間部は良好。隅ではわずかな低下があるものの、十分に良好な結果である。F2ではコントラストとディテールが向上し、F2.8では隅まで非常に高い解像性能に達する。35mm F1.4 DG DN IIと比較すると、シグマの方が全域でわずかにシャープで、コントラストやマイクロコントラストも優れている。
- 像面湾曲:記載なし。
- ボケ:PROシリーズの特徴、滑らかで柔らかなボケ描写が魅力。背景のボケは美しく、被写体の立体感も良。特に被写体から少し距離を取った撮影で、解像感とボケのバランスがよい。35mm F1.4 DG DN IIより柔らかな背景描写と美しいボケ。
- 軸上色収差:LABシリーズほど色収差を抑え込んでいない。色付きが多少見られ、テストチャートでは合焦面の手前側に強く、後方側では比較的少ない傾向がある。ただし、実写では大きな問題にならない程度。
- 倍率色収差:良好に補正されている。画面周辺のコントラスト境界でも目立った問題はなく、実写でも問題は確認されていない。
- 球面収差:記載なし。
- 歪曲収差:わずかな糸巻き型歪曲が発生。テストでは補正量が-4と小さく、実写では補正を必要とする場面がほとんどなかった。
- 周辺減光:競合製品と比較して周辺減光が少ない。シグマやソニーと比べて良好。大口径レンズながら周辺減光を抑えた設計であり、天体撮影にも有利。
- コマ収差:天体撮影では良好な性能を発揮する。F1.4でも星像は非常にシャープで、隅にわずかなコマ収差が見られる程度。
- 逆光耐性:フレアによる光のにじみやゴーストが柔らかく、写真の雰囲気を高める場合もある。強い逆光にも比較的良好に対応するが、絞り込むとフレアのパターンが明確になり、ゴーストが強く発生する場合がある。
- 光条:11枚の絞り羽根により22本の光条が発生する。
- 作例集:森林、植物、花、ポートレート、家族写真、風景、建築物、天体撮影など。
- 総評:光学性能とビルドクオリティに優れたレンズであり、特に滑らかなボケと美しい描写が魅力。F1.4から十分な解像性能を持ち、近接撮影にも強い。AFは静止画・動画ともに高速かつ静粛で、フォーカスブリージングもよく抑えられている。一方、760gという重量と大きなサイズは競合製品に対して明確な弱点。価格もPROシリーズの他のレンズより高い。光学性能そのものに大きな問題はないが、35mm F1.4 DG DN IIの方がサイズ面を含めて完成度の高い選択肢。個人的には追加で約200ドルを支払ってシグマ選ぶ。
- 競合について:
FE 35mm F1.4 GM: 小型軽量で、約236g軽い。フォーカスブリージングではVILTROXが優位。
35mm F1.4 DG DN II:約235g軽量。解像性能、コントラスト、マイクロコントラストに優れ、VILTROXよりも推奨。
Aurora 35mm F1.4:270g軽量。
Viltrox AF 35mm F1.2 LAB:わずかに大きい程度で、価格差も大きくない。より高性能な選択肢。- 備考:
Dustin Abbottのレビューによると、 小型軽量化がすすむ35mm F1.4 レンズの中では大きく重いレンズとのこと。良好な光学性能ではあるものの、価格差が小さく、小型軽量なシグマII型の訴求力が高い模様。後ボケの描写はVILTROXのほうが良さそうですが、汎用性を考慮するとシグマのほうが良いかもしれませんね。200g以上の重量差は大きい。
VILTROXはAmazonなどのセールで安く入手できることがあるため、状況によってはシグマとの価格差が大きくなる可能性あり。
VILTROX AF 35mm F1.4 Pro 最新情報まとめ
- 発売日:2026.10.30
- Amazon:126,240円
- VILTROXストア:663.20ドル
| VILTROX AF 35mm F1.4 Pro | |
| 楽天市場 | Amazon |
| カメラのキタムラ | |
レンズの仕様
| レンズマウント | E |
| 対応センサー | フルサイズ |
| 焦点距離 | 35mm |
| レンズ構成 | 11群16枚 |
| 開放絞り | F1.4 |
| 最小絞り | F16 |
| 絞り羽根 | 11枚 |
| 最短撮影距離 | 0.3m |
| 最大撮影倍率 | 0.18倍 |
| フィルター径 | 77mm |
| 手振れ補正 | - |
| テレコン | - |
| コーティング | 情報なし |
| サイズ | φ84.5×111mm |
| 重量 | 760g |
| 防塵防滴 | 対応 |
| AF | DualHyper VCM |
| 絞りリング | 搭載 |
| その他のコントロール | クリック切替 Fnボタン AF/MFスイッチ |
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