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Mobile01が富士フイルム製ミラーレス「X-T4」とサムスン製スマートフォン「S20 Ultra」の静止画や動画を撮り比べたレビュー記事を公開。スマートフォンの1億800万画素の静止画や8K動画が面白い結果となっていますね。
Mobile01:【夏日特企】旗艦手機/高階相機 誰會贏?Galaxy S20 Ultra vs. Fujifilm X-T4 比基尼人像實測!
外出先では、スマートフォンとカメラのどちらで写真を撮るのが好きだろうか? どちらがが便利だと思うか? どちらの画質が良好か? 今回はスマートフォン代表としてSamsung S20 Ultraを、カメラ代表としてFUJIFILM X-T4を用意した。
静止画画質?
- スマートフォンのボケシュミレーションが導入された当初は、再現性が悪く、拡大すると欠点が目立ちやすかった。しかし、現在は再現性が向上し、拡大しても違和感が無い。今回はスマートフォンでボケシュミレーションを、カメラは「XF56mmF1.2 R」を使用して撮影している。
- ボケシュミレーションでも自然なコントラストのボケ描写に見える。拡大しても自然な写りだ。ただし、隙間に背景が写りこんでいる箇所はボケシュミレーションが正常に再現できていない。しかし、全体的に見ると驚きの再現性だ。
- スマートフォンのボケシュミレーションはボケ方を調整することが可能だ。オールドレンズのような渦まきボケや、超レアな放射状のボケ効果を得ることが出来る。しかし、カメラの場合、ボケの特性を変えるには絞りを調整するかレンズを交換する必要がある。
- S20 Ultraは1億画素モードを備えているが、3つのカメラはノーマルモードで全て1200万画素だ。X-T4より解像度は低い。
- S20 Ultraの1億800万画素センサーの出力はX-T4の約4.1倍だ。しかし、ノイズが多く、ディテールの保持力には限界があるように見える。とは言え、細部を拡大した際にX-T4の2600万画素よりディテールを保持しているように見える。
- 基本的にスマートフォンの超高解像度はズームレンジに余裕を持たせるためのものだ。カメラの等倍と比較するのは不公平だが、スマートフォンでこのような機能を実現しているのは感心する。
動画
- S20 Ultraはさらに8K動画に対応している。カメラで8Kと言えば、キヤノンが「EOS R5」で発表したばかりだ。それも発熱やデータサイズの問題を抱えている。
- カメラの4Kとスマートフォンの8Kを比較すると、8Kのトリミング耐性が顕著なことが分かる。ただし、カメラと同じ画角に調整すると、ディテールはカメラの4Kがより良好となる。必ずしも解像度が高いほうが画質が良好とは限らない。
- 手ぶれ補正の効果はS20 Ultraが圧倒的だ。3軸スタビライザーで撮影しているような感覚である。
HDR
- スマートフォンの写真は鮮明でシャープだ。しかし、カメラはブレてしまっている。これは複数の撮影を素早く合成しているためである。
- スマートフォンより長い撮影間隔が必要となるので、カメラで動体の写りこむHDRには注意が必要だ。
AF
- S20 Ultra:成功率 40%
- X-T4:成功率 85%
望遠
- S20 Ultra 100倍ズーム
- X-T4:XF100-400mmF4.5-5.6 R LM OIS WR+XF2X TC WR
- スマートフォンの100倍ズームを利用すると、もはや誰を撮っているのか分からなくなる。カメラは2倍テレコンの影響があるものの、モデルの顔をハッキリと確認することが可能だ。
- スマートフォンの100倍ズームは光学ズームでは無く、望遠レンズとデジタルクロップの合わせ技となっている。
スローモーション
- どちらもFHD 240fpsに対応している。
- 毎秒240コマの撮影では、スマートフォンのピント合わせが遅く感じられる。
- スマートフォンには960fpsのスーパースローモーション撮影機能がある。ただし、画質低下が顕著だ。
その他
- 複数のカメラを搭載しているスマートフォンと比べると、どうしてもカメラのレンズ交換速度は遅い。
- スマホからInstagramに写真をアップロードするのはたった10秒しかかからない。カメラの場合はリハーサルをしていても、1分以上かかる。
結論
- 個人的には本物のボケを重視しており、スマートフォンのボケシュミレーションは敬遠していた。しかし、初期のボケシュミレーションはまるで使えるものでは無かったが、今回の撮影後に「カメラで撮影した写真」と見分けるのは難しかった。もちろんまだまだ欠点はあるが、よく見ないと違いが分からなくなってきている。
- もう一つ、予想外だったのがスマートフォンで想像以上に安定した撮影が可能だったことだ。 カメラ本体とレンズの光学式手ぶれ補正、さらにデジタル手ぶれ補正の三段構えでもスマートフォンの補正効果には敵わない。
- X-T4の2610万画素センサーに対して、1億800万画素センサーは4倍の解像性能差があるとはいえ、「画質」で4倍差が付くわけでは無い。画角が狭いうえ、シャドウのノイズが目立つ。
- 8K動画は最大400Mbpsで4K動画よりディテールが豊富だ。ただし、4K動画を見比べても違いは分からない。カメラはシャープネスやディテールのみならず、より豊かな色や柔軟性を持ち、後処理するプロの映像制作者に適している。
- スマートフォンの100倍ズームは換算2600mmの超望遠だが、実際には期待通りとはいかず、撮影した被写体がほとんど判断できない。20?30倍に抑えたほうがより良好だ。とは言え、これほどのズームに対応しているスマートフォンは少ない。
- カメラはより良好な望遠画質を実現できるが、さらに多くの投資が必要となる。画質で判断するならカメラには敵わないが、スマートフォンの携帯性とクロップによる望遠ズームを実装する意義は理解できる。
スマートフォンはカメラほどの画質では無いが、どこにでも持ち歩くことができ、パソコンと変わらないパワフルな処理が可能だ。とは言え、やはりカメラとの画質差は難点だ。
それぞれに賛否両論あると思うが、絶対的な優劣は無く、「携帯性」を取るか、「品質」を取るかという話だ。
とのこと。
富士フイルムX-T4は何故かポストプロダクション前のような見映えの悪い彩度・コントラストの作例が多いのは恣意的な感じがします。とは言え、参考になる部分も多く、ここ最近のスマートフォンにおける画像処理の進化をうかがい知ることが出来ます。
望遠域は専用の高性能レンズを利用できるレンズ交換式システムカメラが圧倒的に有利。しかし、スマートフォン「S20 Ultra」は超広角や広角域での使い勝手が良さそうですね。まずまず良好な解像性能に加え、ミラーレスや一眼レフが苦手とするHDR合成写真を上手く描写しているように見えます。
動画撮影ではスマートフォンが8Kを利用できる強みがあり、電子手ぶれ補正もかなり効き目が高く、強みと言えそうですね。ただし、富士フイルムX-T4はファームウェアアップデートで手ぶれ補正の効果が改善しているはずなので、このテスト機がどのファームウェアを使用しているのか気になる所。
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