Digital Camera Worldが「XF60mmF2.4 R Macro」のレビューを公開。絞り全域で一貫した解像性能が得られると評価しつつ、AFが欠点になると指摘しています。
Digital Camera World:Fujifilm Fujinon XF60mm f/2.4 R Macro review
(基本的なスペックなどの紹介は割愛しています)
外観・構造:
- 高級感のあるしっかりとした作りだ。
携帯性:
- 記載なし。
操作性:
- 絞りリングは1/3段刻みで動作する。クリックレスの機能はない。
フォーカス:
- マクロレンズながら撮影倍率は0.5倍までだ。
- 一般的な撮影では非常に高速で静かだが、マクロ時はフォーカス速度が顕著に低下する。
- フォーカスリミッターが無いので、AFが迷うとピント全域を移動する傾向がある。
手ぶれ補正:
- 記載なし。
解像性能:
- F2.4からF11まで解像性能が向上したり低下したりする。
- 中央とフレーム端は非常に良好な性能で、絞り全域で一貫した結果を得ることが出来る。
像面湾曲:
- 記載なし。
ボケ:
- 記載なし。
色収差:
- フレーム端までほとんどの絞りで色収差が抑えられている。
球面収差:
- 記載なし。
歪曲収差:
- 記載なし。
周辺減光:
- 記載なし。
コマ収差:
- 記載なし。
逆光耐性:
- 記載なし。
総評
ポートレートだけでなく、極端なクローズアップにも使える一石二鳥のレンズだ。35mm判換算で90mmの中望遠レンズで、開放F値2.4と大口径だが、多くのマクロレンズが等倍の撮影倍率であるのに対し、このレンズは0.5倍にとどまっている。マクロレンズと言うよりはポートレートに適している。また、無限遠からピント距離を縮めると内筒が伸びてしまい、マクロ撮影のワーキングディスタンスが短くなってしまう点に注意が必要だ。
- 長所:
・ビルドクオリティが良好
・絞りリングを搭載
・画質は満足のいくもの- 短所:
・撮影倍率が0.5倍まで
・接写時にAFが遅い
・内筒が伸びる
とのこと。
Xマウント最初期の2021年に登場した最初のマクロレンズですね。当時から光学性能は高く評価されていますが、オートフォーカスが欠点と指摘されていました。DCWの結論も同様で、最新ボディと組み合わせてもAFはあまり良くないみたいですね。私もX-Pro2と組み合わせて楽しんでいましたが、やはりフォーカス速度が気になり手放してしまいました。(アダプター経由でキヤノンのマクロレンズを使えるようになったのも大きい)
焦点距離は異なりますが、富士フイルムはX Summit OMIYA 2022で「XF30mmF2.8 Macro」をレンズロードマップに追加しています。このレンズの詳細は不明ですが、富士フイルム最新の光学設計でどのようなマクロレンズが登場するのか注目しています。
富士フイルム XF60mmF2.4 R Macro 最新情報まとめ
XF60mmF2.4 R Macro | |||
楽天市場 | Amazon | キタムラ | Yahoo |
キタムラで中古在庫を探す |
レンズの仕様
型番 | XF60mmF2.4 R Macro |
---|---|
レンズ構成 | 8群10枚(非球面レンズ1枚、異常分散レンズ1枚) |
焦点距離 | f=60mm(35mm判換算:91mm相当) |
画角 | 26.6° |
最大口径比(開放絞り) | F2.4 |
最小絞り | F22 |
絞り形式 |
|
撮影距離範囲 |
|
最大撮影倍率 | 0.5倍 |
外形寸法:最大径×長さ(約) ※先端よりマウント基準面まで |
ø64.1mm×63.6mm |
質量(約) ※レンズキャップ・フード含まず |
215g |
フィルターサイズ | ø39mm |
略称 | F XF60MMF2.4 R MACRO |
関連レンズ
- XF80mmF2.8 R LM OIS WR Macro
- Touit 2.8/50M
- MACRO APO-ULTRON 35mm F2
- LAOWA 65mm f/2.8 2x Ultra Macro APO
- PERGEAR 60mm F2.8 Macro 2X
関連記事
- XF60mmF2.4 R Macroは満足のいく画質だがAFが欠点 2022年8月30日
- 富士フイルム XF60mmF2.4 R Macro 最新情報まとめ 2016年3月20日