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ニコン Z50II 個性的ではないが非常に実用的なカメラ

Phototrendが「Z50II」のレビューを公開。バッテリーライフやローリングシャッター性能が欠点と指摘。個性的ではなく、改善の余地はあるものの、非常に実用的なカメラと評価。D500の直接的な後継モデルを夢見ていると最後に述べています。

Phototrend:Test Nikon Z50 II : hybride APS-C compact et performant grâce au Expeed 7

  • 外観:Z50 II は前モデルとほぼ同じ外観を持つ。丸みを帯びたコンパクトなボディが特徴。
  • 質感:プラスチック製ながら、マグネシウム合金のシャーシを採用し、堅牢性を確保。
  • バッテリー:EN-EL25a バッテリー(1250mAh)を採用。前モデルのEN-EL25より容量が10%増加。Expeed 7 による電力管理が期待されたが、実際のバッテリー持ちは約250枚と低水準。寒冷環境ではさらに減少し、バッテリー寿命は本機の弱点。
  • インターフェース:USB-C ポート、HDMI ポート、マイクジャック、ヘッドフォンジャックを装備。シングルSDカードスロットはUHS-II対応に進化。
  • 携帯性:コンパクトかつ軽量。サイズは13×10×7cm、重量は520g。小型レンズと組み合わせると総重量655gで持ち運びに優れる。
  • グリップ:しっかりとしたグリップを備え、大型望遠レンズ使用時の安定性も向上。
  • 操作性:前モデルとほぼ同様。ピクチャーコントロール専用ボタンと写真/ビデオ切替スイッチを新搭載。ただし、PSAMホイールが柔らかすぎ、誤操作の可能性あり。ジョイスティックは非搭載。
  • 手ぶれ補正:ボディ内手ぶれ補正は非搭載。レンズの手ぶれ補正に依存。Nikkor Z 18-140mm f/3.5-6.3 VR使用時、140mmで約3段分の補正効果。
  • ファインダー:2.36Mドットの電子ビューファインダーを搭載。サイズと快適性は平凡だが、明るさはZ50の500 cd/m2から1000 cd/m2に向上。ポップアップフラッシュ搭載。
  • モニター:バリアングル式ボールジョイント機構を新採用。解像度は1.04Mドットで変更なし。縦表示対応だが静止画のみは残念。
  • メニュー:「i」ボタンからカスタマイズ可能な12個の設定にアクセス可能。
  • フォーカス:最新のAF技術を搭載し、3Dトラッキングを採用した初のニコンAPS-C機。被写体検出・追跡性能は高く、ポートレートや野生動物撮影に適する。低照度でも高精度なAFを維持し、失敗率は非常に低い。このカメラの強み。
  • 連写性能:最大11fps(機械シャッター)および15fps(電子シャッター)。機械シャッター音は大きめ。電子シャッターはローリングシャッターや人工照明のバンド現象に注意。バッファーはRAW+JPEGで150枚、RAWで200枚と十分。
  • 解像性能:5568×3712ピクセル。トリミング耐性は十分。
  • 高感度ISO:ISO 100-51,200(拡張ISO 204,800)。ISO 1600からノイズが現れ始め、ISO 6400で劣化が顕著に。ISO 12,800以上では細部の消失が目立ち、ISO 204,800は実用性なし。
  • ダイナミックレンジ:露出オーバー時は最大+2EVまで復元可能。露出アンダー-4EVでノイズ発生、-5EVで色ノイズが顕著に。暗所でも十分な復元能力を持つ。
  • ホワイトバランス:基本はニュートラルだが、若干青みがかる傾向あり。
  • JPEG:高品質なJPEGを生成。露出精度が高く、カスタマイズ可能な「レシピ」機能を搭載。SnapBridgeアプリやNX Studioからレシピを作成・ダウンロード可能。
  • 動画:4K 30p(5.6Kオーバーサンプリング)、4K 60p(1.5倍クロップ)対応。AF追従性能が優秀。フルHD 120fpsのスローモーション対応。ローリングシャッターが目立つ点には注意。
  • 作例集:リサイズのみ。
  • 総評:ニコンはZ50 IIでAPS-Cボディを大幅に改良。バリアングルモニタ、UHS-II対応スロット、USB-Cポートを搭載し利便性が向上。Expeed 7による応答性向上、高性能AF、強力な動画機能を備え、日常・旅行用途に適する。

