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50-300mm F/4.5-6.3 Di III VC VXD レンズレビューVol.6 周辺減光・逆光編

タムロン「50-300mm F/4.5-6.3 Di III VC VXD」のレビュー第六弾を公開。今回はレンズの周辺減光や逆光耐性、絞った際の光条についてチェックしています。

簡易的なまとめ

ボケの口径食と同様、絞り開放付近は周辺減光が目立ちます。ズーム全域でやや目立つ傾向にあり、特に望遠端付近の撮影距離が長い場合に顕著。レンズ補正を適用してもまだ目立つため、絞りや追加の補正が必要となるかもしれません。高ISOでは(減光補正が)ノイズの原因となる可能性もあるので気を付けたいポイント。

逆光耐性に大きな問題はありません。強烈な逆光を背景に撮影したい場合を除けばゴーストが気になることも少ない。ただし、絞ってもシャープな光条が発生しにくく、特に解像度と両立させるのは難しい印象。

As with bokeh aperture erosion, vignetting is noticeable near the maximum aperture. It tends to be somewhat noticeable throughout the zoom range, especially at longer shooting distances near the telephoto end. Even with lens correction applied, it is still noticeable and may require an aperture or additional correction. This is a point to watch out for at high ISOs, as it (the attenuation correction) may cause noise.

There are no major issues with backlight tolerance. Ghosting is rarely a concern unless you want to shoot against a strong backlight. However, it is difficult to generate sharp light stripes even when stopped down, giving the impression that it is particularly difficult to achieve both resolution and compatibility.

50-300mm F/4.5-6.3 Di III VC VXDのレビュー一覧

周辺減光

周辺減光とは?

フレーム周辺部で発生する不自然な光量落ち。
中央領域と比べて光量が少なく、フレーム四隅で露出不足となります。主に大口径レンズや広角レンズで強めの減光が発生。

ソフトウェアで簡単に補正できる現象ですが、露出不足を後処理の補正(増感)でカバーするため、ノイズ発生の原因となる点には注意が必要。特に夜景や星空の撮影などで高感度を使う場合はノイズが強く現れる可能性あり。

50mm

ピント位置による大きな変動はないものの、どの撮影距離でも絞り開放で周辺減光が目立ちます。絞ると改善しますが、(フラットな結果を得たい場合)開放付近ではレンズ補正を適用したほうが良いでしょう。

135mm

広角端と比べると撮影距離による変動が大きくなります。無限遠は広角側と同程度で、最短撮影距離における影響が少し改善しています。どちらも3段ほど絞ると問題なし。

300mm

望遠端の無限遠で周辺減光の効果が最も強い。かなり強烈な減光が発生するため、レンズ補正は常時適用がおススメ。最短撮影距離では若干改善するものの、それでもかなり目立つ効果が発生します。300mm無限遠の場合はF16まで絞っても四隅に僅かな減光効果が残ります。

逆光耐性・光条

50mm

14群19枚の複雑な光学設計と言うこともあり、逆光時には不可避のゴーストが発生します。幸いにも強い光源を正面から受けなければ影響は軽微。過度に心配するほどではありません。

300mm

広角側よりも目立ちますが、光源の位置によっては良く抑えられています。狭い画角であることを考慮すると、特に問題は無いように見えます。

光条

最小絞り付近で光条がシャープになるものの、回折の影響は不可避。解像度と光条のバランスを取るのは難しいように見えます。

まとめ

ボケの口径食と同様、絞り開放付近は周辺減光が目立ちます。ズーム全域でやや目立つ傾向にあり、特に望遠端付近の撮影距離が長い場合に顕著。レンズ補正を適用してもまだ目立つため、絞りや追加の補正が必要となるかもしれません。高ISOでは(減光補正が)ノイズの原因となる可能性もあるので気を付けたいポイント。逆光耐性に大きな問題はありません。強烈な逆光を背景に撮影したい場合を除けばゴーストが気になることも少ない。ただし、絞ってもシャープな光条が発生しにくく、特に解像度と両立させるのは難しい印象。

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作例

オリジナルデータはFlickrに掲載

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