このページではライカのフルサイズデジタルカメラ「LEICA Q2」の情報を収集しています。
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購入早見表
カメラ外観
カメラの特徴
LEICA Q2特徴
- 有効4730万画素の35mmフルサイズセンサーを採用
- 新たに75mmレンズ相当の画角を選択可能
- 新開発の高精細368万ドットの有機EL電子ビューファインダーを搭載
- 最大記録画素数4730万画素で10コマ/秒という圧倒的な高速連写性能を実現
- 4K動画(3840×2160、30/24fps)のほか、一般的なフルHD動画(120/60/30/24fps)も撮影可能
- Bluetooth LE経由で常時スマートフォンと接続することが可能
- 外装には洗練されたダイヤモンドパターンのレザー外装を採用
- サイズ:幅130×高さ80×奥行91.9mm
- 重さ:718g(バッテリー含む)、637g(本体のみ)
海外の評価
トップ10入りのセンサー性能
総合 | 色深度 | DR | 低照度ISO | |
Leica Q2 | 96 | 26.4 | 13.5 | 2491 |
LUMIX S1R | 100 | 26.4 | 14.1 | 3525 |
X1D-50c | 102 | 26.2 | 14.8 | 4489 |
PENTAX 645Z | 101 | 26.0 | 14.7 | 4505 |
Nikon D850 | 100 | 26.4 | 14.8 | 2660 |
α7R III | 100 | 26.0 | 14.7 | 3523 |
Nikon Z 7 | 99 | 26.3 | 14.6 | 2668 |
RX1 RII | 97 | 25.8 | 13.9 | 3204 |
Leica SL | 88 | 25.0 | 13.4 | 1821 |
初代ライカQは2,420万画素センサーだったが、このQ2は4,730万画素の有効画素数を備えている。さらにレンズはこの解像性能に見合うよう調整されている。
我々のテストで総合スコアは「96」となった。これはセンサースコア全体で10位、コンパクトカメラの中では2位だ(RX1 RIIに肉薄する)。ライカカメラとしては最も高かったSLを抜き1位である。
Q2は26.4Bitのピークを持つ色深度が最も強みとなる。ただし、ダイナミックレンジや低照度ISOのスコアはそれほど高くない。
- 13.5EVのダイナミックレンジは尊重すべきパフォーマンスだが、キヤノンEOS Rと同じ51位となるパフォーマンスだ。
- 競合相手のソニーRX1 RIIは2015年製の4,240万画素センサーモデルだ。ダイナミックレンジは13.9EV、低照度ISOは3204である。
- センサーが非常に似ているLUMIX S1Rと比べてもダイナミックレンジと低照度ISOはQ2よりも良好だ。
- 優れた色深度を持ち、最低感度で26.4Bitの優れたパフォーマンスを発揮する。S1Rと同じ最大値だがQ2のほうがベースISOの実効感度が低く、同じISO感度ではS1Rのほうが僅かに良好だ。
- ダイナミックレンジはS1のほうが0.54EV広い。これは小さな違いだが、明るい雲や深みのある日陰などコントラストが高いシーンでは若干差が出るだろう。ただし、Q2はレンズ固定式カメラでレンズの影響により多少結果が歪んでいるかもしれない。
- 低照度ISOはQ2よりS1Rが0.5EV良好だ。その一方でQより0.5EV良好である。S1R・Q2・Qは高感度となるにつれ画質に差は無くなってくる。
パナソニックのフルサイズミラーレスと同等の解像性能のイメージセンサーだ。S1Rの優れたパフォーマンスと完全に一致はしないものの、Q2の画質が最高のクオリティであることは明らかである。テストした全てのカメラでトップ10に入るセンサーだ。最も強みとなるのは良好な色再現性と携帯性で、相まって風景・ストリート・旅行写真で魅力的な選択肢となる。
Mobile01
- 正面から見る限りでは前モデルと区別するのは難しい。重量は前モデルより62g軽くなり、厚みは1.1mm薄くなっているが見分けはつかない。
- ボディはマグネシウム合金製でIP52の防塵防滴仕様を備えている。
- 金属製レンズキャップとフードが同梱されている。
- ボディ形状はLEICA Mと似ているが、サムレストはより良好なデザインだ。グリップに関してはLEICA Mと比べて際立っている。リストストラップが無かったとしても片手撮影はやぶさかではない。とは言え、174,000台湾ドルのカメラをそう扱うことは無いだろう。
- 4700万画素センサーにも関わらず、従来と同じ28mm F1.7 ASPHを使っているのは意外だった。
- カメラ上部は前モデルとほぼ同じだが、動画ボタンが無くなっている。
- 上部のボタンやコマンドダイヤルは金属製で質感は高い。
- 内蔵NDフィルターを備えていないが、1/40000秒までの電子シャッターに対応しているため問題無いはずだ。
- HDMI端子やUSB端子が存在しない。日本製カメラとは大きく異なるデザインだ。