2024年末に登場したニコンのAPS-Cミラーレスカメラ。
ニコンAPS-Cではお馴染みの2000万画素CMOSセンサーを継承しつつ、最新の画像処理エンジンであるEXPEED 7 プロセッサを搭載。被写体検出や3Dトラッキングに対応する最新のAFシステムを利用でき、センサーが足かせとなるものの連続撮影や動画撮影も高機能化。外装のデザインも一新され、より一般的で使いやすい物理ボタンが大幅に増加しています。

販売価格は前モデルより数万円高くなっているものの、改善した機能を考慮すると妥当な値付けと言えそうです。競合他社を含めて、被写体検出AFに対応するAPS-Cミラーレスとしては比較的安いほう。

Phototrendのレビューでは個性的ではないとしつつも、従来通りの優れた画質・操作性に加え、強化されたAFや動画機能など全体的に肯定的な評価となった模様。主な欠点はAFジョイスティックやボディ内手振れ補正の欠如、バッテリーライフとのこと。概ねPCmagの評価とよく似ています。しかし、価格を含めてバランスの良いAPS-Cカメラのようですね。

私もZ 8に追加するかたちでZ50IIを導入しました。
Phototrendの評価には同意できる部分が多い。確かに古い2000万画素センサーですが、十分な画質を備えていると感じます。ローリングシャッターはやや目立つものの、メカニカルシャッターの連写速度も速いため、専門分野の動体撮影以外で特に困るシーンは多くないはず。

特に言及していませんが、Z50IIはNikon Imaging Cloudに対応する2機種目のカメラ。Z6IIIよりも手頃な価格でクラウド機能と連携、カスタムピクチャーコントロールをダウンロードして利用できるのは個性的だと思います。(RAW現像メインであれば意味のない機能ですが…)

メニューシステムは刷新が必要(1ページにまとめられた長い撮影メニューリストなど)かなと感じていますが、Phototrendは特に問題視していない模様。

ニコン Z50II 最新情報まとめ

  • 発売日:2024年12月13日
  • 予約開始日:11月12日10時
  • 希望小売価格:オープンプライス
  • ニコンダイレクト:
    ・ボディ:145,200円
    ・16-50 キット:166,100円
    ・18-140 キット:199,100円
    ・ダブルズームキット:198,000円

主な仕様

  • イメージセンサー
    ・タイプ:APS-Cサイズ/DXフォーマット
    ・有効画素数:2088万画素
    ・除塵ユニット:
    ・手振れ補正:レンズシフト方式
  • ISO 100?51200
  • 静止画:RAW(ロスレス・高効率・高効率★) / JPEG / HEIF
  • ストレージ:SD UHS-II
  • プロセッサ:EXPEED 7
  • AFシステム:ハイブリッドAF
    ・測距点:209点
    ・測距輝度範囲:-9?19EV f/1.2レンズ使用時
    ・被写体認識:人物(顔、瞳、頭部、胴体)、犬、猫、鳥、飛行機、車、バイク、自転車、列車
  • ドライブ性能:
    ・メカニカルシャッター:1/4000?30秒
    ・電子シャッター対応
    ・フラッシュ同調速度:1/250秒
    ・撮影速度:約11コマ/秒 / 約15コマ/秒
    ・撮影枚数:200コマ以上
    ・プリキャプチャーモード
  • ファインダー:0.39型XGA OLE 約1.02倍 約236万ドット
  • モニター:バリアングル式8cm/3.2型TFT液晶モニター 約104万ドット
  • 動画:
    ・4K:60p
    ・FHD:120p
    ・出力:MOV、MP4
    ・H.265/HEVC(8bit/10bit)、H.264/AVC(8bit)
    ・N-Log
    ・動画撮影中の赤枠表示
    ・RECランプ
  • インターフェース:
    ・USB:Type-C端子(SuperSpeed USB)
    ・ヘッドホン:φ3.5mm
    ・マイク:φ3.5mm
    ・HDMI:Type D
    ・Wi-Fi:IEEE802.11b/g/n/a/ac
    ・Bluetooth:Ver.5.0
    ・その他:GN7 フラッシュ内蔵
  • バッテリー
    ・タイプ:EN-EL25a
    ・撮影可能枚数: ファインダー 約230コマ / モニター 約250コマ
    ・充電方法:USB-C
  • サイズ:約127×96.8×66.5mm
  • 重量:約550g

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