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ニコン Z f はレトロデザインと性能のバランスが取れたカメラ

Phototrendが「Z f」のレビューを公開。レトロな外観ながら、ハイエンドと遜色のないAFシステム、より効果的な手振れ補正を搭載した高性能なカメラと評価。一部のエクステリアカラーはオリジナルよりも滑りやすいと指摘。

Phototrend:Test Nikon Zf : un juste équilibre entre look rétro et performances

  • 外観
    ・70~80年代のFM2のようなデザインでレトロな雰囲気。
    ・Z 40mm f/2を付けて街を歩いていると、まるでフィルムカメラ。
  • 質感
    ・わずかに光沢のあるマグネシウム合金製ボディ。
    ・真鍮製調整ダイヤル。
    ・シャッター音はドライで目立たない。
    ・多数のシールで防塵防滴。
  • バッテリー
    ・EN-EL15c バッテリーを使用。
    ・初期のEN-EL15では USB-C 経由の充電に非対応。
  • インターフェース
    ・microSD カード スロットを使用してバックアップを保存できる。
  • 携帯性
    ・Nikon Z6 II と同じくらいの重さ。
  • グリップ
    ・特定のエクステリアカラーでは、ブラック モデルよりも粒状感の少ないコーティングが滑りやすい。
    ・別売りグリップはボディを「完成させる」ために不可欠。
  • 操作性
    ・Z fc とほぼ同じコントロール。
    ・写真モードと動画モードの選択スイッチに「B&W」が追加。
    ・ISOダイヤルにはAポジションがない。
    ・背面のボタンレイアウトは Z 6II とほぼ同じ。
    ・ジョイスティックがないのは残念。
  • 手ぶれ補正
    ・Z 8 および Z 9 の安定化よりも優れている。
  • ファインダー
    ・Z 6II 、Z 8、Z 9 と同じで非常に快適。
    ・ただし、リフレッシュ レートについてZ 8/Z 9 の120fpsには非対応。
  • モニター
    ・Z fc と同じバリアングルの210 万ドットパネル。
    ・Fnタッチ機能を搭載。
  • メニュー:記載なし。
  • フォーカス
    ・Z 8 と Z 9 に搭載されているテクノロジーを使用。
    ・正確なトラッキングと被写体検出を備える。
    ・低照度でのパフォーマンスは非常に優れている。
    ・Z 8 や Z 9 との違いを明確にするのは難しい。
  • 連写性能
    ・14 fps での連写が可能。
    ・バッファ メモリが大きく、200 枚の連続撮影が可能。
    ・ただし microSD カードを使用すると、撮影枚数が低下する。
    ・電子シャッターではローリング シャッターの影響が目に付く。
  • 解像性能
    ・よく知られ実績のあるセンサーを使用。
    ・目新しさに欠けるが非常に優れたレンダリング。
    ・解像度と画質のスイートスポット。
    ・ピクセル シフト モードを統合したメーカー初のカメラ。
  • 高感度ISO
    ・非常に良好。
    ・ISO 3200では拡大してもノイズが目立たない。
    ・ISO 6400 では、ノイズが若干多くなるが、依然として非常に良好。
    ・ISO 12,800 ではノイズが多くなるが、ディテールは良好。
    ・ISO 25,600 からは実用的だがディテール低下が顕著。
    ・ISO 51,200以降は徐々にシャープネスが低下し、色ノイズが発生。
    ・ISO 102,400 ではディテールが急激に低下。
    ・ISO 204,800 (Hi 1.7) ではノイズが写真を食い荒らす。
  • ダイナミックレンジ
    ・Z 6II と同様に優れたダイナミック レンジ。
  • ホワイトバランス
    ・ピンク (Canon) にも緑 (Sony) にも偏らない暖色系の画像。
  • JPEG
    ・専用のモノクロセンサー を備えたカメラほどピュアではない。
  • 動画
    ・問題なく美しい4Kを撮影できる。
    ・最大録画は6K からオーバーサンプリングされた4K で、クロップなしで最大 30 fps。
    ・4K 60pでの撮影は可能だが、 APS-Cクロップが必要。
  • 作例集:リサイズのみ。
  • 総評
    ・万人向けとは言えないが、最新機能と性能を備えた魅力的なレトロデザインのカメラ。
    ・デザインとパフォーマンスの組み合わせは強くおススメできるもの。

