Lesnumeriquesがソニー「VLOGCAM ZV-1F」のレビューを公開。小型軽量でVlog撮影に適したツールと評価しつつ、手振れ補正が無かったり2022年では陳腐化が目に付く動画機能などを指摘しています。
Lesnumeriques:Test Sony ZV-1F : le vlog dans son plus simple appareil
ビルド・外観:
- ZV-1Fの操作性は他の機種と同じだ。光学ズームがなくなったことを除けば、物理的に見分けるのは難しい。
- ZV-1Fは、市場で最も速いカメラではない。ZV-1と同じプロセッサーを使用しているが、単焦点レンズでスピード面における若干のアドバンテージがある。
- 起動は1.5秒とまだ遅いですが、ZV-1と比べると2倍以上の速さだ。
バッテリー:
- 記載なし。
インターフェース:
- ポートがマイクロUSBからUBS-Cに変更された。
- ZV-1Fでは、ソニーの新しいメニューが採用されているが、タッチ操作する機能はまだ搭載されていない。
- USBでパソコンと接続するだけで、HDウェブカメラにすることが可能だ。
- ソニーのアプリケーション「Imaging Edge」(iOS/Android対応)を使って、Bluetoothでカメラをコントロールすることが可能だ。
- SNSに直接配信したい場合、ソニーXperiaスマートフォンとUSBで接続しないと配信できない。
携帯性:
- ZV-1Fは前モデルより40g軽くなっている。
- 従来通りコンパクトサイズで、ポケットに収まる。
グリップ:
- 記載なし。
操作性:
- 詳しくはZV-1のレビューと同じだ。
- 結論から言うと、コンパクトカメラらしく操作系は最小限だ。
手ぶれ補正:
- 記載なし。
ファインダー:
- 記載なし。
モニター:
- 記載なし。
メニューシステム:
- 記載なし。
フォーカスシステム:
- 日中のAFは、旧型のZV-1の方がはるかにレスポンスが良い。低照度時は、ZV-1Fも悪くない。撮影に1秒近くかかる初代モデル以上だ。
- 人間や動物の顔・瞳を認識するものの、ZV-1が被写体をリアルタイムに追尾するのに対し、このカメラはそうではない。
- 実際に使用する上ではあまり差はないが、意外とテクニカルな制約になる。
- 古典的なVlogや静止画製品の撮影では、必ずしも厄介ではないが、頼れる存在であってほしかった。
- 商品レビュー用設定は従来通り優れている。
連写性能:
- 連続撮影能力はさらに残念だ。ZV-1FはAF追従で4コマ/秒を超えるのがやっとである。
- 非追従でも17fps近くまで出すのに苦労している。
解像性能:
- 記載なし。
高感度ISOノイズ:
- RAWファイルでの記録はできない。。
- ZV-1FのJPEG画像は、ZV-1と同じような画質だ。LUMIX G100に近い良質なものだ。I
- SO400以前ではノイズが検出されず、ISO1600で初めて顕著なレベルまで上昇する。
- しかし、ISO3200までの画像であれば、多少の平滑化を行えば、それほど無理なく使用することが可能だ。
- それ以上のISO値は劣化が激しく、使い物にならない。
ダイナミックレンジ:
- RAWに非対応のため、ダイナミックレンジを従来の方法で分析することができない。
- 基本的にはZV-1と同等のパフォーマンスと思われる。
画質・仕上がり機能:
- 記載なし。
動画:
- ZV-1FはZV-1と同じ動画モードを搭載。つまりは、RX100 VIIを継承している。
- 4K UHD 30fps、最大100Mbps、4:2:0 8bitで撮影可能だが、すべて若干のクロップが発生する。
- 動画のスペックはZV-1が登場した2020年の時点ですでに少し低すぎると言われ、2022年には最低でも4Kで60fpsを期待されていた。
- 富士フイルム X100Vのようなこのジャンルのスペシャリストにはやや及ばないまでも、映像はかなり良好だ。
- 20mmレンズとバリアングルモニタの組み合わせは、Vlog撮影に非常に適したコンビだ。
- 移動中の動画をよりきれいに撮影するためには、デジタル手ぶれ補正を有効にする必要がある。その場合、画像は大きくクロップされる。
- 手振れ補正はGoPro Hero11 Blackなどのアクションカメラと比較すると、圧倒的に効果が低い。
- 動画では、トラッキング機能がないにもかかわらず、これまでと同様に効率的で応答性の高いオートフォーカスを実現。
- 4K UHDではローリングシャッター効果がかなり目立つので注意が必要だが、デジタル手ぶれ補正を使えばそれほど顕著にはならない。
レンズ:
- F4からシャープネスが最大となり、F5.6まで維持され、F8でかなり明確に減少する。
- センサーが小さいので、暗いところではF2やF2.8を超えるような撮影は難しい。
- ZV-1Fにはワンクリックで絞りの全開・全閉が可能なボタンが搭載されている。これにより、初心者の方でも希望する効果に応じて、背景を完全にぼかしたり、「ぼかさない」ようにしたりすることができる。
- なお、F8では画質が劣化し、低照度ではデジタルノイズが目立つ。
総評
ZV-1Fは、Vlog撮影に適したツールだ。シンプルな操作性でありながら、良好な画質と応答性の良いオートフォーカスを実現。とはいえ、兄貴分のZV-1と比較すると、光学手ぶれ補正やRAWファイルの不足がかなり目立ってしまうのが悩ましいところだ。また、ハイビジョンの時代であり、動画のオプションも充実させ、競合他社に負けないようにすることが望まれる。
- 長所:
・コンパクト
・静止画/動画の画質
・1/32000秒の高速シャッター
・瞳検出AF
・カスタマイズ
・効果的な商品レビュー用設定
・Wi-Fi
・Bluetooth- 短所:
・手振れ補正なし
・完璧ではないエルゴノミクス
・タッチパネルが効果的ではない
・防塵防滴ではない
・ヘッドホンに非対応
・Xperia以外でライブストリーミングができない
・RAWファイル非対応
・4K UHDでクロップされる
とのこと。
ソニーとしては珍しい超広角20mm相当の画角をカバーする単焦点レンズを搭載したカメラですね。自撮りに適した広い視野でZV-1よりも手ごろな価格を実現。さらにクリエイティブルックや新メニューシステムを実装しているのも魅力的なポイントと言えるでしょう。
Lesnumeriquesのレビューでは、BIONZ XRプロセッサではないものの新メニューを採用していたり、応答性が改善したZV-1Fの処理速度を評価しています。ただし、RAW現像できなかったり、連続撮影速度が遅かったり、位相差AFに対応していなかったりと、ZV-1Fと比べて欠点が目に付くように見えます。
とは言え、明るい超広角レンズと大型センサーを両立しているスマートフォンはまだ存在していないので、20mmの画角を活かす撮影であれば区別化できると感じるかもしれません。その場合はアクションカメラとかち合いそうですが、実写サンプルを見る限りでは静止画にも十分使えそうなシャープな結果が得られるレンズに見えます。さらに、レンズ前面に40.5mmのねじ込み式フィルターを簡単に装着できるため、NDフィルターやC-PLフィルターを導入しやすいのもGood。クリエイティブルックやピクチャープロファイルなどを利用できるのも一つのポイントとなりそう。また、指向性カプセルマイクで高音質をカメラ単体で実現しているのも魅力的。
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