IMAGING RESOURCEがソニーの田中健二氏へのインタビュー内容を発信しています。
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AI技術はソニーの強みとなるか
技術的な内容が多いのでざっくり気になるポイントをピックアップ。
- 競合他社は意識していない。我々のビジョンは他社からの乗り換えではなく業界を拡大することだ。
- 他社からの乗り換え割合は秘密だ。繰り返すが、我々のビジョンは業界全体の拡大である。フルサイズ市場はより大きくなるはずだ。
- 積層センサーは他社に売ることが出来る。しかし、それを使いカメラを作るのはとても難しいことだ。
- カメラ内蔵AIを我々はエッジコンピューティングと呼んでいる。
- 独自AIチップでは無いが(クラウドAIより)とても高速だ。物体の認識は100ミリ秒(0.1秒)未満である必要があり、理想的には1ミリ秒である(0.001秒)。
- 高速AI処理のためにはセンサーのみならず、センサーを構成する要素(メモリー/プロセッサー)を含めたシステムが重要となる。そしてプロセッサーとメモリ間にもまだボトルネックが存在する(訳注:超抄訳)。
- クロスタイプの像面位相差は可能だ。しかし低解像、低周波数ならばクロスセンサーは必要だが、とても広い周波数に対応しているためラインセンサーで十分だ。
とのこと。
今回は主にセンサーとAI技術についての内容。積層センサーによる高速処理、瞳AF、そして今後登場するであろう動物への瞳AFなどは他社が真似しようとしてもなかなか難しそうですねえ。
ソニー・パナソニックともにADASに関連する事業があるため、AI技術の進化に期待できそうなメーカーと言えるかもしれません。培ったAI技術をデジタルカメラに転用すると面白そうです。
先行してパナソニックはLUMIX G9に人体認識機能を実装していますが、検出回数は秒間12回(だったはず…)とまだ遅く、スポーツやアクションで使うにはまだ不十分です。AIを使った物体認識の高速処理はとてもハードルが高い模様。特にソニーが発表した動物への瞳AFは不規則に素早く動く被写体への追従が必要となってくるはず、期待に応えるパフォーマンスを実現できるか気になるところです。
像面位相差AFのクロスセンサー化は無さそうですねえ。実際にクロスセンサーを使っているのは、オリンパスが「OM-D E-M1 Mark II」で121点オールクロスセンサーを導入しているくらいでしょうか?今後登場が期待されている「OM-D E-M1X(仮)」で再び採用しているのか気になりますね。
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