とのこと。
外観こそZ fcとよく似ていますが、最新プロセッサの搭載やニコン初の最新機能の実装など、目新しいポイントが多いレトロデザインのミラーレスカメラ。Z fcは中身がほぼZ 50でしたが、Z fは既存カメラにはない構成(25MPセンサー + EXPEED 7)で、ニコン初となるピクセルシフト撮影機能や世界初となるフォーカスポイントVRなどを搭載。まさかZ fで初実装することになるとは思ってもみなかった新機能がいくつかあります。

Phototrendのレビューではレトロな外観ながら優れたパフォーマンスを備えたカメラに仕上がっているようです。Z 8やZ 9と遜色のないAFシステムを搭載しつつ、高ISO感度に強いのは魅力的と言えそうですね。ただし、一般的なら裏面照射型CMOSセンサーのため、ローリングシャッターの影響や連続撮影速度には限界があると思われます。特に連写時の追従AFは積層型CMOSと比べて差が出るかもしれません。とは言え、そもそも極端に連写するカメラでもないので問題とならない可能性あり。

私も発売日にZ fを入手しました。Phototrendのレビュー通り、効果的な手振れ補正やAFを搭載したカメラと実感しています。ボディやダイヤルの質感も良く、全体的に良くまとまっている印象。操作性は賛否両論あると思いますが、比較的エントリー寄りと感じました。個人的にはジョイスティックやAポジションのあるダイヤルが好みでしたが、これはこれでアリ。

ニコン Z f 最新情報まとめ

主な仕様

  • イメージセンサー
    ・タイプ:裏面照射型
    ・有効画素数:2450万画素
    ・除塵ユニット:フッ素コーティング / イメージセンサークリーニング
    ・手振れ補正:イメージセンサーシフト方式5軸補正 8段分
  • フォーカスポイントVR
  • プロセッサ:EXPEED 7
  • RAW 高効率★ / 高効率 / ロスレス圧縮
  • HEIF
  • ピクセルシフト撮影 9600万画素
  • Monochrome / Flat / Deeptone
  • SD UHS- II / Micro SD UHS-I カードスロット
  • ISO 100~64000
  • AFシステム:ハイブリッドAF
    ・測距点:273点
    ・測距輝度範囲:-10~19EV F1.2 レンズ
    ・被写体認識:人物(目、顔、頭部、上半身)、犬、猫、鳥、車、バイク、自転車、列車、飛行機
    ・その他:3Dトラッキング
    ・カスタムワイドエリア
  • 被写体検出によるMFアシスト(電子接点ありのレンズ)
  • ドライブ性能:
    ・メカニカルシャッター:1/8000~900秒
    ・電子シャッター:あり
    ・フラッシュ同調速度:X=1/200秒
    ・撮影速度:約14コマ/秒 / 約30コマ/秒
    ・撮影枚数:
  • ファインダー:0.5型 Quad-VGA OLED 約369万ドット 約0.8倍
  • モニター:バリアングル式8cm/3.2型TFT液晶モニター 約210万ドット
    ・タッチFn対応
  • 動画:
    ・4K:60p/50p/30p/25p/24p
    ・FHD:120p/100p/60p/50p/30p/25p/24p
    ・出力:MOV、MP4
    ・N-Log
    ・撮影中赤枠表示
    ・電子IS:対応
    ・連続撮影時間:125分
  • インターフェース:
    ・USB:Type-C端子(SuperSpeed USB)
    ・ヘッドホン:φ3.5mm
    ・マイク:φ3.5mm
    ・HDMI:Type D
    ・シンクロ:
    ・Wi-Fi:IEEE802.11b/g/n/a/ac
    ・Bluetooth:Ver.5.0
  • バッテリー
    ・タイプ:EN-EL15c
    ・撮影可能枚数:約410コマ
    ・充電方法:
  • サイズ:約144×103×49mm
  • 重量:約710g
  • 防塵防滴:Z 8と同等
  • ボディ材質:マグネシウム合金(前・上)

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