TTArtisan 40mm F2.8 Macro Cは手ごろな価格ながら光学性能はとても良好

Dustin Abbottが銘匠光学「TTArtisan 40mm F2.8 Macro C」のレビューを公開。マクロレンズとしては驚くほど手ごろな価格ですが、良好な光学性能を実現していると高く評価しています。

Dustin Abbott：TTArtisan 40mm F2.8 1:1 Macro Review and Gallery

外観・構造：

総金属製のフルマニュアルレンズだ。

200ドル未満とマクロレンズとしては手ごろな価格設定である。

前玉は内筒に隠れているのでフードが必要無い。

レンズキャップはねじ込み式で手間がかかる。

携帯性：

フォーカシングで内筒がかなり伸びる。

収納時は全長が76mmと非常にコンパクトだ。

フィルターサイズは52mmと一般的だ。

373gと軽くは無いが、持ち運びは簡単だ。

α6600との組み合わせでバランスは取れている。

操作性：

フォーカスリングは良好なトルクで滑らかに回転する。

インナーフォーカスのレンズよりも少し重めの回転だが、高価なフォクトレンダーと同等だ。

ストロークは230度だ。7Artisansよりも少し長く、より高精度で操作できる。

絞りリングも良好な操作性だ。

フォーカス：

無限遠を超えるピント位置があるので無限遠に合わせるのが難しい。

フォーカスブリージングが顕著で動画撮影には適していない。

手ぶれ補正：

手ぶれ補正は搭載していない。

マクロ撮影であれば三脚をおススメする。

解像性能：

マクロ撮影時に優れたコントラストとシャープネスが得られる。この点で7Artisansと大きな違いがある。

隅は中央ほどシャープでは無く、F5.6からF8まで絞らないとシャープにならない。（像面湾曲も影響している）

像面湾曲：

隅にピントを合わせると中央ピントよりも良好な結果が得られる。

ボケ：

絞りは11枚であり、F5.6まで絞っても綺麗な円形を維持している。

驚いたことに口径食がほとんど無い。

大部分の状況でボケは良好だ。

色収差：

軸上色収差はとても良好に補正されている。

ハイコントラストな条件でも色収差は良好に補正されている。

球面収差：

記載なし。

歪曲収差：

歪曲収差は最小限だ。

周辺減光：

記載なし。

コマ収差：

記載なし。

逆光耐性：

太陽によって僅かにフレアが発生するが、芸術的な描写であり、欠点とは感じない。

総評

150ドルで購入できることを考えると、短所を強調するのは愚かな試みだ。等倍マクロレンズとしては驚くべき価格設定であり、光学性能は本当に良好だ。安価なレンズをテストして「所有したい」と思うことは滅多にないが、このレンズは例外となりそうだ。

とのこと。
国内でも1.5万円前後で手に入る手ごろな価格の等倍マクロレンズですね。APS-C対応のマクロレンズであれば、AF対応で3万円以上、MFでも安くて2万円であることを考えると非常に安い値付けであることが分かります。手ごろな価格ながら光学性能は良好で、色収差もしっかりと抑えられている模様。Dustin Abbott氏の撮影した写真を確認しても、極端な状況ですら色収差を良く抑えているように見えます。
解像性能について、絞り開放付近を使うと周辺部は少しソフトとなっているものの、しっかり絞ることが多いマクロレンズであれば特に心配する必要はなさそう。それに、レンズの特性は柔らかいボケ描写に繋がっているので、むしろ強みと言えるかもしれません。

銘匠光学 TTArtisan 40mm F2.8 Macro C 最新情報まとめ

TTArtisan 40mm F2.8 Macro C Nikon Z
楽天市場	Amazon	キタムラ	Yahoo
TTArtisan 40mm F2.8 Macro C Fuji X
楽天市場	Amazon	キタムラ	Yahoo
TTArtisan 40mm F2.8 Macro C Canon EF-M
楽天市場	Amazon	キタムラ	Yahoo
TTArtisan 40mm F2.8 Macro C MFT
楽天市場	Amazon	キタムラ	Yahoo
TTArtisan 40mm F2.8 Macro C Sony E
楽天市場	Amazon	キタムラ	Yahoo