Lesnumeriquesが富士フイルム「XF18mmF1.4 R LM WR」のレビューを公開。絞り開放から一貫したシャープネスを発揮し、ボケも綺麗でAFも静かで高速と高く評価。ほとんど欠点はないとのこと。
Lesnumeriques:Test Fujifilm Fujinon XF 18mm f/1.4?R LM WR?: un grand-angle lumineux de qualité
レンズの紹介:
- 富士フイルムの広角単焦点レンズと言えば以下の通りだ。
・XF14mmF2.8 R
・XF16mmF1.4 R WR
・XF16mmF2.8 R WR
・XF18mmF1.4 R LM WR
・XF18mmF2 R
・XF23mmF2 R WR
・XF23mmF1.4 R
18mmはF1.4レンズの他にコンパクトなF2レンズが存在する。ただし、このレンズは10年前の古い光学設計である。(訳注:正確には来年で10年目です「2012/2/18 発売」)- APS-Cの18mmはフルサイズで言うところの27mmに相当する。ストリートや風景、建築写真に適した画角だ。
- 防塵防滴仕様で9群15枚のレンズ構成である。絞り羽根は9枚だ。
ビルドクオリティ:
- ビルドクオリティは他のフジノンレンズと同等だ。
- 金属製の鏡筒はエレガントな黒を基調とした仕上がりだ。
携帯性:
- それほど大きくないが、全長75.6mmとコンパクトなレンズではない。
操作性:
- カスタムボタンやカスタムリングは存在しない。
- フォーカスリングは心地よく操作できる。
- 絞りリングの操作も良好だ。XF27mmF2.8 R WRと異なり、Aポジションと最小絞り値の両側からロックすることが出来る。
オートフォーカス:
- 比較的静かに動作する非常に高速なAFだ。
- レスポンスは良好で、瞳や顔検出で迷うことは無い。
マニュアルフォーカス:
- 記載なし。
手ぶれ補正:
- 残念ながら手ぶれ補正は搭載していない。このレンズで唯一の欠点だ。
解像性能:
- 2610万画素のX-T4と組み合わせてテストした。
- 絞り開放から良好なシャープネスである。
- F1.4からF5.6まで性能は一貫しているが、F8まで絞るとパフォーマンスが低下する。それ以上はあまり絞らないほうが良いだろう。
像面湾曲:
- 記載なし。
ボケ:
- 最短撮影距離が20cmのため、F1.4と組み合わせるとボケを大きくすることが出来る。27mm相当の画角ながら、クリエイティブな撮影が可能だ。
- ボケ描写はとても良好だ。玉ボケには重大な欠点は見当たらない。ただし、非球面レンズの影響は見られる。
色収差:
- 適切に補正されている。
球面収差:
- 記載なし。
歪曲収差:
- 歪曲収差は自動的にソフトウェアで補正され、外すことが出来ない。この場合の歪曲収差はほとんど無視できる数値だ。
周辺減光:
- 絞り値全域で光量落ちは目立たない。絞るとさらに改善する。
コマ収差:
- 記載なし。
逆光耐性:
- 記載なし。
総評
多くのユーザーを満足させるであろう非常に優れたレンズである。やや大きめのレンズサイズと手ぶれ補正が欠けているのを許容できれば、それ以外に欠点を見つけることは難しい。光学的な欠点は良く抑えており、画質はとても良好だ。最大のライバルはXF16mmF1.4 R WRとなるだろう。
- 長所:
・大口径
・良好なビルドクオリティ
・防塵防滴
・絞りリング
・開放から良好なシャープネス
・均質性
・光学的な欠点を良く抑えている- 短所:
・手ぶれ補正なし
・レンズボタンなどが無い
・ボケが完璧ではない
とのこと。
富士フイルムにとって久しぶりの開放F値「F1.4」の単焦点レンズですね。XF16mmF1.4と同じく防塵防滴仕様に対応したインナーフォーカス駆動を採用し、さらにこのクラスとしては初めてリニアモーター駆動を使用した高速AFに対応しています。光学性能は絞り開放から非常に良好で、周辺や隅まで一貫した性能を発揮しているのは凄いですね。ボケも非球面レンズの軽微な影響を除けば良好な描写とのこと。安いレンズではなく、18mmF2と比べると大きなレンズですが、18mm好きにとって面白い選択肢となりそうですねえ。
富士フイルム「XF18mmF1.4 R LM WR」交換レンズデータベース
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