富士フイルム XF8mmF3.5 R WRはとても使いやすいレンズ

ePHOTOzineが「XF8mmF3.5 R WR」のレビューを公開。小型軽量で使い勝手の良い8mm単焦点と言及しつつ、F3.5から中央解像性能や諸収差の補正状態が良好と評価しています。

ePHOTOzine：Fujifilm XF 8mm F/3.5 Lens Review

外観：仕上がりは良好。花形フード付属。

構造：防塵防滴。

携帯性：68×53mmとコンパクト。215gと非常に軽量。

操作性：AF/MFスイッチなし。絞りリングはクリックを解除できないが、滑らかに操作可能。

AF：フォーカスブリージングは抑えられている。

MF：フォーカスリングは滑らかな操作性。

マクロ：撮影倍率は0.07倍だが、最短撮影距離は0.18mでこれ以上近寄るのは難しい。

手ぶれ補正：光学式の補正は非搭載。

解像性能：中央はF3.5-4でOutstanding、端はF3.5でGood、F4~F11でVery good。

像面湾曲：記載なし。

ボケ：許容できる範囲。

軸上色収差：記載なし。

倍率色収差：このようなレンズとしては非常に良好。

球面収差：記載なし。

歪曲収差：-0.62％の僅かな樽型。素晴らしい数値。
（訳注：カメラ内補正が適用されているのか言及ありません）

周辺減光：焦点距離を考慮すると目立ち過ぎない。

コマ収差：記載なし。

逆光耐性：光源がフレーム内にあってもフレアが十分に抑えられている。

光条：記載なし。

作例集：定量的・自由作例あり

総評：手ごろな価格で操作性が良く、とても使いやすい。同一スペックの競合レンズは存在しない。8mm単焦点は慣れが必要だが、使える人には間違いなくおススメできるレンズ。

競合について：比較的高価。

備考：

とのこと。
フルサイズ判換算で12mmの広い画角をカバーしている超広角の単焦点レンズですね。同じ画角をカバーする広角レンズは「XF8-16ｍｍ F2.8 R LM WR」のみであり、比較して小型軽量、低価格で8mmを利用することが出来ます。また、62mmのねじ込み式フィルターにも対応しており、フィルターワークも手ごろな費用で楽しむことが可能。8mmの単焦点レンズを使いこなすには慣れが必要かもしれませんが、超広角に興味があるのであれば面白い選択肢と言えるでしょう。

小型軽量な超広角レンズで気になるのが光学性能ですが、ePHOTOzineのレビューでは良好なパフォーマンスを発揮しているようです。解像性能のテストでは周辺部に性能低下が見られるものの、超広角レンズを使った近距離のチャートテストで周辺部の性能低下は本レンズに限った話ではありません。

ePHOTOzineでは問題なしと評価している歪曲収差ですが、従来のXFレンズと同傾向であれば歪曲収差を自動補正している可能性が高い。これが隅の画質低下の要因となっているのかもしれませんね。このあたりは他のレビューサイトの評価も併せて確認しておきたいところ。実写で確認したい場合はePHOTOzineの作例やFlickrなどのユーザー投稿写真をチェックしてみると良いでしょう。

富士フイルム XF8mmF3.5 R WR 最新情報まとめ

XF8mmF3.5 R WR
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レンズの仕様

レンズの仕様
発売日	2023年6月29日	希望小売価格	12万9,800円
マウント	X	最短撮影距離	0.18m
フォーマット	APS-C	最大撮影倍率	0.07倍
焦点距離	8mm	フィルター径	Ø62mm
レンズ構成	9群12枚	手ぶれ補正	-
開放絞り	F3.5	テレコン	-
最小絞り	F22	コーティング	S.EBC
絞り羽根	9枚
サイズ・重量など
サイズ	Ø68mm × 52.8mm	防塵防滴	対応
重量	215g	AF	STM
その他	絞りリング
付属品
レンズフード・キャップ