ePHOTOzineが富士フイルム「XF18mmF1.4 R LM WR」のレビューを公開。小型軽量ながら隅から隅までシャープで、ボケも綺麗と高く評価しています。フォーカスリングや絞りリングの感触も良いみたいですね。
ePHOTOzine:Fujifilm Fujinon XF 18mm f/1.4 R LM WR Review
レンズの紹介:
- 35mm判換算で27mmの画角をカバーするAPS-C用広角レンズだ。
ビルドクオリティ:
- 3枚の非球面レンズと1枚のEDレンズを含む9群15枚構成のレンズである。絞り羽根は9枚で滑らかなボケを実現している。
- プラスチック製のレンズフードは滑らか・確実にレンズへ装着できる。ロックはできないが、緩む傾向は見られない。
- レンズは防塵防滴仕様だ。旅行で多用するレンズにとってこの機能はとても重要である。
携帯性:
- 比較的コンパクトで、重量は370gと適度な重さがある。
- X-S10との組み合わせでバランスが良く、手に馴染む。
操作性:
- フォーカスリングは幅広く、グリップも良好だ。電子制御でとても滑らかに動作する。
- 絞りリングは使い勝手が良い。1/3段ごとに完璧に動作する。
オートフォーカス:
- リニアモーター駆動のAFは非常に高速で信頼性がある。
マニュアルフォーカス:
- 記載なし。
手ぶれ補正:
- レンズに光学手ぶれ補正はない。
解像性能:
- 隅から隅まで際立った一貫性を示している。
- 中央はF1.4からF5.6まで抜群のシャープネスを実現し、F8からF16も優れている。
- 端はF1.4でも優れた結果となり、F2?F5.6で抜群の結果を得ることが出来る。F8からF16でも優れた結果だ。
- 絞り値全域で高度なシャープネス実現している。
像面湾曲:
- 記載なし。
ボケ:
- 広角レンズの得意分野ではないが、とても満足のいく描写だ。
色収差:
- ボディ内での補正が適用されているのか、出力イメージは中央・端ともに良好な補正状態だ。
球面収差:
- 記載なし。
歪曲収差:
- -0.19%の樽型歪曲だ。これは直線に近い数値であり、マクロレンズよりも良好だ。
- カメラ内で補正されている可能がある。
周辺減光:
- 絞り開放で-1.2EVの光量落ちが発生する。
コマ収差:
- 記載なし。
逆光耐性:
- EBCコーティングのおかげでフレアは適切で効果的に抑えられている。
- 最も厳しい状態でゴーストを発生させることは可能だが、通常の撮影で画質を損ねることはない。
総評
18.3mm F2.8固定レンズを搭載したコンパクトカメラ(訳注:RICOH GRのことだと思います)が身近にあるように、APS-Cサイズに18mmレンズを搭載することは、決して珍しいことではない。実際、この焦点距離は非常に汎用性が高く、風景、旅行、建築、ストリートなどに適している。その優れた光学性能に加えて、F1.4の開放F値を考慮するとコストに見合う価値があると思う。
このレンズをお勧めする理由は、光学性能だけでなく、非常に優れた操作性も挙げることが出来る。コントロールポイントは多くないが、すべてがシルクのように滑らかで、心地よい撮影体験を得ることが出来る。
要約すると、富士フイルム「FUJINON XF18mmF1.4 R LM WR」は優れたレンズであり、強くおススメする。
- 長所:
・抜群のシャープネス
・低色収差
・穏やかな周辺減光
・良好なビルドクオリティ
・高速かつ静かなAF
・優れた絞りリング
・防塵防滴
・F1.4
・コンパクト- 短所:
・高価
・ピント距離表示がない
・被写界深度表示がない
とのこと。
久しぶりのXF F1.4レンズであり、やや高価ですが優れた光学性能を実現している模様。インナーフォーカスながら適度なサイズに抑えられているので、常用しやすい広角レンズですね。
解像性能は絞り開放から隅までシャープで、実写作例を見る限りではボケも滑らかで綺麗。軸上色収差の影響も少ないように見えます。歪曲収差や周辺減光は自動補正が適用されていると思われますが、それでもパフォーマンスに顕著は影響は見られず、過度に心配する必要は無さそうです。
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