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ニコン「Z fc」は多くの人を振り向かせることができる堅実なカメラ

DPReviewがニコン「Z fc」のレビューを公開。部分的に欠点を指摘しているものの、素晴らしい外観と優れた操作性や画質を高く評価。多くの人を振り向かせることができるスタイリッシュなカメラと述べています。

DPReview:Nikon Z fc Review

長所
  • クラシカルなデザイン
  • 優れたセンサー性能
  • クロップ無しの4K・FHD
  • 信頼性の高いAFシステム
  • 巧みな設計のコントロールダイヤル
  • 静止画と動画の設定分離
  • 適切な動画コントロールの量
  • 外付けマイク対応
  • USB充電対応
  • 競合モデルよりも軽量
短所
  • ボディ内手ぶれ補正なし
  • AWB時に寒色傾向
  • AFジョイスティックなし
  • 自撮り特有の機能なし
  • ポートカバーがプラスチッキー
  • ヘッドホン非対応
  • ログやHLG動画に非対応
  • Zマウントレンズが少ない
  • アクセスや制御が難しいAUTO ISO
  • ニコンZ fcは、写真や動画撮影に適したカメラであり、他のZマウントボディにはない体験を求めている方にも最適なツールだ。このカメラは、銀賞を受賞した「Z 50」の別の形であり、それは良いことだ。
  • このカメラのデザインに異議を唱える人はほとんどいないだろう。見た目は素晴らしい。
  • 操作性は良いところと悪いところがある。Z fcは軽量だが少し中途半端で、ボディを覆うフェイクレザーは、見た目は良いものの、手に持つと滑りやすい。
  • 頑丈な金属製ダイヤルによる品質感は、プラスチック製のバッテリードアの安っぽさによって相殺されている。
  • オートフォーカスについては、ソニーやキヤノンのAFシステムの方が堅実ではあるものの、Z fcはピント合わせは高速で、瞳や顔の検出も簡単、被写体の追従性も高い。
  • Z fcには、AFポイントを移動するためのジョイスティックがなく、ファインダーを覗いている時にタッチパッドAFを使うことも出来ない。
  • 内蔵マイクも十分な性能を備え、さらに3.5mmのマイク端子からマイクを追加することも可能だ。
  • 全体的に見て、4Kおよび1080pの解像度(120fpsを含む)での動画品質は優れており、豊富な撮影ツールが用意されています。ハイブリッド撮影が多い方には、静止画と動画を別々に設定できる機能が非常にありがたい。
  • なお、Z fcには音声モニター用のヘッドフォン端子がない。
  • Z fcの画質は非常に安定しており、RAWのディテールを十分に捉え、ノイズレベルも低く、シャドー部を明るくする余地も十分にある。
  • しかし、デフォルトのオートホワイトバランス設定では、JPEG画像が明らかに「寒色」寄りとなる印象を受けることがある。暖色系の設定に切り替えると、色がより美しくなる。
  • ニコンがZ fcでやろうとしたことは成功したと我々は思っている。一般的なデザインの「Z 50」をベースに、フィルムカメラ「FM」に通じるレトロなデザインを採用し、安価なカメラを実現した。このカメラは、スタイリッシュで、あえて言えばヒップであり、スチルフォトやビデオグラフで思い出を残そうとするときに、多くの人を振り向かせることができるだろう。

ニコン「Z fc」は、同社のフィルムカメラのデザインを見事に再現したAPS-Cミラーレスカメラだ。充実した操作性、Vloggerが使いやすいバリアングル式のタッチパネル、優れた静止画・動画の画質、そして豊富なカスタマイズ性を備えている。いくつかの点で改良の余地はあるが、ソーシャルメディアなどで一瞬を切り取ることができる、人目を引くカメラを探している方にとって、Z fcは堅実な選択肢となるだろう。

競合機種

  • X-T30
    Z fcの直接のライバルとして、物理的な操作性を重視した「X-T30」を選んだが、ダイヤルをなくしても構わないのであれば、ボディ内手ブレ補正機能を搭載した同社のX-S10の方が良い。どちらのカメラも優れた静止画性能を持ち、AFも良好だが、やはりクラス最高レベルでは無い。
    どちらのカメラもログ出力、マイクとヘッドフォンのソケットを備えており、X-S10はバリアングルモニタを搭載している。また、Z fcよりもバッテリーの持ちが良好だ。
  • α6400
    ソニーα6400は、同社のZV-E10のようなバリアングルモニタやVlogのような気の利いた機能は無いが、Z fcの機能セットに近いものとなっている。α6400の画質は非常に良好で、オートフォーカスもクラス最高レベルだ。
    4K動画の画質は優れているが、30pの映像はクロップされ、ローリングシャッターが問題となる。また、1080pでの映像は貧弱で、ヘッドフォンジャックも無い。α6400は、業界でもトップクラスのバッテリー寿命を誇る。
  • LUMIX G100
    パナソニックLUMIX DC-G100(一部の地域ではG110)は、バリアングルモニタ、多方向マイク、ログ対応、そして大きな動画撮影ボタンなど、Vlog用に設計されている。残念ながら、G100はその謳い文句通りにはいかず、4K動画は大きくトリミングされ、オートフォーカスはハンチングを起こしやすく、静止画の画質は大型センサーを搭載した他の機種には敵わない。

とのこと。
クラシカルな外観ながら最新ミラーレスらしい性能・機能を備え、堅実なカメラに仕上がっているみたいですね。レンズラインアップが不足していたり、部分的にプラスチッキーであるのは残念ですが、時間が解決してくれたり、カメラの価格を考慮すると妥協すべき点と言えるかもしれません。

主なライバルは富士フイルムだと思いますが、Z fcのダイヤルコントロールはよく考えられており、クラシカルな部分とモダンな部分が上手く融合しているように見えます。ただし、AFジョイスティックあ無かったり、対応するレンズラインアップが不足している点は考慮する必要があります。個人的にはそれを差し置いても魅力的に見えるカメラ。

Z fc 28SEキットは残念ながら発売延期されていますが、他2キットは既に発売され、多くのユーザーが撮影した写真をネット上に公開しています。Flickrにも専用ページが開設され、既に100点を超える写真が公開されています。画質や色など、気になる人は実際にチェックしてみると参考になるかもしれません。

Z fc ボディ
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