2024年10月10日付けでキヤノンの気になる特許出願が公開。最近発売した「RF28-70mm F2.8 IS STM」用と思われる光学系を複数掲載しているように見えます。
概要
- 【公開番号】P2024140521
- 【公開日】2024-10-10
- 【発明の名称】ズームレンズ及びそれを有する撮像装置
- 【出願日】2023-03-28
- 【出願人】
【識別番号】000001007
【氏名又は名称】キヤノン株式会社- 【課題】 高い光学性能を有し、高変倍比且つ小型なズームレンズを提供すること。
- 【背景技術】
【0002】
近年、撮像装置に用いる撮像光学系には、高い光学性能を有し、高変倍比且つ小型なズームレンズが求められている。- 【0005】
特許文献1のズームレンズは、物体側から像側へ順に配置された、正、負、正、正、負、正のレンズ群を有している。しかしながら、第2レンズ群の屈折力が強いため、広角端における倍率色収差が大きくなりやすく、また、ズーミングに際して発生する像面湾曲変動が大きくなりやすい。- 【0006】
そこで本発明は、高い光学性能を有し、高変倍比且つ小型なズームレンズを提供することを目的とする。実施例1
- 焦点距離:28.80-67.90
- F値:2.88-2.92
- 半画角:34.93-17.67
- 像高:21.64
- 全長:132.38-158.83
- バックフォーカス:15.39-34.87
構成とパラメータが「RF28-70mm F2.8 IS STM」とよく似た光学系の実施例を複数掲載しています。実際に商品化した光学系が含まれているのは不明。公式ウェブサイトの構成図は沈胴構造を収納した状態ですが、この特許の図面では使用時の状態(前群が前方へ伸びている)。
収差図を見ると、ミラーレス向けの標準ズームとしては良好に歪曲収差を補正しています。完璧ではないものの、極端な収差は残っていません。実際には陣笠状の歪みがあるので補正必須ですが…。また、文中でも言及しているように、色収差を良好に補正している模様。このあたりは実際のレンズでも悪くない結果が得られています。
キヤノン RF28-70mm F2.8 IS STM 最新情報まとめ
- 発売日:2024年9月27日
- 予約開始日:2024年9月17日 10時
- 希望小売価格:オープン
- キヤノンオンラインショップ:188,100円
レンズの仕様
- フォーマット:フルサイズ
- マウント:RF
- 焦点距離:28-70mm
- 絞り値:F2.8-F22
- 絞り羽根:9枚 円形絞り
- レンズ構成:12群15枚
- 最短撮影距離:0.24m
- 最大撮影倍率:0.24倍
- フィルター径:67mm
- サイズ:φ76.5×92.2mm
- 重量:495g
- 防塵防滴:対応
- AF:STM
- 手ぶれ補正:対応
- その他機能:
・AF/MF/コントロールスイッチ
・手振れ補正スイッチ
関連レンズ
- RF24-50mm F4.5-6.3 IS STM
- RF24-70mm F2.8 L IS USM
- RF24-105mm F2.8 L IS USM Z
- RF24-105mm F4 L IS USM
- RF24-105mm F4-7.1 IS STM
- RF24-240mm F4-6.3 IS USM
- RF28-70mm F2 L USM
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