Sony Alpha Blogがコシナ「Voigtlander NOKTON 40mm F1.2 Aspherical」のレビューを掲載しています。
Sony Alpha Blog
全体的にNOKTON 40mm F1.2 Asphericalはとても素晴らしいレンズだが、私は「VoightLander MACRO APO-LANTHAR 65mm F2 Aspherical」ほど見事ではないと考えている。
私は主にポートレートでF1.2~F1.4を使い…
- 霧のような雰囲気を作り出すためにはピント距離2m以内で撮影する必要がある。ピント面はシャープで心配無用だ。
- 2?5mの距離では群衆や背景から分離させることが出来る。
このレンズは万人向けではなく、40mm F1.2を使いこなすための忍耐と練習が必要だ。
F4-F11まで絞ればとても良好なシャープネスとなり、ストリートフォトや風景撮影に適している。しかし、その用途なら1000ユーロよりも安価で良好な性能の「Sonnar T* FE 35mm F2.8 ZA」や「FE 50mm F1.8」を検討するべきだろう。
とのこと。
レビュワーは1m以内で霧に包まれるようだとコメントしていますが、作例を見ると従来のNOKTONより描写が自然で使いやすく感じます。四隅の玉ボケは依然として口径食の影響を受けていますが、やはりVMのNOKTONと比べて四隅の荒ぶるボケが緩和されてますね。
さらに電子接点を搭載し、α7シリーズで使いやすいMFレンズである点は評価できるポイントでしょう。
「万人向けではない」と指摘していますが、NOTONとしては「万人向け」に近づいたレンズと言えるのではないでしょうか?
カテゴリ別の評価
- レンズは総金属製で、フォーカスリングと絞りリングはとても良好だ。唯一の欠点は防塵防滴仕様では無いことだろう。
- フォーカスリングは大きく、掴みやすく、良く湿らされ、使う楽しみを得ることができるものだ。回転角は約130度で接写時のウェイトが大きく、1m?∞までは25?30度ほどしかないため精密なフォーカシングには少し小さすぎる。ビルドクオリティはAPO 65mm F2とよく似ている。
- 電子接点を持つためカメラ側でリアルタイムに設定値を確認することが可能だ。この手のコンパクトなレンズとしてはとても便利な機能である。(SamyangやLaowaのMFレンズには電子接点が無い)
- F1.2のレンズとしてはとても小さく印象的だ。サイズは「Sonnar T* FE 55mm F1.8 ZA」と同程度で「Planar T* FE 50mm F1.4 ZA」と比べてはるかに小さい。
- 絞りリングはとても狭く、たまにフォーカスリングを掴んでしまう。絞り制御はこのリングでのみ操作可能であり、ボディ側での制御はできない。
- 絞りリングはクリックストップありとなしを切り替えることが可能だ。
- シャープネス:
中央:F1.2も良好だがコントラストは低い。F1.4でとても良好となり、F2.8-F11で優れた性能を発揮し、F16で回折の影響を受ける。
四隅:F1.2?F1.4でまずまずの性能だ。F2で良好となり、F2.8でとても良好、F4-F11で優れた性能を発揮する。F16で回折の影響を受けシャープネスが低下する。 - シャープネスの結果は私がテストした中で最も良好だった「VoightLander MACRO APO-LANTHAR 65mm F2 Aspherical」ほどの性能では無い。しかし、このサイズとしてはとても良好な結果である。
- F1.2の大口径から予想できるように色収差が問題となる場合がある。F2まで絞ると完全に解消する。
- 発色は良好で楽しいが、F1.2では部分的にコントラストや彩度が不足する場合がある。
- F1.2のボケはピント距離によって変化する。
1m未満:霧の中にいるかのように滲む描写である。
2-5m:被写体をリアルに浮き上がらせるとても素晴らしいボケだ。 - 玉ボケは良好だが、GMほど完璧ではない。10枚羽根の角ばった玉ボケに加えて、口径食の影響を受けている。
- 動く被写体の撮影はとても難しい。
購入早見表
Voigtlander NOKTON 40mm F1.2 Asphericalのレビュー・作例を集めるページはこちら
フィルター購入早見表
プロテクト | C-PL | ND | ソフト |
X-CAP |
サイト案内情報
コシナレンズ関連記事
- コシナ APO-LANTHAR 50mm F3.5 VM Limited 数量限定で販売開始
- コシナが「APO-LANTHAR 35mm F2 Aspherical II Z-mount」「APO-LANTHAR 50mm F2 Aspherical II Z-mount」を正式発表【更新】
- COLOR-SKOPAR 35mm F2.5 PII レンズレビュー 完全版
- COLOR-SKOPAR 35mm F2.5 PII レンズレビューVol.5 ボケ編
- NOKTON 75mm F1.5 Aspherical ノクトンらしいが40mm F1.2のような魔法はかかっていない
- COLOR-SKOPAR 35mm F2.5 PII レンズレビューVol.4 諸収差編
- COLOR-SKOPAR 35mm F2.5 PII レンズレビューVol.3 遠景解像編
- COLOR-SKOPAR 35mm F2.5 PII レンズレビューVol.2 解像チャート編
- COLOR-SKOPAR 35mm F2.5 PII レンズレビューVol.1 外観・操作編
- NOKTON 50mm F1 Asphericalは高価で極端でスペシャルなレンズ
関連ページ
Canon EFマウント | 広角域 | 標準域 | 中~望遠域 |
Canon RFマウント | RFレンズ一覧表 | ||
Canon EF-Mマウント | EF-Mシステム一覧 | ||
Canon FDマウント | レンズ一覧 | ||
Nikon Fマウント | 広角域 | 標準域 | 中~望遠域? |
1 NIKKOR(CX) 一覧 | |||
PENTAX Kマウント | 広角域 | 標準域 | 中~望遠域 |
Kマウント オールドレンズ一覧表 | |||
PENTAX 645マウント | レンズ一覧表 | ||
SONY Eマウント | 広角域 | 標準域 | 中~望遠域 |
SONY Aマウント | 広角域 | 標準域 | 中~望遠域 |
FUJIFILM Xマウント | 広角域 | 標準域 | 中~望遠域 |
マイクロフォーサーズ マウント | 広角域 | 標準域 | 中~望遠域 |
フォーサーズ マウント | 広角域 | 標準域 | 中~望遠域 |
新興レンズメーカー一覧 | 中一光学 | Laowa | Samyang |
スポンサーリンク
スポンサーリンク