- ボディ左側のボタンは5つから3つまで省略されている。
- ファインダーは従来のLCDからOLEDにアップグレードされた。具体的な仕様は明らかとなっていないが、個人的な経験で言うと高い評価を下すことが出来る。
- タッチパネルはフォーカスと再生モードに対応している。タッチパッドAFやメニューシステム非対応は残念だ。
- コンパクトなカメラだが、三脚ネジ穴は光軸上にある。この妥協しない姿勢は言及しておくべきだろう。
- フォーカススピードは従来と同程度だ。速いときは0.15秒で近接から無限遠へロックする。
- コンティニュアスAFはアッパーミドルのミラーレスカメラ並みのパフォーマンスだ。
- マクロ領域でもオートフォーカスの効率は良好だ。
- 歪曲補正は光学系で良好に補正されている。
- 解像性能:
・中央:F2まで絞ると画質が安定し、F8でピークを迎え、F11から徐々に低下する。F16は明らかにソフトだ。
・四隅:開放はソフトだが許容範囲内だと思う。F2.8まで絞るとグッと良くなり、F8まで持続する。 - 色収差はコントラストが高いと絞り開放付近で色ずれが見られる。F4まで絞るとこの問題は解決可能だ。
- 逆光耐性はこのレンズの強みとなる。
- 光条は絞ってもあまり美しくならない。
- 高感度耐性はISO1600まで良好、ISO6400?12800でもディテールは豊かである。
- ダイナミックレンジはシャドー諧調が粘るものの(ノイズは多いが)、ハイライト諧調は+3EVから復元すると失われている。
- 驚くべきことにC4K 100Mbpsに対応している。動画撮影でもクロップモードに対応しており、画質低下無しで画角を切り替えることが可能だ。
4700万画素ローパスフィルターレスセンサーで実用的な75mmクロップを実装したのは便利だ。これは動画撮影でも役に立つ。
操作性はよりシンプルとなり、伝統の操作性と新しい技術の融合は新世代Leicaの魅力的なポイントだ。タッチパネルのレスポンスはほぼ遅延が無いので方向ボタンよりも効率的である。
信頼性のあるボディ、優れたコントロール、そして高解像電子ファインダーもおススメポイントだ。やや高価なカメラだが、予算に問題無ければ間違いなく私の第一候補となるだろう。
DPReview:知っておくべきポイント
- LEICA Qの登場からほぼ4年後にQ2が発表された。高解像センサー・改良されたユーザーインターフェース・改良された動画機能を備えているが、旧モデル4250ドルと比較して4995ドルとさらに高価格商品となっている。
- LEICA QはSLやM Typ 240に使われた2400万画素センサーと同等のモデルを使用している。しかし、今回使われたセンサーはパナソニックLUMIX S1Rと同じものと推測している。(おそらくSLシリーズの後継モデルにも採用される)このため、ニコンやソニーの高解像センサーとは関係が無いはずだ。
- ISO感度のテストはまだだが、ISO 50は拡張感度では無い印象を受ける。すなわち、ISO100と比べてダイナミックレンジが広くなっているはずだ。
- クロップモードは3つに増え、35mmでは3000万画素、50mmでは1500万画素、75mmでは660万画素まで低下する。
- LEICA Qを「部分的にCLっぽいM10」と組み合わせたようなデザインだ。
- RECボタンは完全に無くなり、背面ボタンは3つまで省略された。
- Q2はSLと同じIP52の評価を受けている防塵防滴仕様だ。防塵防滴仕様だが、内部パーツの再設計によりボディはQと同じ形状を維持している。
- Q2はQと同じ解像度のファインダーだが、Qはフィールドシーケンシャルタイプなので実質104万ドットだ。Q2はOLEDとなり、シャープネス・コントラストの点で大幅な向上が見られる。黒色は黒く写り、フィールドシーケンシャルのようなレインボー効果は見られない。ファインダーの光学系も変化しており0.76倍と改良されている。ライカによるとアイセンサーも改良され、遅延なく動作するそうだ。
- Qと同じように光学式手ぶれ補正を搭載している。従来と異なり、オンオフのみならず、1/60秒以上の長いシャッタースピードでのみ動作するように設定できる。これがバッテリーに対してどのように作用するのかは不明だ。
- バッテリーはSLと同じ強力なモデルを使用している。
- Qと同じように1/2000秒までのメカシャッターだが、フラッシュ同調速度は1/2段向上している。さらに電子シャッター速度は最速で1/40000秒まで向上している。
- SDカードはUHS-IIまで対応するようになった。これは高速連写や4K動画で特に便利な変更点だ。本格的な動画撮影には向いていないが、このような小型軽量カメラで高品質な動画を撮影できるのは魅力的だ。拡張感度ではないISO50のおかげで減光フィルターの必要性も減っている。
LEICA Qからの改善点は適切だと考えられる。最も感心したのは旧モデルと同サイズであることだ。基本的にQと同じ操作性のため、Qユーザーのための新しいカメラとなってくれるはずだ。
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